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ヒロインがいる最悪な日常  作者: 春輝 鉄和
二章目 ヒロインと学校〜なんでお前がここに⁉︎〜
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なんでお前がここに⁉︎

併修の二時間が終わり、五時近くになっていた。

 次々からこのクラスの生徒が教室に入ってきている。

 今のところは女子しか来ていない。教室には僕だけが男子で自分の席に座り、女子は井戸端会議を始めている。

 この空気が嫌で、しかもものすごいくだらない会話をしている女子の話し声をできるだけ耳にしたくないので、ラノベの世界に避難しているところだ。

 やっぱりこのラノベは面白い。今までに読んできた異世界系とは別物のようだ。

 邪道だけど、これはもう、王道でいいんじゃ?


 と思っていると自分の周りに複数の低い声が聞こえてきた。

 男子も集まってきたようだ。

 ちょっとうるさいから静かにして欲しい。

 女子五人。男子、自分を含めて五人。合計十人いるこのクラスの中で僕だけが誰とも会話をしていない。したくもない。


 女子は生理的に無理。男子は異性の話をしたり、それ以外には下ネタばかり。

 このクラスで自分以外は全員野蛮人だと思っている。

 周りからは僕はミステリアスで不気味な存在に思われているのだろう。

 だが、それを変える気はない。このまま卒業まで貫くつもりだ。

 先生方はこんな僕を心配しているそうだが、よっぽどのことがない限り、こんな自分を覆す者はどこにもいない。


「はい皆、席に座って」

 担任の先生が教室の扉を開いて、教壇に向かいながら言うと、僕は野蛮人共の奇声のせいでほとんど読めてないラノベを机の中に仕舞う。

「いきなりですが、転入生を紹介します」

 先生がそう言うとクラスざわめき出した。


 一人のギャルの女子が「えっ、イケメンかな?」とかどうでもいい愚問をほざいている。

 そもそも、まだ男だと決まっていない。

 転入生か…。今年で二人目だ。

 もう一人は今僕の後ろに座っている太陽池崎って奴だ。

 こいつが僕より年上の二人目だ。どうやら成人しているらしい。


 それを初めて聞いたときは、まともな奴が来た。と思ったが、他の男子よりも下ネタを言いたりして、全く成人していると思えない。

 古田さんと真逆な性格をしている。

 もし、性格が似ていたら仲良くしていたかもしれない。


「はい皆、静かに! 今から入ってもらうけぇ。入っていいよ!」

 先生の合図で教室の扉がガラガラ、と開く音がした。

 僕はそもそも何も期待していない。左肘を机に着けて自分の顎を支えながら右の白い壁を凝視していた。

 男だろうが女だろうが、一人増えたぐらいでどうせ何も変わらない。

 教壇に向かう足音がする。

 それが止むと。


「はい。じゃ、自己紹介しようか?」

「わかりました」

 先生が転入生であろう相手に自己紹介を促すと、転入生だと思われる声が承諾する。

 聞き覚えのある声だ。


 ま、まさか、だよな…。

 恐る恐る教壇の方を見る。

 そこには見覚えのある。ジンズと黒いシャツを着た髪の短い女がいた。とてもシンプルな服装しているが、クールな印象を持たらしつつ、それはちゃんと女の服装だと認識できる。その服装を身に纏っている女こそが。昨日出会ったばかりの…。

「未廻下唯と申します。よろしくお願いします!」

 なんでお前がここにー⁉︎

  

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[一言] 学園もののテンプレ来ましたね!
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