回想2
閑話休題。
冷凍補充の話に戻ろう。
厨房にはさらに店の奥に繋ぐ扉がある。
二人分が同時に入れるスペースのためなのか、扉は二つついている。
僕は左のドアを押して未廻下に入るように促す。
「この中は店の倉庫だ、この中にある大きい冷凍庫の中から、…この黒い台車にものを乗せって持っていこう」
未廻下が倉庫に入ると、僕は左にあるいろんな箱をのせた何段ある大きい白い棚の下から台車を取り出して冷凍庫のある方を指差す。
倉庫はどいう所か説明するまでも無いだろう。
長い通路があって右や左見ても物が置いてある、それらのものは全部場所が決まってあり、その奥には左にでっかい冷蔵庫、その右に今から入る冷凍庫がある。
最奥には店の後ろから出られる扉がある。
倉庫に窓らしいものがないため、その扉がしまっていると外の光はほぼ入ってこない。
冷凍庫の近くの床に台車を置いて、でっかい冷凍庫のドアノブを手前に引っ張って開くと、中から冷気がすごい勢いで体の熱を奪っていく。
「寒っ」
夏とは言え、朝の冷凍庫はやっぱり寒いなぁ。
「それはそうだろ? 商品が溶けちゃいけんから冷たくしてるんよ」
と未廻下が言って来た。
「お前、まだ気にしてたのかよ?」
「凍える程じゃないから気にするなよそれぐらい。ほら、中にあんたを閉めってやるから涼んできていいよ」
「いや、凍えるよ? 冷凍庫だよ? 『冷凍』という二文字があるから!」
ヤッベ、思わず突っ込んでしまった。




