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おぬこ様と飼い主さんの日常  作者: ねこた まこと
一匹目。林原拓人くんとおにゃんこさん。
2/6

2 ご飯ちょーだい。

2 ご飯ちょーだい。


 クラスの女子曰く、「林原くんって、朝、爽やかに目が覚めそうなイメージだよね」

そんな訳ない。朝は弱い。

強力なめざまし時計無しに起きられる自信無いし。

 そんな僕を起こすのは、おにゃんこさんだ。かれこれ4年くらいめざまし時計を活用した記憶がない。

まぁ遅刻せずにいられるのは、ありがたいんだけど、普通の時間に起こしてくれると、もっといいんだけどな。


「んなな〜。んななん」

 鳴き声とポフポフと頭を叩

く感触で目が覚める。


「おにゃんこさん、まだ4時半じゃないか。もう少しだけ寝かせてくれよ。せめてあと30分」

「んな〜。んななん。んあーん」

「はいご飯ちょーだいですよね」


と僕は、ふあ〜あと大あくびをかつパジャマに手を突っ込みお腹をボリボリかくという、いささかオヤジ臭い事をしながら起きた。

クラスの女子が見たら、嘆きそうな目覚め方だ。まぁいい。別に女子にモテたい訳じゃないし。

そんな事を考えつつ、んなんな喚くおにゃんこさんを抱っこして、キッチンへ向かう。どうでもいいけど、このメタボ猫、ご飯を要求する時だけ自分の足で歩かないんだろ?


一階にある自室をから斜め前のリビングへ入る。我が家のキッチンは、カウンターテーブルでリビングと繋がってる。

そのリビングとキッチンの境目で、おにゃんこさんを降ろすと、お座りする。そうしないと、ご飯が貰えないからだ。ちなみに躾けたのは僕だったりする。

というのも、おにゃんこさんを飼い始めた頃、ご飯を催促して、僕の足にまとわりつく、おにゃんこさんを踏みつけそうになった事がある。だから、お座りして、ご飯を待ってるように躾したたんだ。



「はい、おにゃんこさん、どうぞ」

「んなん」


僕は、おにゃんこさんの前にご飯を置いてやる。ご飯は、おにゃんこさんの好きな缶詰だ。ハグハグとおにゃんこさんが、食べてる間に僕は、顔を洗って制服に着替える。着替えたら、朝食作らないとな。

朝早く起こされるのは、ちょっぴり迷惑だけど、朝ゆっくり出来るし、そして遅刻しない。特に今の僕にとって重要な事だ。


「拓人!夕陽ちゃんが迎えに来てるわよ!」

「ああ、わかってる!! じゃ、おにゃんこさん、行ってくるな!」

「んなな〜」


行ってっしゃいとばかりに、鳴くおにゃんこさん。おにゃんこさんが、起こしてくれるおかげで、毎朝夕陽と途中までだけど、一緒に登校するという約束が守れてるんだ。

明日も頼むなおにゃんこさん。







おにゃんこさんとのふれあいを書くはずだった

のに、何故か変な展開になってしまいました。

さて次は、夕陽と夕陽の飼い猫のお話です。

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