表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸鬼  作者: ツヨシ
43/65

43

すると何か聞こえてきた。


ずるっ ずるっ


何かが這いずっているような音だ。


それがこちらに近づいて来る。


「おい、木本か」


ずるっ ずるっ


「おい、木本だろう。俺だ。上条だ。何か言えよ」


ずるっ ずるっ


音は玄関の前で止まった。


そこに何かがいる。


おそらく木本だ。


「木本」


そう言うと、上条はドアに耳を当てたままで待った。


すると地の底から呻いているかのような声が聞こえてきた。


「吸鬼……様あ」


声はそう言った。


「木本」


返事はなかった。


ずるっ ずるっ


再び何かが這いずるような音が聞こえてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ