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吸鬼  作者: ツヨシ
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「左右の目の色が違うとは?」


「オッドアイのことだろうね」


○ 条件の合う巫女が印を唱えれば、吸鬼を巫女のそばに導き、その動きを封じることが出来る。ただし吸鬼の動きを封じている間、巫女は吸鬼のそばを離れることが出来ない。


「なるほど。だから巫女は化け物といっしょに、洞窟に閉じ込められたのか」


「強制されたものか自主的にやったものなのかはわからないけど、最後は死を覚悟した上でやったんだろうね。吸鬼を封印するためにね」


「なんか……すごいな」


「そうだね」


○ 吸鬼は巫女を吸い取ることは出来ない。


「ということは、巫女は飢えて死ぬまで、吸鬼と一緒にあの洞窟の中にいたことになるんだな」


「そういうことになるね」


「想像すると、ぞっとするな」


「想像しないほうがいいよ」


「ああ」


○ 吸鬼は闇である。


「おい、吸鬼が闇って、一体どういうことだ?」


「それは僕にもわからないよ。ノートにそう書かれていたから、そう書いたまでだね」


「そうなのか」


「そうだよ」

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