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吸鬼  作者: ツヨシ
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やつはいったい、なんなんだ。


とりあえず木本に連絡を入れてみた。


しかし予想していたことだが、木本は電話には出なかった。



食堂が開く時間よりも前に着くと、入口の前で桜井がすでに待っていた。


「よう」


「おはよう」


桜井もやはり木本のことが気になって仕方がないようだ。


一刻も早く、この件を片付けたいのだろう。


食堂が開いた。


「おやおや、お二人とも早いわね」


職員の中年女性が呆れたように言う。


確かにここの食堂は、夏休みでなければ朝からけっこう人がはいるが、それでも開く前から並んでいる奴なんて、そうそうはいないだろう。


Iフォンの発売日じゃあるまいし。


食堂に入るとすぐに、ここの名物である缶コーヒーよりも安いが、けっして客に飲ませるレベルではないコーヒーを頼んだ。


コーヒーが出来上がる前に上条が言った。


「あのお札、本当に効くんだろうな」


「そんなもの、使ってみないとわからないよ」


「おいおい、それじゃあ意味ないんじゃないのか」


「使ってみないとわからないと言ったけど、使えないと言ったわけじゃない。使えないんなら、それこそ意味ないけどね」

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