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吸鬼  作者: ツヨシ
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「おい、何撮っているんだ?」


「ちょっと待ってくれ」


桜井はスマホで撮った写真を、ソフトを使って白黒にしたり反転させたり、いろいろと色の調整をしていたが、やがて言った。


「よし、このくらいでいいかな。ちょっと見てみてよ」


上条が見ると、白黒に近い岩の写真で、岩の上に何かがった。


――これは?


よく見てみると、なんだか文字のように見えてきた。


文字だとしても、達筆すぎて何を書いているのかはわからなかったが。


「なんだ、これは?」


「お札だよ」


「お札?」


「抜けたんだね」


「抜けた?」


「お札は紙に墨汁で書いてある。それをどこかに貼り付ける。すると紙は長い年月で劣化して、細かく剥がれ落ちてついにはなくなってしまう。しかし墨汁は、そのまま岩に染み込みそこに残る。これを抜けると言うんだ」


「そうなんだ」


「そしてここには同様のものがいくつもあるはずだ。岩が黒っぽいのでわかりにくいけど、とにかく探してみてくれないか」


「わかった。おい木本」


「聞いてたよ。こんなところで内緒話なんか出来やしないぜ。岩の上に文字があるから、それを探せばいいんだろう」


三人で探した。

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