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吸鬼  作者: ツヨシ
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死体と聞いて警察は色めきたったが、調べてみると死体も三百年くらい前のものとわかった。


その調査はすぐに警察から調査隊に引き継がれたが、骨とぼろぼろになった衣服の一部があるだけでその調査は難航を極めた。


が、やがて巫女服を着た若い女性であるという結論に達した。


巫女服を着た若い女性が何故封印された洞窟の中にいるのかと言うことが話題に上ったが、結局のところよくわからないまま調査が終了し、そのうち全国ネットはもちろんのこと、ローカルニュースでも取り上げられなくなっていった。


「で、その洞窟と、俺たちと何の関係があるんだ?」


「関係があるのは犬田だよ。さっきのツイッターだけど」


桜井がツイッターを見せた。そこにはこう書かれていた。


――話題の洞窟に入ってみたよ。入口は通路みたいで、中に入るとすぐにちょっとした空間がある。若い女の死体があったところだ。でも何にもないし、テレビで見たまんま。つまらん。


「あいつ洞窟に入ったのか。たしかあそこは立ち入り禁止のはずだが」


「日付を見てみてよ」


日付は犬田が最初に授業を休む三日前となっていた。


「それで、この洞窟が怪しいと」


「正確に言えば、一ヶ月近く調べたけど、洞窟以外に怪しいところは見つからなかったんだよ」


「それじゃあ、この洞窟を調べたら、何かわかるのか?」


「洞窟のことは、当時の資料とかですでにいろいろと調べているよ。調べていないのは、洞窟そのものだね」


「洞窟には行っていないのか?」


「まだだよ。あそこは三人集まってからにしようと思っていたんだ」


「行けば何か見つかるのか」

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