表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸鬼  作者: ツヨシ
13/65

13

みんなつかず離れずの位置で山谷を取り囲むように陣取り、ずっと山谷を見ているのだ。


ついでにその他の五人も。


そんな中で会話が弾むわけもなく、お通夜の様な雰囲気の中、昼食を食べ終えた。


女子二人は早々に、山谷は授業開始のチャイムが鳴ってから食堂を後にして、いつもの三人が残された。


野次馬はその数は減ったが、まだ周りに残っており、引き続き上条達の観察を続けていた。


会話は必然的に小声で行なわれた。


それは音量調節不可能と思われていた木本までも。


木本が言った。


「来週、山谷来ないんじゃないのか」


桜井が答える。


「来週からは夏休みだよ」


「おおっ、そうだったそうだった。すっかり忘れていたぜ」


「だから授業は夏休み明けだ」


「そうだな。それまでになんとかしないと」


「そう。そうしないと、次は木本になるかもしれないしね」


「えっ、なんで俺が?」


上条は驚かなかった。


桜井と同じことを考えていたからだ。


上条は口をはさまずに、二人の会話を聞いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ