ギルドでクエスト!
王様から紋章を貰った僕たちは再びギルドに戻るために歩き始めた。
「やっと紋章を手に入れたわね!ミト!」
「そうだな!ところでギルドに戻って何するんだ?」
「登録とクエストよ!」
そうだ。ギルドでは確かクエストができるだとか言ってた気がするがどんな内容かは分からない。とりあえず今はギルドに急ごう。
「着いたな、帰りは早く感じるもんだな」
一度通った道を通ると短く感じるのは僕だけだろうか。
「いらっしゃ〜い!あら、先程のお二人方でしたか!とゆうことは紋章を貰えたんですね!おめでとうございます!」
「ありがとうございます!」
「では紋章をお渡しください、これから正式にギルド登録しますね。」
そう言うと水晶に魔法をかけた。するとキラキラと水晶が光だし、名簿がスクリーンに映し出された。そこに、ミラノ&阿佐ヶ谷美里と一番上に書かれた。
「はい!これでギルド登録完了です!」
「これでクエストができるんですか?」
「はい!あちらの魔法掲示板から選べます。」
掲示板を見るとたくさんのクエストが書かれている。その中であるクエストが目に止まった。
「スライム討伐か。」
「これなら難易度もちょうど良さそうだしいいんじゃない?」
そういえば道中に出てきた敵を倒しているうちにレベルアップしていた。目標レベル10に比べて僕のレベル15。良さそうだ。
「よし、これにしよう!」
「掲示板はタッチパネル式になっていて受けたいクエストをタップして引き受ける。と押してください。」
魔法が発達したと言ってたけれどこれは科学と魔法を組み合わせて出来上がったみたいなものだ。そんなことはいい。言われたとおりに押してみる。
「おぉ!」
【このクエストを引き受けますか?】
【はい】【いいえ】
はいを押した。すると効果音とともに目的地が表示された。
「マース村か。」
「この隣の村ね。多分大丈夫だとは思うけど、道中は安全区以外も通らなくちゃいけないから気をつけて行きましょ。」
「そうだな。」
「頑張ってください!ガーディアンさん!」
看板娘の見送りに返しながら、ギルドを後にした。
【警告】この先危険区です。通る際はレベルに注意してください。※目標レベル3
「こんなの余裕だな。」
「そうねーちょっと不完全燃焼って感じ?」
そんな余裕を持ちながら敵をバッサバッサと倒していった。そこである看板が。
【この先マース村】
すると、聞き覚えのある声が…
「キュイーー!」
「あはは、あそこに見えるでかいものは幻覚かな?ミラノ。」
「あはは、きっと幻覚よ、だってたまにしか出ないはずの巨大スライムがこんな大量発生するはずがないもの。」
そう、そこには大量の巨大スライムがいた。5?10?いや、もっといる…
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?どーゆーことですかねぇ!?なんでこんないるんですかねぇ!?」
「そそそ、そんなの私にもわからないわよ!」
「あのぉそこのお二人さん!」
「僕たち?」
「そうです!」
そこには楽譜がプリントされた帽子を被った女の子がいた。
「私はメロディーって言います!お二人はクエストを受けてくれてここに来てくれたんですか?」
「そうだけど…」
「そうですか!今回のクエストの依頼者兼村長です!」
「見た感じ魔法使いっぽいけれど…」
「魔法は使えるんです!でも味方のパワーアップしかできないのでクエスト依頼を出したんです!」
「で、要件は?」
「村の周りに突然大きなスライムが大量発生したんです!村に害はないんですけど、なんか気味が悪くて…」
「分かりました。それじゃあメロディーさんとミラノは魔法で援護をお願いします!」
「はい!」
「は〜い。」
「クレッシェンド!」
「ブリザード!」
敵の動きが固まる。スライムは99%が水分、つまり凍る。なのでミラノはブリザードで敵の動きを止めてくれている。そしてメロディーさんはクレッシェンドという音楽魔法を使う。クレッシェンドは音楽記号の通り味方の力が強くなる。
「ディミヌエンド!」
そしてディミヌエンド、これは敵を弱体化し、防御力と攻撃力を下げる魔法だ。
「トリプルスラッシュ!」
スキルポイントで交換したスキル【トリプルスラッシュ】これは剣を3連続でふり、敵全体を攻撃するスキルである。
「キュイーーーーー!」
大型スライムが5体同時に倒れた。これ程倒せばきっとあとはミラノが…
「ちょっと待て、気のせいかな、増えてる気がするんだけど。」
「気のせいだといいんだけどねー絶対増えてるよねーこれ。」
「そうなんです!村の人たち全員の勢力を合わせ倒していったんですがどんどんどんどん増えていくんです!」
「だが増えていく量は決まっているようだな。」
「ミラノ!ボルケーノの準備はできてるか?」
「ええ、大丈夫よ、いくわよ!ガーディアンだけの合わせ技!」
「ボルケーノ…」
「トルネード!」
ミラノから魔法が放たれる、それを剣で受け止め、グルグル回転する。そう、これがガーディアンだけの合わせ技、片方が魔法をうちもう片方が剣で受け止めダメージを与える。最強の技だ。グルグル回りながら叫び声が聞こえる。
「キュイーーーーーーーーー!」
スライムは全滅した。すると上空にQUESTCLEAR!と出た。
「お二人共ありがとうございます!報酬はギルドに渡してあるのでギルドで受け取ってください!」
レベルをみた。レベルは50、なんと現在のカンストだ。だが死んでしまうと半減してしまう。そこは気をつけていかないといけない。
「ミト!やったわね!レベルもめっちゃ美味しいじゃない!」
「レベル…カンストしてるんだが。」
「大丈夫です!報酬に限界突破素材を用意させていただきました!」
「うお!それは嬉しい!」
「確か初心者用クエストに限界突破の神殿に行くクエストがあった気がします。それを受けてみてはどうですか?」
「アドバイスありがとうございます!」
「いえ!こちらこそスライム討伐ありがとうございました!また来てくださいね!」
僕とミラノは小さくお礼をし、手を振りながらギルドに戻るまでの道を歩き始めた。
今回いつもより長いです。次回は限界突破です!もしかしたらあのお方が仲間に…!?お楽しみに!