過去の話。
あれは、中1の時。チーム内で行われたランキング戦の時だ。
私は中学からやりたいと思っていたバドミントン部に入部した。
その時は団体戦、個人戦、両方出たい…!!活躍したい…!!
その一心で練習に励んでいた。
そして、大会に出るメンバーを決めるためのランキング戦。
私は絶対に勝つ!!そのために今まで頑張ってきたんだ…!!
「よしっ…!!」
そう自分に言い聞かせ、自信満々でコートへ足を踏み入れた。
だが、結果は惨敗だった。
今思えばそれは仕方がない事だった。
ほとんどの人はジュニアからやって来ていて、中学からはじめた人は私を含め3人しかいなかったのだから。
それでも、私は悔しくて悔しくて…
家に帰ってからずっと布団に潜り泣いていた。
「あんなに…あんなに練習したのに…!!」
もう私の布団は涙でびしょ濡れだった。
その時…
「あんなに練習した。それは周りの人たちも同じなのよ。
なのに、凛だけが上手くなるわけないじゃない。皆んな同じくらい上手くなるのよ。」
お母さんは私に当たり前だけど、私にとっては聞きたくない事実だった。
私は今まで、言われた通りのメニューを精一杯こなしてきた。
そしたら強くなれると信じていたから。
でも、それなみんなも同じで…
「ふっ…っ…ぅ…」
当たり前のことに気づいた瞬間、また涙が溢れてきた。
私は前よりは確実に上手くなった。
でも自分だけじゃない。みんなも上手くなる。
差が縮まらない。
そしたら団体メンバーにも選ばれない…。
私はそんな事実つを受け止めきれず、ただ泣くことしか出来なかった。
そんな時、母は私にこう言った。
「たしか…この近くで大人の人達の夜間があるらしいけど…ためしに行ってみない?」
この一言が私の人生を変えた。