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世界ランキング第二位の俺は金のために無双する  作者: 漆黒のギル
第1章 仕事からの解放
1/12

久しぶりに学校に行くお話し

おっすおらギルガメッシュ

暇つぶしに書いた小説を投稿してみた感じだから自信がない・・・

だが!俺の中では100点だぜ

最後まで読んでいただけるとありがたい


「あーさーでーすーよー」

 そんなうるさい声で俺は朝4時に起こされた。

「まだ4時だろ!考えろやボケェ」

「だってー」

「知るか!俺はまた寝るからな、7時まで起こすなよ」

「ぶー、おにぃちゃんのケチ」

「勝手に言ってろ」

「もう起こさないからねっ」

 そう言い残して出てった。平和になった。

 最近妹の様子がおかしい。

 いきなり抱き着いて来たり朝起きたら俺の布団に入っていたり朝無駄に早く起こしてゲームさせられたり。ひどいときは徹夜でやらされる。

 これもまた異変なのか奴がブラコンなのか・・・

 まああきらめてくれたならそれでいい。俺の安眠を妨害するやつは誰で有ろうと許さない。例え妹であろうと!

 と、いうわけで俺はあと3時間寝ることにした。


「迅くーん、朝ですよー」

 今度は俺の姉、霧埼凛。

 起こされるのは嫌いだが7時だし許す。というか、姉ちゃんだから許す!

 朝からそんな事を考えていた。

 だが、そんなことを考えている暇はすぐになくなる。奴が襲ってくるからだ。人間には抗う事の出来ない神といってもいい奴が・・・

「お腹すいた・・・」

 そう、迅は空腹という名の悪魔に襲われているのであった。

「ご飯できてるよー、速くしないと冷めちゃうよー」

「ん、食べる」

 そんなこんなでリビングへと移動する。

 すると今日は朝から異変を発見した。

 一人多い。

 いつもは3人のはずなのに、今日は4人いる。

 俺、姉ちゃん、蘭・・・なんかエロい格好をしたロリ巨乳。

 ロリ巨乳かぁ、これ絶対サキュバスとかだよね。しってるよ、僕動画(R18)で見たもん。

 はぁ、朝から異変解決とかめんどくさっ。

「おい、お前は誰だ?」

「私はモモ、一応悪魔。サキュバスじゃないからね」

「で、何しにここに来た!」

「暇つぶし」

 そんな理由で俺の平和な朝をぶち壊しあがって全裸にして電柱にでも縛りつけといてやろうか?それとも一瞬で楽にしてやろうか?

 そうか、あいつは悪魔か!俺一応異変解決の仕事とかしてるしやっちゃっても問題ないな。

「あのさ、俺異変解決の仕事してるんだけど。悪魔とかどう考えても異変じゃん、解決してもいい?朝だから魔力満タンなんだけど、殺っちゃってもいい?」

「勝負する?」

「やってやんよ」

 そして俺とモモは勝負することになった。

「私が勝ったらこの家に住ませてもらって、貴方が勝ったら・・・私を好きにしていいよ」

「そうか、ならさっさと始めるぞ」

「戦闘開始!」

 迅は動かないがモモはこっちに突っ込んできた。

「フルカウンター」

 相手の動きを読み攻撃を受け流して反撃する。

(いまだ!)

「うっ」

「俺を甘く見るなよ。これでも魔導士だぞ。ついでにラディウス日本支部東京地区第一戦闘部隊隊長だ。あとは・・・ギルマス(ゲームの中で)とか日本支部支部長(夢の中では)とか」

「お兄ちゃんは支部長じゃないから安心していいよ。まあそこそこ強いし本気で殺しに行ってもいいと思うよ」

 妹よ・・・俺を殺そうとするのはやめなさい。まだまだやりたいことがあるのです。

 ゲームがしたいだけですが。

 まあしょうがない。

 俺がふざけすぎた。

 向こうが本気でくるならこっちも正々堂々と真正面から突っ込んで捻り潰すしかない。

 これが俺の殺り方だから。

 っと、早速来たか。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ」

 おっとここでモモが突っ込んできたっ!

「アイシクル・レイ」

 いきなり上級魔法を使うのもあれなので低級魔法を一発撃ちこんだ・・・だけだったはずなんだけど・・・

「うっ」

 低級魔法だからと言って手加減を忘れていた。

 モモが立っていたところを中心に半径10メートルほどえぐれていた。

 モモはギリギリで結界を張ったようだが結界の半分以上が崩壊しかけていた。

 それは俺が手加減ということを知った瞬間だった・・・

「ごめん手加減してなかった」

「私が悪かったです何でもしますから許してください」

「どんなことでも?」

「それはもちろん」

「エッチなことでも?」

「はい!」

 最後のだけ元気よく、か。こんなのでよくサキュバスじゃないとか言えたな。

 まあ、そんなことさせるつもりとかもないけど・・・モモがしたいってんなら大人のおもちゃでも上げようかな?買えないけど。

 そうだ、そんな後の事は考えず今楽しもう。

 いじりまくろうじゃなイカ!

「へー、エッチなことでもしてくれるんだぁ。そうだなぁ、何をしようかなぁ、そうだ、メイド服を着て俺にご奉仕するってのはどうかな?(棒)」

「やります!やりますから許してください」

 やっちゃうんだ・・・

 ほんともういっそサキュバスって名乗ったらいいのに。

「じゃあさっそく―」

「そこらへんでやめとけ、それ以上クズになろうとするな」

 この声、この毒舌、この謎のウザさ!こいつはまさか・・・

「フレデリックさん!?」

 フレデリック・ラリュエット。

 ラディウスフランス支部第一戦闘部隊隊長で迅たちとは2年ほど前から協力関係で、色々とつながりがある重要人物。覚えておくように。

「フリック、来てたのか」

「だからその略し方はやめろと言っているだろ」

「じゃあフック」

「それはもっと駄目だ!」

「それならフリックでいいね」

「もうそれでいい。という茶番はこれで終わりにして今日はノエルの事で来た」

「あいつがまたなんかやらかしたの?」

 一応説明しておこう。

 ノエル・パシェラール。

 フランス支部第一戦闘部隊副隊長で日本にいるときは迅の世話係。家事全般は大人顔負けの技術だがそれ以外はあまりできることがない。だが、戦闘に関しては敵殲滅のために出力最大で神級魔術を使って帝国を一つ壊滅させて前科もち。幸いにもその帝国は敵の本拠地出たため牢獄行きは免れた。そのかわりこの世界で新しいルールが追加された。それはまた後程。

「ノエルの後ろに黒い影があるんだ。特に変化はないみたいだが何かがありそうなんだ・・・これを解決するのを手伝ってほしい。それともう一つ、本部長からの呼び出しだ。各部隊体長および副隊長はアメリカ本部に集まれ。だそうだ、早く来いよ」

「いろいろとめんどくさそうだけどしょうがないか。手伝うよ」

 手伝うからにはこっちも全力で行かなければ。

 御恩と奉公?まあそんな感じで。

 まずはアメリカに行く準備をしよう。ノエルは一応副隊長だしアメリカに来るはずだからそこで解決すればいい。

(英語わかんないし通訳のネックレスでも持っていこう)


                  *


 アメリカ本部、地下一階。

「今日集まってもらった理由はいろいろある!中には君たちのこれからに関わることもある。

まずはそれから行こうと思う!」

 どうせそこまで重大じゃないんだろうな。とか思いつつも話を聞いた。

「まず1つ目!部隊の名前がシンプルすぎてわかりずらいから変えようと思う!」

 予想的中。ほんとに重大じゃなかった。

 まあシンプル、というか同じ名前でわかりずらかったけどさ。呼び出してまでいうことじゃないと思うんだよね僕は。

 本部長のアホさにはあきれるを通り越していっそ尊敬するよ。

 一応話は合わせるけど。

「みんな好きなように決めていいよー。決まったら教えてねー」

 自由か・・・日本らしい名前にしたいな。

「ねえちゃん何かいい案はある?」

「まったくない」

 即答。

 思いつかない。だから、ググろう。

『なんかかっこいい単語』

 あった。上から2番目のサイトを開く。

 するといろいろな単語が出てきた。

 闇系、光系、日本っぽいやつ、色、月。

 そこの日本っぽいやつを見たら一瞬で決まった


―泡沫の朧月―


 これで決まり。

「本部長さーん、決まりましたよー」

「おー、早いねー」

 こんな時にもまったく緊張感のないやつだ。

 ノエルはお前の目の前だろ。

 今それを言うのをためらってしまったがいつかは言おう。

 いや、今はそんなことを考えている場合じゃない。

「名前は・・・泡沫の朧月で」

「いいねー、日本っぽいねー」

 よし、これでミッション1クリア。

 次はノエルの問題。

 気になってノエルのほうを見てみる。

「・・・・・・・は?」

 は?、と口に出してしまうくらいの進行度だった。

 前聞いたときは黒い霧程度だったが今は違う。

 黒い霧の形がおかしい。

 歪な形、悪魔を象徴するかのような見た目。ずっと見ていると吐き気もしてくる。

 フリックがここまで言わなかったのかもしれないがこれはまずい。  

 早く会議を中断してでもなんとかしないとノエルが危ない。

(冷静になれ。こんなことを考えていても何もならない。まずは解析して原因を調べないと)

 迅は周りにばれないように解析を始める。

 慣れていたおかげですぐ終わった。もちろんばれてない。

 だが、その結果がひどかった。

『結果

 生命に異常はなし。

 能力値正常。

 精神に未確認の生物反応を確認。

 生物反応スキャン結果。

 浸食型ナイトメアファントム。

 浸食率67%』

 異常はなくても結構厄介な奴に取りつかれている。

 ナイトメアファントムは精神から引き釣り出さない限りは攻撃できない。

 かといって今すぐできるようなことでもない。

 精神から引き釣り出すにはノエルの精神に干渉しなければならない。

 だが干渉するにはノエルに触れなければならない。 

 迅の位置とノエルの位置は離れている。

 だからと言って移動すれば見つかる。

 移動せずに行くことはできない。

 この会議が終わるまであと1時間はかかるかもしれない。

 ノエルに触れる機会を作らなければナイトメアファントムを取り除くことができない。

 あれに本部長が気づいていないということは見える人が限られているのだろう。フリックみノエルを気にしながら進めているが本部長に伝える気配は全くない。

 そして俺は予測した。

 ナイトメアファントムが見えているのは俺だけで、フリックは黒い霧が見えているだけ。他の人は何も見えていない。

 もしそうだとしたら危険だ。

 このまま気づかれずに会議が続くと確実に浸食率が70%になる。

 このまま放置するのがいいか会議を中断するのがいいか・・・どちらにせよリスクはある。

 放置すればノエルが浸食されていき、中断すればこの先の予定がずれ、各国の部隊への命令も遅れ、その分犠牲が増えることになる。

 これの二つを選べと言われたら俺は断る。

 両方救う。傲慢と言われても構わない。ノエルも救うし世界も救う。

 それが俺の今やるべきことだから。

 そうすると作戦を考えなければならない。

 難しいことではあるが考えてみる。

 ・・・・・・・・・

 数分考えてみると成功する確率は低いが一つだけ思いついた。

 一部だけ空間を捻じ曲げて俺の場所とノエルの場所をつなぎ合わせる。

 そしてノエルに触れ、そこから精神に干渉しノエルに憑りついているナイトメアファントムを引きずり出す。

 あとは気合で何とかする!

 これで行けるはず。

 確信したわけではないが実行してみる。

「空間を切断、ノエル周辺の空間と接続」

 第一段階はクリア。

 次、ノエルに触れる。

「ノエル、動くなよ・・・」

 向こうが見えないせいで感でやることになる。感でやったからと言って変なところを触っていいわけでもないし気を付けないといけない。 

 探っていると奇跡的にノエルのほうから来た。

(悪い、ちょっと入らせてもらう)

 第二段階をクリアしてやっと精神に干渉できる。

 

「うっ・・・ぁ・・・・」

 干渉に成功した刹那、拒まれるかのように息苦しくなった。

 真っ暗でどこにいるかわからない上に闇ファントムは迅を拒んでいた。

 最悪な条件で探さないといけない。

 その条件で迅は闇ファントムを探していると何か気配を感じた。

 吐き気を催す謎の感覚と逃げたくなるような威圧感。

 危機を感じて辺りを見回す。

 すると気配は消えたがまた数秒後に来た。

 今度は風圧のような感覚もあって場所が分かった。そのおかげで闇ファントムに触れることができた。

(これは!)

 触れると飲み込まれそうになる液体のような感触。

 これを引きずり出すのは時間がかかるかもしれない。

 バインド状態にしておくか封印するか。

 まあ人の体に勝手に闇ファントムを封印するのもあれなのでバインドさせておくことにした。

「セイクリッドアビス」

 闇属性相手に効果が倍になる技にしておいたし大丈夫だとは思うけど一時的なものでしかないからあとは俺の交渉にかかっている。

「姉ちゃん、ノエルの後ろに何か見える?」

 まずはここから確かめる。

「何も見えないけど・・・変な感じがする」

 見えてなくても感覚でわかるのか・・・

 姉ちゃんが見えるなら支部長も見えて当然。

 まずは視線で。

「(ちらっ)」

 支部長のほうを向いたりノエルのほうを向いたり。

 支部長はそれに気づいた。

 迅に笑顔で返した。

(困ったときは笑顔ですか?)

 次は指をさしてみる。

 ずっとやっていると支部長が気づいてノエルのほうを見た。

 ノエルのほうを見た瞬間表情が変わった。気配に気づいたのか表情が強張っている。

 会議はまだチーム名を決めるところで止まっている。しかもあと30分くらいかかりそうな雰囲気だった。

 それならノエルの近くに行って対処することができる。

 でもそれをするには支部長の許可がいる。

 許可を取るには支部長に言わなければいけない。

 こういう時にも魔術は役立つ。

(支部長、ちょっとノエルのとこに行って闇ファントム殺してきます)

(わかった。なるべくみんなには見つからないようにね)

(了解)

 こうやってテレパシーで話せるから。

 とにかく今はノエルが優先。見つからないようにと言われてもどうすればいいのかよくわからない。

 姿を消す、幻影を見せる、分身を配置する。と、いろいろ方法があるわけだが・・・ここにいるのはエリートばかり。

 そんな簡単な魔法だとすぐばれる。

 そうなると一番簡単なのが魔術以外で気配を消す。

 これは子供のころに父さんに叩き込まれた技だから簡単にできる。

 その技を使ってノエルのとこまで近づく。

(ノエル、ごめん。記憶がなくなるかも)

 そう思ってもう一度ノエルの精神に干渉する。

(また会ったな、闇ファントム。今度は完全に消してやる)

 時間があまりない。だから手加減はしない。

 手加減はしないけど下手したらノエルの記憶が消える。

 記憶を消さないように闇ファントムに攻撃を確実に当てなければならない。

(カルネージ・ブラスト!)

 手加減なしで撃ったおかげで闇ファントムは即死。

 しかもノエルの精神はノーダメージ。

 大成功!

 これで会議が終わるのを気長に待てる。


                   *


 無事会議も終了し、やることがなくなったのでアメリカの森林を装備なしで探索することになった。探索といっても森林の中を歩きまわるくらいしかやることはないけど・・・。まあ洞窟があったらそこに入ればいいし渓谷があれば入ればいいしまったくやることがないわけじゃないんだけど、装備なしだから死ぬ可能性大。

「姉ちゃん金ある?」

「ない」

 即答でないと答えられてしまった。

 飲み物とかまったくないから買おうと思ったのに。

 こうなったら水を探すしかない。

 サバイバル術はYouTubeで動画を見たから何とかなる。けどそれは火を熾す方法とか熊との戦い方etc。水がどうのこうのって動画は見たことがない。

 生き残れる確率がどんどん減っていく。

 装備なし、水なしの完全サバイバル。

 ナイフは十種類くらい買ったけどそのせいで水を買う金さえもなくなった。

 まあこれで何とかしよう!

「姉ちゃんなんか危なそうなのが出たら戦うし援護お願いね」

「了解しました隊長!」

 隊長って呼ばれるの慣れないな。みんな「迅さん」とか「霧崎さん」って呼び方だし。

 そんなことはどうでもいい。

 今はこの森林でどうやって生き延びるかが重要。

 遠くの方から狼や熊の鳴き声が聞こえる。近くには危ない気配も感じる。


タッタッタッタッタ


 足音とともに気配も近づいてくる。

 警戒して迅はナイフを出し、凛は魔導書を顕現する。

「死ね!!」

 気配がさらに近づいたと思ったら今度は針が飛んできた。

 三本しかなかったおかげですべてはじくことができた。

 今の攻撃で近づいてきている奴に敵意があると判断し、反撃した。

「俺に攻撃を仕掛けるとはいい度胸じゃないか」

 手に持っていたナイフを気配のするほうに投げつける。

「うッ」

 どこに刺さったかはわからなかったが当たったことは分かった。

「追撃、行くよー」

 さらにナイフを二本。

 今度は血が飛び散ってきたのが見えた。

「そこか!」

 今度は場所がわかるので接近戦に持ち込むことにした。

「アサシネーション」

 敵には見えないスピードで背後に周り込み、首を切り落とす。


ガキン

 

「はじかれた!?」

「そんな攻撃が俺に通用するとでも思ったか?俺はそこまで雑魚じゃない。さっきナイフが刺さったのは想定外だったがそれはまぐれだ。俺の鎧の隙間にたまたま入っただけだ」

「そんなことはどうでもいい、で、誰?」

「俺か?そうだな・・・謎の研究員とでも言っておこうか。俺はあの悪魔を倒すための兵器を開発いているチームに人間だ。お前たちの魔力をサンプルとして回収したかったが・・・反撃されたのでな。こちらに勝ち目はないと判断した。では交渉だ、お前たちの魔力を分けてくれないか?」

 攻撃してきたと思えば今度は交渉。なんなんだこいつは。

「知らない人に魔力を分けるとか絶対に嫌だし」

「そうか・・・ならばこちらからは兵器を提供しよう」

「いらないし」

「なら金もつけよう」

「しつこい、帰れ」

「こうなったら実力行使だ」

 俺の知名度がここまで低かったとは・・・残念だ。

 異変解決数百七十三件。悪魔討伐数二千三百六十二体。総合ランキング第二位。日本支部内討伐数ランキング第一位。

 これを知らないとは、テレビ、インターネット、新聞、ラジオでもやってたのに。悪魔を倒すとかいうならこれくらい知ってて当然のはずなんだけど。

 田舎の人とかならしょうがないとは思うけど。

 それでも俺に実力行使はさすがにないと思う。

「待って、一つ忠告したい。俺に実力行使はやめたほうがいい。姉ちゃんもいるんだし勝ち目ないよたぶん」

「この鎧を着ている限り俺は無敵!どんな攻撃であろうと無効化する!」

 せっかく忠告してやったのに聞く気配がまったくない。

 忠告してもだめなら思い知らせるしかないのか?

「もう一つ、俺さ、物質強化とかできるんだけど。それでも勝てると思う?」

「この俺が負けるわけがない!」

「わかった。もういいよ。死んで」

 謎の研究員は最後の最後まで自分が勝と言い張り、それにあきれた迅がめんどくさくなり研究員を殺そうとする。

「アサシネーション」

 ナイフを強化した状態で首あたりを斬る。

「リーチが足りないか」

 鎧を破壊し、首には当たったもののリーチが短いせいで首を切り落とすことができなかった。

 短いナイフをポケットに入れて服の袖からもう一つのナイフを出す。

 折り畳みのできるバタフライナイフ。

 それで今度は首ではなく心臓を狙う。

 鎧の上からだとわかりづらいが、感を頼りにナイフを突き刺す。

「うっ・・・・ゴホッ、ガハッ・・・・・・・」

「悪いな。俺は殺されそうになったら返り討ちにしてもOKってことになってるから」

「あ・・・く、ま・・・が・・・・・」

 最後にそう言い残して研究員が死んだ。

 ゲームのようにしたいが消えていくようなことはないのでロープで木に縛り付けておいた。狼のえさになることを祈って・・・

 その後も森林を探索し続けた。

 狼、熊、猪に遭遇することはなく無事に森林から抜け出すことができた。

 多少のラッキースケベはあった。


 森林を抜けた後はやることも特になくすぐに日本へ帰った。

 家に帰るまでも特になんの変化もなく普通に帰れた。

「ただいまー」

 帰っても返事がない。

 そういえば蘭はまだ学校にいる時間か・・・明日は俺も学校行こうかな?

 高校生になってからあまり学校に行ってない、というか行けていない迅と凛は勉強はできるものの友達が少ない。前時間ができて学校に行ったときは特に話しかけられることもなかったので休み時間はほとんど姉弟で話していた。そのときについたあだ名が迅は「シスコン」凛が「ブラコン」ということになった。という話を数少ない友達から聞いていた。迅と凛は二人とも陸上部でそこでたまたま気が合って仲良くなった人とSkypeで話していた時に聞いてしまったことだった。それを聞いて次学校に行くのが少し怖くなったけど家で魔術の研究するよりはまだましなので久々に学校に行こうと決意した。

 明日学校に行くかは姉ちゃんにも聞いておく。

「姉ちゃん明日学校行く?」

「迅くんが行くなら私も行く」

「じゃあ明日六時くらいに起こしてね」

「わかったぁ」

 そんなわけで明日久々、たぶん二ヵ月ぶりに学校に行くことになった。

 

                  *


 朝の七時五十分。

 制服に着替え終わって学校の準備も終わってそろそろ家を出る時間。

 日課がわからなかったので教科書類を全て持っていくことになった。

 でも、鞄の中には数学、英語、国語しか入っていない。それ以外の教科書類はすべて異次元に放り込んでいる。重いからというのもあるが一度試したら教科書が入りきらなかったから。

 数学、英語、国語はすべてカモフラージュ。教科書が入っていない鞄から物が出るのはおかしいから。

 俺が隊長ということは知られていても魔術が使えるということは知られていない。それはみんなが魔術に頼ってだめにならないように。

 クソッ、めんどくせぇ!

 とかも思ったけど久々の学校なので楽しむ。

「行ってきまーす」

 学校の制服を着て外に出るのがなぜか新鮮に感じる。

 なんというか、入学式の日のような感覚。これでも俺二年生なんだけど。

 そんな気分で久々に歩くせいであっているのかがわからない通学路を歩く。

「ねぇねぇ迅くん、通学路って覚えてる?」

「ごめん、うろ覚えだわ」

 まあそうなるよね。

 約五ヵ月なんだから姉ちゃんも覚えてないよね。他に覚えることたくさんあったし。

 こんな時は遅刻覚悟で適当に歩く。とにかく歩く!

 右に行って左に行って真っぐ進んで・・・・・・・

 そんな感じで歩いていると正門が見えてきた。

「あ、学校だ」

 俺の奇跡的についたのにそこまでうれしそうじゃない反応に対して姉ちゃんはこれである。

「おー、迅くんすごいねぇ。そんなに記憶力よかったっけ?」

 などとキラキラした目で言ってくる。

 迅と凛は入学式の時のような気分で正門を通り、校舎の靴箱のところへ行く。

 そしてここでまたハプニング。

 自分の靴の場所を忘れる。

 が、「大体ここだったよね?」って感じで歩いていくとあっていた。

 次は教室。

 教室は意外にわかった。

 そして教室に入る。

「あ!霧崎くんだ!」

 ある女子が話しかけてきた。

「お、おはよう・・・ございます」

 姉ちゃんか蘭以外の女子と話をするのが一年ぶりくらいで緊張してしまった。

「おはよう!見たよ、テレビ。すごいね第一位って」

 どうせそんなことだろうとは思っていたけど悲しい。

「ま、まあ・・・結構頑張ったからね。小学生くらいからゴムのラバーナイフとかライフルとかハンドガンとか買って練習してたし・・・」

 あ・・・・言ってしまった・・・・

 小学生のころはかっこいいからって買った程度で練習とかする気なかったのに・・・

 中学生でたまたまラディウス日本支部東京地区の部隊に入っただけであのダガーとかの技術が役に立ったのってただのまぐれなんだよね・・・

「すごーい!私にもその技教えてほしいなぁ」

 そう来るとは思わなかった。

「い、いいけど・・・きついよ」

「大丈夫!運動神経には自信あるから!」

 この子と話すの疲れる。

「うん、わかったから座って話そうよ」

「そうだね。ちなみに霧崎君は私の隣の席だよ」

 すごく疲れそうな席にいたんだね僕は・・・。席替えはなんと残酷なんだ。

 まあ話しかけてもらえただけいいか。

 少し話して迅たちが席の場所に行く。

「じゃあさ前提としてなんだけど、ラバーナイフって持ってる?」

「持ってない」

「それじゃあ家にモデルガンってある?」

「ない」

 これは想定済み。

「でも木刀ならあるよ」

 これは想定外だった。

 今どきの女子って木刀とか持ってるんだ。

「じゃあ俺はあまり太刀は使わないからナイフとモデルガンは買ってあげる」

「いいの!!」

 さっきの姉ちゃん以上にキラキラした目でこっちを見てくる。

 失明しそう。やばい。この子はやばい。オーラだけで敵を撃退しそう。

「いいよ、最近結構稼げてるから」

「すごいね。で、月収は?」

「言わない。ってか言えない」

 この子はすごいこと聞いてくるな・・・・・・

 久々に学校にきてこれだと帰りたくなる。

 というレベルでめんどくさいのでもう適当に返すことにした。

「で、練習はいつからする?」

「私はいつでもOKだよ」

「じゃあ明日からで。放課後は無理だから朝になるけどいい?」

「大丈夫!私四時に起きてるから」

 四時に起きて何をしているのかが気になる。

「みんなー、席に就け―」

「先生だ、またあとでね」

 席となりだけどね。

「おぉ、今日は霧崎もいるのか。今日は体力テストあるから頑張れ。結果によっては保体の授業を任せるかもしれん」

 いきなりの大胆発言。

 生徒に教師の仕事を任せるってどういうことだよ・・・まあ教員免許あるけど。保体限定の特殊な奴が。

 とった理由については機会があれば説明することにする。

「じゃ、出席をとる」

 五十人近く呼ばれた気がする。

 このクラス意外と多かったんだな。

「それじゃあー、連絡事項な。えー、この学校の近くで殺人事件があった。霧崎はともかく、ほかの生徒は気を付けるように。それと霧崎、あの事言っていいか?」

「はい、いいですよ。別に国家機密ってわけでもないんで」

 たぶん隊長になったことだろう。

 そしてその予想は当たっていた。

「実はだな、霧崎迅は八月五日にラディウス日本支部東京市区第一戦闘部隊の隊長に任命された。ニュースで見たと思うが一応言っておく。。それでは、霧崎隊長、一言お願いします」

 なんかすごい先生だな。

 一言か・・・。取材が来た時に言ったことだと面白くないかもしれないから・・・

「まあ、隊長だからと言って変に緊張したりせず気楽にやっていこうと思います。もちろんやるときはやります。あと変に気を使ったりするのはやめてくださいね」

 なんかある意味すごいことを言ったかもしれない。

 気楽にやっていくってなんだよ。まあいつもそんな感じでやってるけど。その結果みんなとの上下関係の壁が崩れ去ったからな。

 これに関してはもうどうしようもないけど。まあそれでも楽しくやってるからいいとは思ってる。

「だそうだ。みんな霧崎に変な気を使わないように。最後にもう一つ。今日から一週間研修生がこのクラスに来る。入っていいぞ」

「おはようございます。霧崎蘭と言います。今日から一週間、よろしくお願いします」

 こんな漫画みたいなことがあるとはさすがに予想してなかった。

 とりあえずばれないように下を向いておく。

「霧崎蘭に質問があるやつはいるか?」

「はい」

「趣味は何ですか?」

 ナンパかよ。

「料理です」

 我が妹の趣味を初めて知った気がする。

「僕と海に行きましょう」

 これは先生はふざけているとわかっていて止めなかったが、やはり兄として止めなければならない。

 今言った奴はクラス一の変態と例の友達に聞いているから。

「お前が言うと冗談にならないからやめろ。そし・・・・・・」

 そして蘭も少し行ってみたそうな顔をするな。と言おうとしたが何とか止めた。

 ついでに言うとあの問題発言をした奴は中学校の頃同じクラスだったことがある。

 妹はやらんぞ。

 そして質問コーナーはまだまだ続く。

「スリー・・・」

「おねえちゃん−17,1,16」

「答えるなよ・・・」

 まあ姉ちゃんのスリーサイズを知っている人はこのクラスにはいないだろうけどあれを見れば大体の予想がつく。

―姉は大きいのに、妹は小さい―

 ドンマイ。

「家族こ―」

「それは聞くな!!」

 スリーサイズの次の質問でつい叫んでしまった。

 蘭がどう思っているかは知らないけど俺が知られたくないから。

 決していい思い出ではない。

 先生には事情を言ってはいるがさすがに家族構成を聞くとは思わなかったのだろう。

 久々の登校でこれだと明日からも学校に行くとなると結構きつい。

 まあこれでみんなも霧崎蘭が俺の妹とわかっただろう。

 ついでに常識も少しは学んでくれたと思う。

「し、質問はもうないか?」

「あります」

 最後に一人だけいた。

 俺の隣の席の奴。名前が思い出せないのであとで聞いておく。

「お兄さんのことは好きですか?」

 クッソふざけた質問が来た。

 そして妹は顔が真っ赤になっている。しかももじもじしている。

「いや・・・その・・・・・・・・・嫌いじゃない」

「はぁ、質問にすべて答えたらいいってわけじゃないんだよ」

 さらに赤くなった。なんというか・・・蒸気が見えてきそうな気がする。

「これで質問は終わりだな。それと霧崎妹、うちの生徒にはあとで指導しておく」

 先生えらいです。

 しっかりあの子たちの指導をするといいました。

「は、はい」

「では、ホームルームを終わる。変な質問をしたやつは放課後職員室に来い。以上」

 やっと地獄のHRが終わった。

 その後の授業も無事乗り切って昼休みになった。

 俺の隣の席の人と蘭を連れて姉ちゃんの教室に行く。

「姉ちゃんいつもの場所に集合。3分以内にきて」

 それだけ言っていつもの場所、体育館裏に行った。

 告白をするわけでもないのに。

 理由は人目につかないから勝手に椅子をおいてもばれない、日が当たらないから涼しい、いがいとなんでもできる、たまたま魔力が集まっているので魔力補給もできる。という理由でここにしている。

 いつもというのは休みの日もここで話していたから。

「迅くーん」

 姉ちゃんが降臨した。

「さて、じゃあこの子を紹介しよう。俺の隣の席の・・・名前、なんだっけ?」

「霧崎くんの隣の席の天宮梨華です。よろしくお願いします」

「明日の朝から戦闘訓練だから、シスターズも手伝ってくれると嬉しい」 

 朝から特訓は疲れるしその疲労を軽減するためにも姉ちゃんと蘭には手伝ってもらいたい。特に仕事がある日は俺一人で教えてたらすぐ眠くなる。

 なぜなら俺にはスタミナがないから。

 戦闘をさっさと終わらせるのもそれが理由。

 そして最初の一週間は学校の周りを二十周、筋トレがメインになる。初日と最終日はタイムを計るために俺も一緒に走らないといけない。

 だから手伝ってもらいたい。

「OKだよ」

「ん、いいよ」

 これで二人確保した。

 あとは戦闘訓練ができる場所が欲しい。

 まあそれは一週間後に考えるとして・・・

 いま一番の問題は天宮の親が反対するかしないか。

 娘が戦闘訓練、しかもナイフや銃を使うとなると反対する可能性は高くなる。しかもそれを教えるのは自分の知らない人、知ってても初対面なので疑ってしまう。ということもあるかもしれない。もしそうなったら天宮の訓練ができなくなる。親に内緒でやったとしても、もしバレたら天宮と話すことさえなくなるかもしれない。

 まだあるかもしれないがこれくらいにしておく。

 にしても親がかかわってくるとリスクが大きすぎる。

 このことを天宮に言うと意外な答えが返ってきた。

「大丈夫。あの二人は日本支部の支部長だから私がやるって言ったら歓迎してくれると思う」

 俺はすごい人のコートをするわけか。

「よし!決まり!練習開始は明日の朝六時から。では今日は終わり」

 会議?が終わると姉ちゃんと蘭と天宮で女子トークのようなものが始まっていた。

 そこに俺がいるのもおかしいと思い、教室に戻ろうとした、すると止められた。

「待つのだ!迅くん」

「なに?」

「参加しないの?」

「なにに?」

「ガールズトーク」

 ガールズトークに男子がいるって絶対気まずくなるやつだろ。

 恋バナになったら絶対恥ずかしいぞ。

「俺は男、ガールズトークに入ったら絶対気まずくなる。おわかり?」

「解せぬ」

 即答でかぁ・・・気まずい雰囲気とか苦手なんだよな俺。

 ってか俺女子じゃないのになんでガールズトークに誘われてるの?ガールズ+αトークにでもなるんですか?

「俺はガールじゃなくてボーイだから参加はしない」

「じゃあ女装して?」

 さっきから即答なんだけど。

 というかなんで女装しなきゃいけないの?僕何か悪いことした?

「しょうがないなー。普通に話すだけだからさ、お願い」

 ついにお願いって言われた。

 上目遣いで。

 でも姉ちゃんのほうが背高いし正直言うとわかりづらい。

 けどここまでされたら断るのもめんどくさいしもういっそ会話に参加することにした。

「で、話すネタある?」

「好きな人」

 全然普通じゃない。

 女子三人と男子一人でする話ではないと思いますよ。

「先輩・・・ほんとにやるんですか?」

 天宮梨華、とっても恥ずかしそうにしている。

 いっぽう姉ちゃんと蘭は言いたそうな顔をしている。

 そして俺はもちろんやる気はない。

(こいつら大丈夫なの?主に頭)

 そう思ってしまった。

「わたしは・・・・・・・・・お、おにい・・・ちゃん・・・・」

 そうか、うれしいけどなんか悲しい。

「わたしも迅くんかなぁ」

 これはうれしいけど・・・やっぱり悲しい。

 姉妹そろって俺かよ。なぜ悲しいのかわかってしまった。

 この二人に羞恥というものがないのかと思ったからだった。

「あの・・・・・・わたしは・・・・・・・・・・・・その・・・・・・・・き、きり・・・・・・」

 なにか言いかけていたがはっきりとは聞こえなかった。聞こえなかったけど無理矢理言わせるのもかわいそうなので聞かなかった。

「ほかの話題にしようか」

「迅くんまだ言ってない」

 話題をそらす作戦、失敗。

 こうなったらもういうしかなさそうだ。

「姉ちゃん」

 正直に言った。

「おにーちゃん、家に帰ったらわたしの部屋にきて」

 そう耳元で呟かれた。

 痛い視線を感じた気がしたが見てみると笑顔だった。

「じゃあ、わたしから。最近この辺の悪魔の出現率が高いけどなんでだと思う?」

 さりげなく世間的な話題を振ってきた。

 さっき伊野よりはましだけど。

「霧崎迅とやらを生かしておいてはならない、何をしてでも奴を殺せ。ってなってるんじゃないの?」

「わたしもそうだと思う」「わたしも」

 打ち合わせでもしたかのように息があっている。

 俺を試しているのか?それなら乗ってやろう。

「まあ来たところで殺せばいいだけの話だけどね。ってかさ、俺を殺すからって俺ばっか狙っても意味ないと思うんだけど。だって他の人も参戦するでしょ」

「おにーちゃんの実力でそれを言ったら格好つけてるのか素で言ってるのかわからないんだけど」

 苦笑いしながら言われた。

 特に言い返すこともないけど。

 ちなみに今のは素でいった。まったく格好つけてない。

「この学校ってなんで結界を張らないんだろうね」

 悪魔が攻めてくるような時代で疑問に思うこと。

「それは大人の都合じゃない?」

 そして返ってくる当然の答え。

 あとで先生に聞いてみよう。

「この辺とかいっぱい出るのに大人の都合とかこの学校の教師は何がしたいんだろ?学校がつぶれたら仕事がなくなるっていうのに」

「そう考えると「大人って実はバカなんじゃね?」って思っちゃうよね」

 と姉ちゃんが言い終わったタイミングで予鈴がなった。

 なんていいタイミング。実は誰かが仕組んでいた!?

 とか思ってしまう。

「予鈴なったし帰ろっか」

 などと言ってのんびり帰っていたが霧崎姉弟はこの学校の本当の怖さを知らなかった・・・

誤字などは確認していません

漢数字だったりそうじゃなかったりするのもあまり気にしないでください

次は「梨華ちゃん強化計画」です

タイトルが変わるかもしれません

今後ともよろしくお願いします



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