Prologue【モデルガンいいよね】
いあるです。
今回はPrologueとあって少し短めですが次回は大方出来上がってるのでそのうち出すと思います。
とりあえずエタらないようにだけ頑張りたいと思います。
「ふぁ…もうこんな時間か。だいぶ時間かかっちまったなぁ…。」
手元にある終わらせた課題と卓上に置くタイプの時計を見比べて呟く
時計の針は午前一時をさしておりもうとっくに日にちは切り替わっている。
高校へ進学し、夏の課題に苦しめられてはいたが締め切り直前まで引き延ばすことができない性格のせいで無理やり早めに終わらせてしまった。
慣れない作業ではあるが何とか終了させてベッドに倒れ込む。卓上に置かれた愛用のモデルガンを手にして感触を確かめる。
安全装置を付けたまま引き金を引くと思い反動と共に引き金が跳ね返される。
このモデルガンは改造が施されており、白煙も上がるし銃声も響くし空薬莢も排出されるけど弾丸は出ない。
そりゃあもう。BB弾すら出ない。つまるところ見せかけである。同じように刃を潰したなんちゃってモデルナイフもある。
脅すところまでなら文句なしの逸品だが頭に銃を突き付けて引き金を引き絞ると偽物だとばれる。
ナイフも同じである。まぁ完全に趣味の産物なので実戦で使うことなどないに等しいが。
というかあってたまるか。そんな殺伐とした世界になってもらっては困る。この日本がな。
生憎俺は一般的な筋金入りの平和ボケで戦いなんてしたくない。誰だってそう思う。俺だってそう思う。
ちなみに俺はFPSなんかで銃を使ったアクションとかは好きではあるが現実とフィクションはごっちゃにしないタイプだ。
別にBB弾も持っているには持っているが個人的にはこのモデルガンの方が完成度が高くて好きなので押し入れに封印されている。
可愛そうなBB弾。でも悲しいけどこれって運命なのよね。そう言い聞かせながら銃をホルダーに置き、卓上の明かりを消してベッドにもぐりこんだ。
押入れがある和室にも拘らず何故かベッドである。和か洋かはっきりすべきなのだろうか。
だが寝ぼけた頭でもそれが無意味な思考であることに気が付いた俺は思考を捨て去りタオルケットを一枚体にかぶせて横になった。
暗闇が周りを支配し、感覚が研ぎ澄まされていく…なんて中二臭いことは無く普通に意識が落ちていく。
いや、意識が落ちるのを知覚できるというのは感覚が研ぎ澄まされている状態なのだろうか。なんにせよどちらでもよいことである。
思えばこの夜がこの世界での最後の夜だった。
少し短めでしたね。
次回から異世界を描いていきたいと思います。
六月中にあげると言いましたがテスト+発熱→からのまた発熱に見舞われほとんど進まないという事態に陥りました。と言うか陥ってます。めっちゃお腹痛い。そんなところで今回はお終いといたします。
閲覧ありがとうございました。気になっていただいた方は次回もぜひお願いいたします。