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ぼくの詩集

ぼくだけのしあわせ

作者: 桜井あんじ

まいにちまいにち

ブラウザのすみっこに表示される

ちょっぴりおしつけがましい 既成品のしあわせの数々


今日も どこかの地方都市にある しあわせ工場で

時給850円の工員さんたち

製造ラインに ずらりと並びます


情報という名のベルトに乗って流れてくる 

さまざまなしあわせの部品たち

くっつけ はめこみ 組み立てる

ネジ止め しっかり補強して

色を塗って シールを張って

最後に箱詰め完了

製品は 大きなトラックに乗せられ

全国あちこちに 配られます


マツモトキヨシで 本日大特価

イトーヨーカドーで タイムセール品 お一人様一点限り

ドンキホーテで 処分品のワゴンの中


せっかくですが

そんな安っぽいしあわせ

ぼく あんまり ほしくないのです


ぼくは 既成品の幸せのかわりに

自分だけの手作りのしあわせを

創造してみようと おもいつきました


上質の材料を 惜しげもなく使って

時間をかけて コツコツ 手作り

なにしろ とくべつな ものなんですから


しあわせは 商品でも賞品でも ないのですから


ぼくはしあわせになんて なりたくない

ぼくはしあわせを みずからの手で 創造したいのです

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