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【箱】詩

やり場のなく、行き場のない

作者: FRIDAY

 

 理不尽に堪えがたくて

 腹の底に溜まる熱

 不条理を度し難くて

 指先までも満たす熱


 当り散らせば楽になろうか

 暴力の波に身を任せれば

 けれど

 その後に残る虚しさを思うと

 振り上げた拳もやるせない


 行き場のない怒りは涙腺にのぼる

 泣いてしまえと震わせる

 けれど

 幼さを失くした今の自分では

 憚って寸前で踏みとどまる


 怒ることもできず

 泣くこともできず

 ただ鬱屈ばかり凝り固まって

 そして

 最後には弛緩する

 ふっと 全てを諦めてしまう



 ああ


 明日世界が終わらないか なんて



 そんなことを

 つぶやいた

 

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