幼馴染に成人式で告白しようとしたのに結婚して赤ちゃんできたの⁉︎まだ大学生だからって油断してたっ
わたしの名前は、桔梗。
隣の家には、陵という同級生の幼馴染がいる。
そんな陵とは、とっても仲良しで、いつも一緒にいる。
というか、わたしが一方的に部屋に乗り込んで、くつろいでいるって感じかな。
陵の部屋には、わたし専用のクッションも置いてあるの。
陵が優しいから、わたし専用のクッションを設置してくれたんだ。
そんな陵が大好きで、このまま結婚するもんだと思っていた。
でも、大学生になると一緒にいられる時間なんてあんまりなくて、たまに待ち合わせしてお茶したり、電話したりこまめに連絡は、とりあっていたけど…
まぁ、幼馴染だし?
ずっと一緒だったし?
別にね?
って感じで、安心しきっていた。
陵は、一人暮らしをしていてはじめは戸惑うこともあったけど、だいぶ一人の生活に慣れてきたって言ってたの。
でもね…
それからしばらくして…
中学の頃の友達からいきなりおめでとうって言われてね…
なんのこと?って返すと、まさかの結婚と赤ちゃんだよって言われたの。
意味がわからないじゃない?
最初は、ふざけているんでしょ?って思ったんだけど、話聞いて青ざめた。
それ、わたしじゃないって返すと、友達は気まずそうに謝ってきた。
他にも勘違いした人たちから、おめでとうがきた。
もうさ、そうだよね…
そもそも…大学も別々だし、たまにしか会わないってことは、わたしのことは、幼馴染としか見てなかったってことだよね。
今までは、わたしがずっと付きまとっていたから…
だから、彼女をあえてつくらなかったのかもしれない。
その反動…なのかもしれない。
成人式であったら、わたしから告白しようと思っていたのにな。
なんでこうなるかな。
陵には、結婚と赤ちゃんおめでとうと送った。
そしたら、ありがとうって返事が返ってきた。
ありがとう
その言葉が、胸にぐさっと刺さった。
ありがとうという言葉は、心があたたかくなる五文字だと思ってたのにな。
おかしいな。
ありがとうが冷たく感じる。
——
あれから数日後、陵からなぜか普通に今まで通りに連絡がくる。
そして、赤ちゃんうまれたらぜひ遊びにきてってきた。
…
それは…
それは、さすがにしんどいって。
だから、あいまいな返事をしてしまった。
それから、あんまり連絡をとらないようにしていた。
そんなある日、陵がいきなりわたしの前に現れたの。
「陵…」
呆然と立ち尽くすわたしに、陵は言った。
「どうしたんだよ?最近様子がおかしくない?なんかあった?心配できちゃったよ」
って笑うの。
その笑顔をずっと…ずっとわたしにだけみせてほしかった。
わたしは、陵の顔を見るなりぼろぼろと泣き出してしまった。
「大丈夫か?どうした?」
…
「ばっ…ばかっ‼︎りっ…陵が、わっ、悪いんだからっ…グスッ」
「え、オレなんかしちゃった?ごめんな?謝るから、泣くなって。な?」
「なんで…なんで結婚なんかしちゃったのっ…」
…
沈黙が続いた。
それから少しして、
「だれが結婚したの?」
と、陵が聞いてきた。
「陵に決まってるじゃない。おめでとうって言ったら、ありがとうって言ったよね?」
…
「それは…ゆっこのこと?」
だれよ?
「そんな奥さんの名前言われても知らないし」
陵が携帯をガサガサしてとある写真をみせてきた。
まさか…
奥さんの写真を…?
⁉︎
「これって…」
「ゆっこだよ。妊娠後期なんだ。隣にいるのが旦那さん」
…
「これって…」
「うちの猫。このアパートペットもいいんだ。」
…
「そういうこと⁉︎」
「そういうこと。桔梗は、オレのために泣いてくれたんだね?ありがとう。大好きだよ」
「ありがとう…ありがとう。わたしも大好き」
陵が結婚したんじゃなくて、飼い猫さんがご結婚されたそうです。
それから数年後、わたしたちも結婚いたしました。
今は、みんなで仲良く暮らしています♡
おしまい♡




