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番外編①〜悩める星崎優樹菜

 私の名前は星崎優樹菜(ほしざきゆきな)、超名門皐月学園の春から新高校二年生、由緒ある(?)競技科学部の次期部長なのである!どぅあ〜がしか〜し!!競技科学の認知度が低すぎるが故に新規部員数が減少し、存在さえ怪しぶまれるほどの部活になってしまった!これは新たな部員を探すしかない!

 「部員を増やせって言ったって、誰を呼べばいいんだよ〜〜〜〜」

 友達は少なくはないが、問題は同学年を部員にしても来年には引退してしまうということだ。生徒会からも、中学生の部員を重点的に増やしてほしいと言われている。中学生、中学生・・・やっばい知り合い1人しかいない。早速唯一遠慮なく物を頼める後輩にお願いすることにした。

 「ということで白南風ちゃん、競技科学部に入ってくれないかな?」

 「え!私ですか!?」

 「いやこの話をしている時点で予想はつくだろ」

 「もちろん受けさせていただきます!」

 よかった。これで1人確保!なんか少し度を超えた敬愛の視線を感じヒヤヒヤしているが、部員を確保できたならこれでよし。あともう1人・・・薬師川に任せてた子はどうなったかな

 「ねぇ薬師川、部員どう?」

 「え、あぁ。俺はうちの部活の亘理がいいと思うよ」

 「え、私が交渉すんの?」

 「え、俺がするの?」

 あるある:真面目すぎるとお見合いになる

 結局部長の私が勧誘することになった・・・え〜っと、亘理くんだっけ?何組だっけ?B組か、え〜っと、終礼終わりそうだな・・・

 「ねぇ」、亘理くんいる?」




 まずい、めっちゃ変な感じになってしまった。というか強引すぎた。うわ〜私嫌われてないかな、てか軽く流されたわ。あの子やり手だな、いや白南風ちゃんがちょろすぎるだけか。休暇期間中にも連絡取るか。

 『薬師川、亘理くんのLINE教えてくれない?』

 『いいよ〜』

 よしゲット。早速LINEを送ってっと。あ、既読ついた。あれ???返信こない。どうしようどうしよう、もうスタ連しちゃおかな。あれ既読つかなくなった。ミュートにされた?嫌われたもしかして?どうしよう、Twitterとかやってるんじゃないかな亘理くん。そうそうTwitterのアカウントを特定・・・いや、その一線は超えちゃいけない。でも部員を逃すと廃部、廃部は絶対に避けないと・・・やっばい頭がパンクしてきた。どうしたら・・・どうしよう・・・うん、もう私知らない!

 ここで星崎優樹菜はぶっ壊れた。気づいたら亘理くんの色んなもの特定しちゃってDM送りまくってた。まさか自分にこんなに特定厨の才能があったなんて。というか流石に亘理くんに申し訳ない。そうだ、休暇期間中に直接会って入部届を書いてもらおう。

 『亘理くんそういえば講習あったよね、いつ名古屋来る?』

 『なんで知ってるんですか!?講習があるのは来週の平日ですけど・・・』

 『じゃあ来週の火曜日にユニモールのスタバで入部届渡すから来て!』

 『なんで僕がいつも時間潰しに使ってるスタバを知ってるんですか・・・』

 『まぁまぁまぁ、奢るからさぁ、ね?』

 『てか先輩も名古屋近辺なんですね・・・いいですよ』

 『ありがとね!待ってるよ!逃がさないからね!』

 『こわっ』

 なんとかなった(?)そういえば私自身の予定確認せずにアポイント取っちゃったな。え〜と、でも強引に誘っちゃったの私だし、リスケするかー。白南風ちゃんも近所だし顔合わせで呼んでおくか。(白南風ちゃんは私の小学校時代の塾の後輩であるため、近所に住んでいる。)

 『白南風ちゃん、来週の火曜日空いてる?』

 『空けますよ!何があるんです?』

 『あ、いや用事があるならいいんだけど』

 『いえ、ないです!』

 『え、いや、何かあったんじゃ』

 『ないです!』

 『そ、そう・・・いや、白南風ちゃんと同じ学年の新入部員の顔合わせをしようかなって』

 『行きます!・・・けど、先輩もその日予定ありませんでしたっけ?』

 なんで知ってるんだろう。

 『先輩前言ってましたよ』

 多分一言一句覚えてるんだろう。その記憶力はぜひ競技科学に活かしてほしい。白南風ちゃんにリスケしたことを伝えた。リスケしたことは亘理くんへのせめてもの誠意だ。(そんなの伝わるわけがない)


 だからこそ、亘理くんにバラされた瞬間はめちゃくちゃ恥ずかしかった・・・

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