異世界きちゃった!?
俺は神間りゅうき魔族の剣士だ
今日は魔界のコンビニに来てみた。ここのコンビニのおにぎりが美味いんだよなー 何にしようかなー よし、鮭と明太子にするか! 店員さんに頼んで会計を済ませていると、急に辺り一面真っ白になった。
俺は何が起こったのか分からず周りを見渡した。すると目の前には俺より少し背の高い金髪で青い瞳をした男がいた。
その男は言った。???:お前は死んだのだ。これから異世界に行くぞ。
俺は呆気に取られて言葉が出なかった。???:どうした?まだ死んでいないのか?おいおい、いきなり現れて死んだだとか言われても信じられるわけねーだろうが!ってかこいつ誰だよ!??:まぁいい、着いてこい。
そう言うとその男は歩き出した。仕方なく俺はついていくことにした。
しばらく歩くと大きな門が見えてきた。そしてその前に着いた途端に、またもや突然周りの景色が変わった。さっきまでいた場所とは違いどこかの街の中にいるようだ。??:ここがお前の行く世界だ。
ここはどこなんだろう?街の中なのは間違いないけど見たことも無いような建物ばかりだ。??:おい、何をしている?早く来い。
男が俺を呼んだ。仕方がないからついて行った。するとそこには豪華な屋敷があった。その扉の前に立つと勝手に開いた。??:入れ。
中に入るとそこは応接室のような部屋だった。ソファーに座って待つように言われたので座った。するとすぐにメイド服姿の女性が現れた。女性はお茶を入れてくれていた。俺がお礼を言うと軽く会釈をして去っていった。数分後、先程の男が現れて向かい側のソファーに腰掛けた。??:まずは自己紹介からだな。私の名前はアマルダだ。よろしく頼む。
この人が神様なのか?なんか想像してたのとは全然違うんだけど・・・??:それで、お前は何者なんだ? えっ?俺の名前すら聞いてくれないの?それに何者かと言われてもなぁ~
名前くらい教えてくれてもいいと思うんだが・・・??:あーもう面倒くせぇ!!お前は神の間に侵入した罪人だから名前は言わなくて良いんだよ!分かったらさっさと質問に答えろよ!
侵入って・・・そんな事した覚えはないんですけど・・・??:あー、もういい!とりあえずお前には罰として転生してもらう。
ん?今なんて言った?転生だって?マジで言ってるのかそれ??:ちょっと待ってくれ!どうして俺が罰を受けないといけないんだ?そもそもここは何処なんだ??:うるさい奴だな!少し黙れ! そう言うとアマルダの手から光のようなものが出て俺の体を突き抜けた。すると全身に激痛が走った。あまりの痛みに耐えきれずそのまま気を失ってしまった。目が覚めると自分の部屋のベッドの上だった。夢だったのかと思いたかったが体のあちこちにある傷跡が現実であることを物語っていた。
あれは本当にあったことだったのか?いや、きっと何か理由があるはずだ。とにかく今は情報を集めよう。俺は街に出てみることにした。外に出ると今までいた世界とは違うことを改めて実感させられた。空を見上げるとドラゴンらしき生物が空を飛んでいたり、地面ではスライムのような生き物が歩いていたりしていた。俺は近くの人に話を聞いてみた。??:すみません、ここはどこですか? その人は親切にもいろいろ教えてくれた。どうやらここは人間の住む世界らしい。しかし、俺は死んだことになっているらしく普通に生活していても問題無いそうだ。ただ、魔族であることだけは隠し通さなければならないと言われた。何故なら魔王軍の残党がまだ残っているため警戒されているのだと言う。ちなみに俺の見た目はこの世界の人間と変わらないみたいだ。それと、お金についても聞いたのだが価値がよく分からなかったので適当に買い物を済ませた。その後宿に戻った。すると一階から怒鳴るような声が聞こえてきた。急いで階段を下っていくとそこには大柄の男とその仲間と思われる連中がいた。その男はこちらを見るとニヤリとした表情を浮かべた。??:おいおい、見せもんじゃねーぞ!?にぃちゃんよ! 男はそう言いながらゆっくりと近づいてきた。すると後ろにいた仲間たちが一斉に襲いかかってきた。しかし次の瞬間、男の仲間達は一瞬にして全員倒れてしまった。何が起こったのか分からなかった。すると男が話しかけてきた。??:お前なかなかやるじゃねぇか。だがまだまだだな。よし、気に入ったぜ!お前も俺たちと一緒に来るか?正直行きたくなかったがここで断れば命は無いと思ったので仕方なくついていくことにした。すると男は満足そうな顔をして、こう続けた。??:お前、名は何という?
名前か・・・そういえばまだ名乗っていなかったな。??:俺の名は神間りゅうきだ。こうして新たな人生が始まった。この先どんなことが待ち受けているのか楽しみでもあり不安でもあった。
つづくのか!?