表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/33

22

相良(あいら)→2(睦美)

睦美(むつみ)→7(志乃)

美久(みく)→7(志乃)

将也(まさや)→2(睦美)

隼人(はやて)→7(志乃)

志乃(しの)→2(睦美)

美沙子(みさこ)→2(睦美)

京太(きょうた)→7(志乃)

10久司(ひさし)→2(睦美)

11涼次(りょうじ)→2(睦美)

12拓三(たくぞう)→2(睦美)

13冬也(とうや)→2(睦美)

15(ねね)々→2(睦美)

16充希(みつき)→7(志乃)

17健太(けんた)→7(志乃)

18篤史(あつし)→2(睦美)

19あゆみ→7(志乃)

20正俊(まさとし)→2(睦美)


その夜の投票は、思ったより猫又の相良の意見は通っていなかった。

それでも、10人は睦美に入れていて、睦美が追放となった。

志乃が驚いたのは、霊媒師の二人が、志乃に入れているのだ。

少なくとも、一人は真のはずの霊媒師が、だ。

志乃が思ったより多かった自分への投票でヒヤッとした目の前で、機械的な女声が告げた。

『№2は、追放されます。』

「…いや…どうして私なの?!いやよ!」

隼人が、一気に老け込んだような顔で、そんな睦美を見た。

「睦美さん…。」

睦美はそこから出て行こうとしたが、一歩足を踏み出した途端、前のめりにばったりと倒れて、動かなくなった。

『№2は、追放されました。夜時間に備えてください。』

声は告げて、さっさと消えていった。

皆がもう、茫然と座っていると、相良がため息をついて重い腰を上げて、倒れた睦美に歩み寄って行った。

すると、隼人がバッと立ち上がって、睦美の前に立ちはだかった。

「お前が指定して殺したくせに!もうどうせ殺されたんだ!確認なんか要らない!」

相良は、立ち止って頷いた。

「その方が私も助かる。死体ばかりを確認させられて面倒だったのだよ。」

隼人は、キッと相良を睨むと、倒れたままピクリとも動かない睦美を抱き上げて、そうして居間を出て行った。

相良は、動揺する様子もなく、ホワイトボードへと歩み寄って、言った。

「…睦美さんが追放された。では、占い師に今夜の占い先を指定する。他の村人達は、面倒なら離席してもらってもいい。占い師達に話す。」

だが、誰も席を立とうとしない。相良は、続けた。

「では、占い先だ。久司は、美沙子さん、美沙子さんは、充希、充希は美久さん、美久さんは久司。狩人には、守り先はもう言ってある。これで、明日の結果だと思っている。明日は、6時に解錠されたらすぐに出て来て欲しい。そして、皆で襲撃先を確認し、生き残っていたら占い師の結果と、霊媒師の結果をその場で聞こう。占い師だけでなく、皆で聞いているのだから、この占い指定先を覚えていて欲しい。他を占ったと言っても聞かない。これで、一気に畳みかけて行こう。以上だ。」

皆が、真顔で頷いた。

美久も美沙子も、険しい顔をしていて、あゆみも顔色が悪い。

志乃も、恐らく傍目には青い顔をしているのだろう。

何しろ、今日も目の前であっさりと睦美が倒れてしまったのだ。

隼人がすぐに連れて出て行ったので、死亡確認はしていないが、昨日の今日なので絶望的なのは分かっていた。

…結果次第では、明日は自分がああなるのかもしれない。

志乃は、思った。

そんな時、自分を運び出してくれるのは、いったい誰なのだろうか。

冬也にだけは運んで欲しくないな、と、正俊や久司に頼んでおこう、と志乃は思った。

だがその後で、藍のためにも生き残らなければと、とハッと我に返った。

そう、自分は共有者なのだ。

こんなゲームに参加しようとここへ来たのではなかったが、それでも役職が当たったからにはやるしかないのだ。

志乃は、しっかり考えようと決意を胸に、自分の部屋へと向かったのだった。


部屋に入る前、向かいの相良が志乃を振り返った。

「君に護衛は入れない。」志乃は、急だったので驚いて振り返った。相良は続けた。「噛まれたら君が真だったということになるので、恐らく噛んでは来ないだろう。まだ吊り縄に使えると思うだろうしな。明日の結果が私の思う通りなら、恐らく君を吊っている場合ではないので大丈夫だろうとは思うが、村人が二つに分かれているので分からない。私目線、状況証拠だけでまだ君の真が分からないからだ。ただ、初日からの行動を見ていたので、睦美さんと君なら君の方がより真だと判断しただけだ。藍が言っていたように、しっかりしなければ吊られることになるぞ。明日からの発言には気を付けるといい。」

志乃は、相良がこんな言い方だが自分を気遣ってくれているのだと分かって、心が暖かく成るのを感じながら頷いた。

「はい。ありがとうございます。」

相良は、頷いて部屋へと入って行った。

志乃は、自分を信じてくれている人達のためにもしっかり考えようと次の日に備えて、今夜は早く寝ることにした。


次の日の朝は、5時に目が覚めていた。

やっぱり、私は襲撃されなかった。

志乃は思いながら、ゆっくりとバスルームに向かい、そこで顔を洗うと用を済ませて、着替えてその時を待った。

そして、6時にバチンという音と共に閂が抜けると、志乃は緊張しながらノブを回して外へと足を踏み出した。

目の前の扉も開いて、相良が無事に出て来る。

廊下には、志乃を含めて7人が出ていてこちらを見ていた。

「…美沙子さんか。」と、相良は志乃の隣りの部屋へと向かった。「入るぞ。」

ベルも鳴らさず、相良はいきなり扉を開いた。

「美沙子さん?入らせてもらうぞ。」

志乃は、ハッとして急いで相良と一緒に部屋の中へと足を踏み入れる。

女性の部屋に、いくら相良でも一人で入らせるのは傍目が気になったからだ。

相良はといえば、そんなことには構わずに、眠る美沙子の側へと歩いた。

「…美沙子さん?」と、顔を覗き込んで、ソッと手首に触れた。そして、こちらを向いた。「…死んでいる。」

志乃は、口を押さえた。

美沙子さんが襲撃された…?どう解釈したらいいの?!

相良は、それでも落ち着いていた。

「他の犠牲者は居ないか。」

廊下へと出ると、同じ階の5人、久司、美久、隼人、将也、京太がこちらを見ていた。

「…どうだった?」

京太が言う。

相良は答えた。

「美沙子さんは死んでいた。君の結果は?」

「白。睦美さんは人狼ではない。」

美久が、言った。

「だから言ったじゃないの!志乃さんを吊らないから!」

相良は、淡々と言った。

「君の結果は?」

自分が感情的に責めているのに、全く意に介さない相良に怯んだ美久だったが、答えた。

「…白。久司さんは白よ。」

相良は、頷いて久司を見た。

「君は?」

久司は、答えた。

「分かってるだろうが。美沙子さんは白だ。オレ目線、真か狂信者か狐だ。」

相良は、また頷く。

そこで、三階からわらわらと人が降りて来た。

多くの人が居たが、三階には昨夜の時点で9人が生き残っていたはずだった。

拓三が、飛び出して来て言った。

「三階には犠牲者は居ないぞ。」

相良は、頷いて充希を見た。

「君の結果を聞きたい。」

充希は、見るからに疲れきった顔をして、項垂れながら、言った。

「…黒。ごめん、オレ間違ってた。美久さんは黒、人狼ですって出た。何度も見返したから間違いない。」

相良は、あゆみと涼次を見上げた。

「君達の結果は。同時にくれ。」

「「白。」」

狐か狂信者だ…!

志乃は、自分目線でそう、思った。

相良は、納得したように頷いた。

「結果は出揃った。犠牲者は美沙子さん、久司は美沙子さん白、充希は美久さん黒、美久さんは久司白、霊媒結果は確定白。昨日の護衛先は、久司だ。」皆が驚いた顔をする。相良は続けた。「この結果をもって本日の会議を7時に始める。ちなみにこの場で言っておくが、今夜は黒結果が出ている美久さんと志乃さんのランだ。そう思って会議に来てもらいたい。今は以上だ。」

流れ作業のようだ。

藍の時とは違い、相良は淡々と事実だけを言って先に進めて行く。

志乃は、今日も戦いだと覚悟を決めて、わらわらと部屋へと戻って行く皆に紛れて部屋へと帰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ