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【異世界ミント無双】〜ミントテロで魔王倒します〜  作者: ぴとん
第三章 宝籠省編
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第31話 パノプティコンinミストタウン①

 交番らしき建物を見つけたスバルは、中にいた男に話しかける。


「なあ、あんた少し聞きたいことがあるんだが」


 男は目をパチクリとさせた。話しかけられるとは思っていなかったという風だった。


「ん?忙しかったか?」


「いえ……ああ旅のお方ですか?ご用事でしたら、そちらのタッチパネルからお願いします」


 男はただのこのタッチパネルを守る警備員だった。男は下を向いて、手元のルービックキューブに集中しはじめた。


 スバルは理解した。どうやらこの街、ほとんどの公共施設は自動化しているらしい。


 慣れないタッチパネルで、誤タッチを繰り返しながら、スバルは迷子の方への案内、を見つけ出す。


「これかぁー……?」


『ドチラヘ向イタイデスカ?コチラデ検索デキマス』


「えーと牢屋……出てこないな牢獄?監獄……出ない……刑務所……拷問施設……裁判所……えー出ねぇ!犯罪者といえばあとは……収容所!?もねえか!」


 スバルは思いつく限りのワードを打ち込むも、検索はヒットしなかった。


 あまりにも独り言がうるさいので、男も顔をあげる。


「お知り合いが犯罪を犯したのですか?」


「あん!?……そうだよ、なぁおっさん、犯罪犯したやつはどこに連れて行かれるんだ?」


 すると男は困ったような顔をした。


「うーん噂では矯正施設と聞いています。ですがどこにあるのかは公表されていませんし、本当にあるのかどうかも……」


 スバルは男の話し方に違和感を持つ。


「おい、おっさんどういうことだ?あんたはこの国で犯罪者がどうなるか、知らないってことか?」


 男は頷く。


「えぇまあ……犯罪者は勝手に消えますから」


「消える?なに言ってんだ?」


「文字通り、消えるんです。悪いことをしたら気づけばそのひとは姿を消す。それがこの宝籠省の常識です」




 ランパは、食料品店に入っていた。大型の施設で、看板には「スーパーマーケット」とあった。


 彼女はこの土地の食文化に興味を持ったのだった。


「なにか甘いものでもあれば、と思ったのですが期待外れですね……」


 棚に並んでいたのは、ボトルに入った緑色の飲み物、ビタミン錠剤、ショートブレッド……そういった、食欲のそそられないものばかりだった。


 肉コーナーには、ひき肉があったが、店内から『培養肉、お買い得』という放送があったので購入を控えた。



「……この国にいるという四天王はタコの魔物クラーケンと聞いていたのですが、海が近くに無いのはどういうわけなのでしょう」


 ランパは店内を歩き回るが、魚コーナーはまったくなかった。この国では海産物は縁が遠いようだった。




 そのとき、突然店内が停電する。



「わぁ!?」


 ランパは思わずしゃがみ込んだ。


 暗闇は、しばらくのち、店内に明かりがもどることで晴れた。



『非常用バッテリーヲ使用シテイマス』


 スピーカーがお知らせする。


 ランパは、あたりを見渡すが、他の買い物客もなにが起きたのか、事態を把握しているものはいないようだった。


 そのとき、奥から悲鳴があがる。


「きゃああああ!」


「動くな!」


 ランパが悲鳴の方に駆けつけると、バールやトンカチなどを武装した集団が、客らを威嚇していた。ナイフを持った男などは、女の客を人質に取っていた。


「お前らは人質だ!俺たちは革命集団『サンズ』!」


 なんと、ランパは、立て篭もり事件に巻き込まれたのだった。

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