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【異世界ミント無双】〜ミントテロで魔王倒します〜  作者: ぴとん
第一章 ミント転生編
19/100

第19話 夜に駆ける

8月から毎日3回投稿となります。

10時、17時、21時に投稿されますので是非お読みください。

地下牢にいたユウジだったが、大量のミントで籠を作っていたら、なんとか瓦礫に押し潰されずにすんだ。


 草木のクッション性おそるべしである。


 とはいえ、運がいいがゆえの結果ではあった。



 そんなわけで土まみれになりながら宿屋に帰ってきたユウジを、スバルとランパは迎える。


 ランパは冷たい目でユウジを見下した。


「……なにしてるんですか?ドン引きですよあれ。非常識にも程があります」


 一方、スバルは珍しく泣き喚いていた。


「ばーかばーかばーか!なんで私の部屋まで壊すんだよ!オキニのぬいぐるみまだ置いてたんだぞ!」


 ユウジは頭をかく。


「僕も必死だったんですよ。地下牢からの脱出。助けてくれなかったなら自力で出るしかないじゃないですか」


 スバルはぶつくさと言う。


「こっちはそれなりに根回ししてやってたんだぞ、お前が自力でやるのも想像してないわけじゃなかったけど」


「そうだったんですか……?ありがとうございます。でもミントの根回しのほうが早かったようで」


「ばーかばーか!!!」


 スバルは地団駄を踏んだ。


 ランパは、で?とユウジを見つめる。


「どうするんですか?このあと重大犯罪人となったわけですけど。逃げます?いまなら慌ただしくて関所もザルかもしれません」


 ユウジは目を丸くする。


「え、着いてきてくれるの?」


 ユウジはさすがに自身がしたことの大きさに、仲間たちから見放されるだろうと思い、この宿に別れの挨拶を告げにきていた。


 しかし、ランパは逆に呆れたように返す。


「私はもともと奴隷ですよ。まともな生き方なんて知りませんし、頼れる人もあなたたちくらいしかいない。着いていくに決まってるじゃないですか」


「ランパ……」


 スバルも涙を拭いながら言う。


「城を壊したのはアレだけど犠牲者はいないみたいだし……。それにお前私がいないともっとやばいことするじゃん……」


「スバルさん……それは……うーんたしかに」



「さあいきましょう早く」「追手が来る前に行くぞ!」

 

 ユウジは、ふたりに手を引かれて宿を出る。


 闇夜はいつになく賑やかだった。大事件は大ゴシップとしてお祭り騒ぎを引き起こしていたらしく、街の人たちは酒を片手にことの真相を語り合っていた。


 ユウジは、それを見て少し落ち着く。


 もう少し、この世界で生きてみてもいいかもしれない、と。


 

 ユウジ、スバル、ランパの3人は、こうして王都サンワロックを後にするのだった。



 この日彼らは、ミントティーを飲んで、安らかに眠った。

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