第一章34 初速度1.0 & 加速度0
光あふれる世界ではメイアが、常闇の世界ではグランとルーシャがそれぞれ徐々に力を付けてきている。
そんな中、闇に包まれたその世界の北方には古より存在する巨大な城がある。名をプロスペリテと言うらしい。
そこでは城のイメージにふさわしく兵隊で溢れ、数々の強者達が兵力の補充や管理などについての会議を開いていたりしている。
しかしよ〜く観察していると、溢れかえる兵士達に意思は備わっていない傀儡のようであると分かる。彼らはただ悪を嵌められた破壊徒でしかない。
この世界で、意志を持って動ける人間はグランやルーシャのような失踪被害者と、フィースト・カタフなどに代表されるような敵サイドの更に重役の者のみだ。
ただ、こうは思わないだろうか。
なぜ、全生命が既に滅っされているはずのこの世界に兵士がごまんといるのだろうかと。
約70年間隔の頻度で起こるとされる失踪事件は過去千年にも及ぶ未解決事件だが、それでもせいぜい単純計算で15〜30体の兵士にしかならない筈だ。
だが、もう気付いている者もいるだろう。
この世界が闇に包まれる前から住んでいた人々も一部また悪感情で動く屍兵として隊に参加させられており、それだけでなく、実際のところ失踪事件とは70年間隔で起こる事件では無かったということだ。
そして今、事件の首謀者とその配下にも動きが見え始めていた。
「でさぁ、いつになったら彼と戦わせてくれるんだい?」
配下の一人、フィースト・カタフは軽い調子で聞く。
「そりゃ、そう簡単に強くなってるはずも無いのだけど、そうだな……たま〜にやってるみたいにさ、彼らにも冒険させてみたらどうさ。どうせヤるならもっとこう、怪力乱神!!って感じの人材に育ってる方がいいじゃないか。幹部候補なんだし」
その意見を受け、彼と同じく重役の魔女と、その隣に座る子供がそれぞれ賛同する。
「ま、私もそう思うね。ここ何百年で何度か言ってるけど、私たち同様の幹部候補ならもっと自由にやらせた方がいいのよ」
「そだね〜。ラグラスロ様の閉鎖的な管理政策も間違っちゃないと思うけど、異世界に飛ばされて帰ろうって意気込んでるのに旅をさせず、最初に試練を課すだけで他に彼らに干渉しないってのは考えものだと思うよ〜。そうだなぁ、ラグラスロ様を一言で表すなら峻厳の皮を被った怠惰ってところ?」
「おい、ガキのなりして難しい単語ばっか吐き散らしてんなよ。ギャップがありすぎて毎度頭が追いつかねぇ」
「それはごめん。怒髪天を衝かないでくれよ〜」
「言ったそばからよおッ!!!」
ガラの悪い男が騒ぎ始めるが、そこにフィーストが青白い光線を撃ち込んで黙らせる。彼としては喧嘩を止めに入ったつもりらしい。
剣呑な雰囲気が、、、漂わなかった。
「お前のその雑な扱いにはもう慣れてるから何も言わねぇ」
「うん、右に同じ」
よかったよかった、と軽く流すように返す。
依然として何を考えているか分からないスマイル顔を見せながら振り返る。そして顔を上げると、視線の先には黒く巨大な影が。
「それで、さ」
フィーストはその影に向かって問う。
「何か新しい策を講じたりはしてくれないのかい? とんでもない計画の首謀者、ラグラスロさんよ」
「……お主らは我の管理策が逆効果だと、そう言いたいのだな?」
「そうなるね。もうひとりの女がどれ程か分からんけど、グラナードは冴える奴だ。もうここに来て数ヶ月ってことは、既に気付いてしまっていてもおかしくはない」
しかし饒舌に語られたフィーストの懸念は黒龍によって一瞬で肯定された。
「だろうな」
「まさか、それを織り込んだ上で放置してるって?」
この場に集結している重役皆がラグラスロに驚きの視線を送る。彼らは共通して無言のままだったが、フィースト・カタフが前に出て彼らの心中を代表して述べる。
「いや、黒幕が誰かなんてことはどうでもいい。それより、放置されている、ラグラスロが味方でないってことに気付いた後がやはり問題だよ。最悪、未熟なまま奴らを殺さなくてはいけないかも分からないじゃないか」
「奴は、拠点を発つ。そして必ず、寄り道の末にここへ至ることになるはずだ」
「……なぜ、そう言える?」
「忘れたか? 今さっき、そなたが自分で言ったろう、グラナードは冴える奴だと。彼らは、賢い。今までにもそう言う者はいたが、あれは、デアヒメルに似た存在らしい」
「まじかよ。それって……」
顔を伏せ、拳を握りしめる。
初代失踪者にして頂点、デアヒメル王の話は彼らも聞いているためか、グラナードらがそれに似ているという黒龍の予想に言葉を失う。それを受けグランとの闘いをこれでもかと楽しみにしていたフィーストは、
「それって、とおおおおおおおっっっても面白いじゃないか! よし、賛成だよラグラスロ。そのまま彼らの好きにさせておこう!」
大・大・大歓喜!!
握りしめた拳は天高く掲げられ、まるで空に太陽でもあるのではないかとさえ錯覚できそうな高揚ぶりだ。
「はぁ、見事なまでの手のひら返しだわね」
「楽しむことが彼の優先事項だからね。血湧き肉躍る展開が待ち遠しいのさ」
「それで、ラグラスロ。今あいつらはどんな調子なのさ」
「詳しいことは我にもわからぬが、以前ほどの未熟は消えた。学ぶ力が凄まじいのは分かりきっていたが、精神の熟達もどうやら速い」
唯一、グラン達の敵にして彼らと共に過ごす者であるのが黒龍ラグラスロだ。事実、彼のやっていることはスパイであり、しかも紛れ込むのでなく堂々と指揮を取っている。
加えて千年という時の中人々を観察してきただけあって、彼の言葉には信頼性がある。
「しかし、どこまで行っても我々に勝つなどは不可能よ。それこそ何年と経験を積み重ねていかねば辿り着けない領域に我はいる。故に、残り少しの時間制限の中で見事帰還を果たせるか否かなぞ言うのは愚問も愚問」
「うっへー厳しいね。やっぱラグラスロ様は峻厳だ。さっきは皮を被った怠惰とか言ってすまなかったよ」
「正直、私は別に何でもいいわよ。で、アスタロの奴はまあいいとして、ゴースとカラピアは今どこにいるのかしら。そもそも今日集まった理由が『大侵攻』の最終会議だってのに、まだ来ないからフィーストの語りが止まらないわ」
「そりゃごめん」
全く申し訳なさを出さずに言う。
「ゴースとカラピアも、向こうの世界でグラナードの妹と謎の女に追い込まれてるからね。あれから闘争心燃やしていろいろと……おっと、丁度みんな来たかな?」
ジャラ、ジャラと鎖の音が近づいてくる。その中に3人分の足音が、階段を上り城内部を進む音があった。
「遅くなってすまねェ。ちょっとファヴァールとかいう獣とどんぱちやってたら思いの外手こずっちまった」
まず最初に姿を見せたのはカラピア・ゴースの二人組。
そして、
「SSSSOORRRRRYYYY!!!!!!!」
アスタロと言う、全身を鎖で巻きつけた謎の狂人が叫びながら登場する。これで、古城プロスペリテ屋上に全てのラグラスロ隊重鎮が揃ったことになる。
「バーティ、お待ちかねの会議開始だ」
「はぁ。ほんと、大遅刻も程々にして欲しいところだけど。これじゃあ『大侵攻』どころじゃないの」
バーティと呼ばれた魔女はため息をつきながら深々と椅子に座り直す。それを見た遅刻3人組もそそくさと用意された椅子に腰を下ろし、長机に計7人+1匹が並ぶ。
「皆の者、集まったな」
そして、黒龍の宣言を皮切りに会議は始まった。
「では、世界『シリウス』への侵攻計画最終調整を始めようか」
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「では、黒龍ラグラスロについてのあれこれを語ろうか」
一方で、軽く経験を積むため遠征に出ていたグラン一行。
対人戦の対策をするにはデアヒメル王と修行するしかないのだが、今後何が出てきてもいいようにと度々魔物狩りをしに出ているのだ。
それで今は帰宅途中。
彼らは「異世界から帰るにはどうすればいいか」という題で雑談になり、現在最も身近であり最も頼りになる黒龍の存在について話し合っているところであった。
「ん〜私としては、特にあれこれ語る必要性に悩むんですが……一体どうしてラグラスロさんの話が? 確かにちょっと私達への干渉が少ないんじゃ無いかとは思いますけど」
「それも含めいくつか理由はある。が、一番の理由は至って簡単で、俺はあいつは黒なんじゃないかと思ってる」
そう言ってから数秒も無いが、微妙な間があった。
ちらっとルーシャの方を見ると、じと目の彼女と目が合う。何が言いたいのか、すぐにグランは見当がついた。
「く、黒と言われましても……」
「別に黒龍だから黒って言ってる訳じゃないからな!!」
「ええ!違うんですか!!」
「確かにあいつは黒いが、色の話じゃない! ええーっと、俺が言いたいのは、あのラグラスロが黒幕なんじゃ無いかって言う!」
「黒幕、黒幕、、、また黒……!? 」
ズザーンッ!と背後に雷のエフェクトが流れたような反応をするルーシャ。
(これは素で言っているのか?? 言葉に黒の単語さえ入っているが、言葉の意味的に引っ掛かる要素は無いのに!)
なんとグラン、予想外のところで躓いてしまう。
まさかたった1文字の単語があるだけで話の進行が完全シャットアウトに持っていかれるなんて、彼の経験には一度も無かったのである。言い換えれば、初体験。
渋々、何か別の言い方は無いかと思考を巡らせることに。
「えっと〜。つまるところ、俺が思うにだな」
「な〜んて、分かってますって!でも、なんで黒龍さんが黒って考えたのかは分かりません。ですから、ささ、続きをどうぞ?」
「分かってたのかよ!なんちゃってか!やられた……」
にひひと笑う屈託のないルーシャの顔はどこかメイアを思わせる。
しかし実際、両者共に似るところはほとんどない。ルーシャの性格は比較的大人しめで対極で、身体つきもルーシャの方が豊満かつ華奢だ。
さらに言えば、以前手に入れた強アイテム奇鬼忌琴だが、彼女は「禁忌とされて封印されていた道具ですよ? そう簡単に使っていいのでしょうか」などと言って試練の日から一切使っていないのだ。そういう意味でも、使えるものは使っちゃえの精神で動くメイアのは異なっている。
さして真逆の彼女らだが、なぜか時々、2人が重なって見えることがある。
( って、何考えてんだ俺、今はラグラスロの話だ!)
ぶんぶんと頭を振るようにして雑念を振り払う。
彼の脳内の様子を知らないルーシャは頭を横に振る動作にきょとんとしていたが、気にせず話を再開させる。
「じゃあ再度言っとくが、多分あいつは敵だ」
( あ、さらっと黒使うの避けましたねグランさん )
「そう考える理由は幾つかある。例えば____ 」
そう言って、グランは挙げられるだけの不審点を列挙した。
まず最初、時は彼が異世界に飛ばされて来た初日まで遡る。その時から既に、気にすべきことは点在していたのだ。
黒龍に乗せられ拠点へ着いた後、グランがラグラスロの額のプレートについて尋ねた場面のことである。その時あの黒龍は確かにこう言ったのをグランは記憶していた。
『王の名をデアヒメル・ターヴァ。我は即刻、消えた彼を追いかけ身の安全を護ろうとした。そしてここに行きつき、王の去った今も猶、こうしてここにやってくる者を護ることにしたのだ』と。
デアヒメル・ターヴァ王は周知の事実、グランと同じ世界の人間だ。ラグラスロが言うには、彼はその王様を護る立場にあり、王が失踪したと聞くとすぐ追いかけてここに行き着いたという話だ。
この時点でもうおかしいのではなかろうか?
なぜ、黒龍ラグラスロは王を追いかけて異世界までやってこれたと言うのか。
ルーシャはここまでグランの話を聞いて、「『歪み』と呼ばれている、異世界への扉とされるものを利用したのではないんですか?」という反論をしたが、もしそうなら別の疑惑が生まれてくる。
なぜ、黒龍ラグラスロはグラン達にその『歪み』の場所を教えず「不明である」と説明したのか。
そう言う風に突き詰めていくと、次のような質問にこう答えることができるようになってくる。
Q. 黒龍はどのように異世界へやって来たのか?
A. 世界間を跨ぐことができる能力を利用してやって来た
このA. は答えではなく仮定の域を出ることは現時点では無いが、そう考えればグランやルーシャを例とした、人間を突然異世界に飛ばす能力にも説明が付けられるようになってくる。
「それに、あいつは自分のことを『失踪者を護る者だ』なんて言っちゃあいるが、全然違うだろ。寿命やらで死んだならともかく、普通に歴代の失踪者の中にも意図的に殺されたか魔物共に殺されたかしてる奴はいるぞ」
「そ、それは言い過ぎなのでは…… 」
「いや、それだとあのフィースト・カタフの説明がつかん。ルーシャは会ったことがないから知らないだろうけど、あいつは大体俺らと同じくらいの歳だった」
グランが言いたいのはこういう事だ。
フィーストのように若くして死んでいるので無ければ、悪サイドの人間は皆老いた姿で登場するはずであると。これはデアヒメル王が老いて動けないことからも、復活時の年齢が死亡時のそれと一致することが分かる。寿命で亡くなったのなら尚更、復活しても意味なんてまるでなさない。
つまり、若くして人が敵サイドにいると言うことが黒龍が失踪者達を護れていないことの証明になるのだ。
「てか、失踪者を護るだあ? そもそも手伝えよって話だし、かれこれ千年も毎日飛び回ってるくせに何も情報がない方がどうかしてるんだ。もとから俺らを帰すつもりなんて無いってことだろ?」
「確かにラグラスロさん、最初に試練と題して強敵と戦わせたりそれっぽいことはしてますけど、それ以降は何もしてくれない、徹底した無干渉を貫いているように見えます」
「それな」
だんだんルーシャもノリに乗ってきた。グランの力説に、彼女も思うところがあったのかしだいに口数が増える。
「そうそう、私がここに来て慌てているときにベストタイミングでラグラスロさんが飛んで助けに来てくれたんですよ。もしかして、それってグランさんも」
「完全に同じだ。俺の時も転移してすぐにあいつ来たぞ」
「「て、ことは…… 」」
Q. どうして黒龍は失踪者の出現を察知できていた?
A. 黒龍自身で引き起こした事件であるから
自信を含めた何者かを異世界へと転移させることができる能力を利用し、世を悩ます失踪事件を引き起こす。あとは遠くから飛んで来て助けるような状況を作り出す事で敵でないと言うことを記憶に擦り付ける。
そうすれば、後は勝手に放置しておくだけの簡単な作業。
「やっぱそうなるよな」
「なっちゃいますね」
2人の意見が一致し、深く頷き合う。
ここまでは両者共に同じ結論に落ち着いたが、そこでルーシャは、それを踏まえた上での今後の方針を決めましょうと提案する。
「ラグラスロさんが敵だとしても、私たちに今できることなんてほぼ無いに等しいですよね。当分はまだ王様にご教示いただくとして、でもいつかは自分から動かなくてはいけません」
「………あいつ、毎日どこかに飛びに行ってるよな」
脈絡を無視したような質問に一瞬ルーシャの目が泳ぐ。
「え、はいそうですね。でも、突然どうして?」
「どうせ暇つぶしで散歩でもしてんだろうな〜とか思ってたけど、多分違うな、あれ。どこか別の拠点があるんじゃないか? 敵が集まる危険な拠点がよ。俺の予想では、北の方。あの黒龍、いつも北に飛んでくからな」
「でも、今回の遠征で北方を探査しましたよね? 向こうには高い崖もありましたが、それっぽいものは見えませんでした」
そんなルーシャの返答に考える間もなく即答する。
「いや、本当に薄く小さくだが、何かあったぞ。あの感じの見え方だとおそらく数十キロと先の世界だろうな」
「えええ〜? 本当に見えました? グランさん、目が良すぎるんじゃないですかね」
「言い方的に貶してるけど言ってる内容的には褒めてるのなんか複雑だな…… 」
しんと静まりかえったこの暗い世界だからこそ余計に気分の落差は激しい。と、考えるのが普通だが、既にこの闇に毒されハードルが低くなりすぎている彼らからしたらその程度のしんみりとした空気では何ともない。
今なら渾身のギャグが滑っても悲しくないのではと良くない方向に自信が付くほどである。
「じゃあ、こう言うのはどうですか?」
あくまでも自然と話はもとに戻る。
「私たち2人は拠点を去り、敵本陣に乗り込まんと旅に出る! そして、ようやくそこで最終決戦の始まり!って感じで」
「(おお、やっぱたまーに俺の妹に似るんだな)」
「ここの世界、強い魔物さんも多いですから思い切って北上すれば経験値も沢山得られると思います。どうです、どうです?」
珍しくグイグイ来るルーシャに意外だ、という表情をしつつ、静かに笑う。
「ああ、とてもいい」
「んふふ、でしょう?」
_______でしょー? お兄ちゃん!
「?!」
どこからか聞こえたような気がするメイアの声に思わずグランは振り返る。視界には今まで歩いてきた道があるだけだった。
「どうしました?! まさか、何か敵意でも察知を……??」
だが、しかし、分かっている。妹はこの世界にいないなんてことを。今は空耳で、ルーシャの声なのに勝手に勘違いしただけだと言うことを。
「……いや、なんでもない。気のせいだった」
「そう、ですか。ほっとしました」
( まさか俺がルーシャのことをメイアと重ねて見るときがあるなんて思っても無いだろうな。というかそんなこと言えねぇなあ。言われて嬉しい女性がどこにいるんだって話よ )
既出情報だが、もう一度確認しておこう。グランはシスコンである!と。
そこで更に、ミステルーシャ・アプスと言う財閥の娘で、異世界からの帰還を目指すパートナーでもある彼女にも妹属性を目覚めさせてしまったのならどうなるか?
答えは、考えたくもない。
なんと悲しいことに不肖グラナード・スマクラフティー、外見は「良い」のである。しかし中身、妹属性とやらを見出してしまう性質のようなものを克服しなければ今後グランの恋愛事情は発展していかないだろう。
これが、生まれて十数年と辺境の村から出ず、妹とだけ少年時代を過ごしてきた田舎男の実情なのであった。
お読みいただきありがとうございます!
今回はちと数学の証明問題みたいな論証形式でした。また、敵サイドにもフィースト以外の人間の名前も初登場です。
という訳でこの回から第一章終盤も加速していくので、また次回もよろしくお願いします!
もし良ければ評価していただけると嬉しいです。




