牡丹
雑多するステージの上 中央照らす白い灯
空間を切りとって演出する 朱を纏う「異次元の牡丹」
あァ満席の会場から感嘆の
息が漏れ 存在を際立たす
あァ全ての視線を奪って 微笑んんだ「孤高の牡丹」
どうかどうか届いて欲しい
ありとあらゆる言葉で賞賛を
どうかどうか待っていてほしい
あなたの側で踊るボクの事を
万雷の拍手の中で 緞帳がゆっくり降ろされる
艶やかな髪を靡かせて 余韻すら「独り占めの牡丹」
あァ鼓動が止まる一瞬を
包み込み 瞬きすら忘れ
あァ全ての視線を身に浴びて 微笑んだ「高嶺の牡丹」
これはどこにでもいる雑草の
一世一台の大舞台
魅了された牡丹に送る
想い届ける挑戦状だ