異世界にも詐欺っぽいのあるんだね
一先ずレッドには客間から出て行ってもらい、ミークさんとの話し合いが始まった。
「ではミーヤ様、こちらに聞いて欲しい事を纏めましたのでお願い致しますね」
「何でも聞いてください、ミーヤさん。どんな質問にもお答えします」
「私の仲介要る?」
何故かセレスが聞きたい事を私がミークさんに聞く、という形だったが。
質問事項が書かれている紙をセレスから受け取る。……真正面に居るんだし、セレスが直に聞けば良いんじゃないかな…私の仲介は確実に要らん手間だと思うんだけど……。
「おじょーさまとミークさんじゃちょっと気遣い合戦になりかねないっすからね。ここは無関係、かつ内容を殆ど理解してないであろうミーヤに頼むのが最善じゃねっすか?」
「つまり盾になれってか」
「あとまあ、ミークさんはミーヤに対して心開いてるっぽいんで。それも理由だな」
「うぐぐ」
確かに、ミークさんは何故か私に対して心を開いてるっぽい……というか、凄くキラキラした目で見てきてるもんね。理由はまったくわからな……いや、うん、多分レッド達と交渉した時に私が報酬を提示したからじゃないかなーとは思うけど。
まあ良いんだよその辺は!今は質問タイムで御座います!
「じゃあ早速質問。ここの責任者はミークさんで間違い無いですね?」
「はい」
ミークさんは頷いた。私のミサンガは光らなかった。
「何時からミークさんが責任者に?まだ若いですよね?」
「私が責任者になったのは……当時責任者だった神父様が亡くなられた時、一番歳上だったから、ですね。幼い子達が多かったし、私はここに来て間もなかった時だったので……あの時は、とても大変でした」
そう言いながら遠い目をしていたミークさんは、ハッとしたように「で、でも大変だっただけじゃないんですよ?皆で手を取り合って頑張ったから一体感が強くなりましたし!」と付け足した。
どっちの言葉にもミサンガは反応しなかったから、どっちも本当なんだろうな。大変だったのは事実。でも大事な思い出であるのも事実、か。
「次は……この教会の収入について」
これは私も気になっていた。紙に書かれているタバサの崩れているが読みにくくは無い文字を読み上げつつ、私は自分の言葉を付け足す。
「レッド達から聞いた話では年長者の子達が冒険者をやってるとの事でしたが……話を聞く限り、他に収入源が無さそうな感じでした。これ、聞いても大丈夫ですか?」
「……はい、大丈夫です」
ミークさんは落ち込んだ様子で、下を見ながら話し出す。
「確かに、この教会では……年長の子達が冒険者として依頼をこなした報酬でどうにか生き延びています。時々魔物の肉を狩って来てもらったりもしていますね」
「でも普通の教会なら怪我した冒険者を回復させたりしてメインの収入を得たりするよね?」
私の頭の上に被さるようにして、その骨の両腕を私の顎の下に回しつつアレクが口を出した。
「信者の人からは基本的に食べ物を受け取るくらいが教会の基本だ。それは収入にはならない。なら教会の収入源は?」
「光魔法による治癒がメインっすね。教会によって値段はバラつきがありますが」
「そう」
タバサの答えにアレクは頷く。
「でも、ここはそうじゃないよね?もし治癒が出来るなら教会はここまでボロボロになってないだろうし、そもそも年長者達が怪我で寝込む事も無いはず。だって治癒で怪我なんて治せるんだから」
「そして何より、光の魔力の気配が無いからアンデッドである僕にダメージが無い。教会なのに」とアレクは続けた。
「って事から考えて、ミークは光魔法への適正が無くて使えない、って僕は想定するけど……これ、当たってる?外れてる?」
「…………大正解です」
アレクの言葉に、ミークさんはへにょりと眉を下げて困ったように微笑んだ。
「元々、私には光魔法の適正が無かったんです。前の責任者である神父様は使っていたのですが……神父様が亡くなられてしまって、使える人が居なくて」
「誰も?子供は結構多いみたいだけど、一人も光魔法の適正無し?」
私の問いに、ミークさんは困り顔のまま答える。
「居ないわけでは無いんです。回復の仕方がわからないだけで」
「当時光魔法の適正があった子達は本当に幼かったから……」と、ミークさんはボロボロのシスター服のスカートを握り締めた。
……あれ?光魔法の適正があるのに、回復は使えないの?
「ミーヤの疑問に答えるとねぇ?」
首を傾げると、即座にイースから答えが来た。
「普通は適正があっても魔法は使えないわぁ。まず魔法の使い方を学んでぇ、覚えてぇ、そして実践出来るかどうかって感じだものぉ。勉強と一緒よぉ」
「あ、そういやコンもまだ回復は出来ないもんね」
「光魔法への適正があるなんて知らなかったしな。まだ明かり程度の光魔法しか使えねえ」
「つまりはぁ、教えてくれる人、または独学で覚え無いと回復魔法は使えないって事よぉ。使えるようになるまで時間もかかるしねぇ」
「成る程」
さっきのミークさんの話からすると、適正がある子達に教える前に神父様は亡くなったっぽい。そして教えれる唯一の人でもあっただろうから……。
「他に教えてくれる人とかは?」
「一応ギルドで講習会がありますが、有料なので……。魔法の教科書なんかも、古本屋さんで探したとしても結構なお値段だから……買えなくて」
「おおう……」
お金の事情かあ……。
確かに、これは習い事に近い。貧乏だと習い事にいけない。つまり学べない。状況は変わらない。はい詰み!貧乏暇無しってつまりこういう事だよね!貧乏だからお金の為に頑張ろうとするけど、そもそもお金が足りてなくて改善にまでお金を回せないっていうね!
よし落ち着け私。クールダウンだ。興奮するな。荒れるな。
「ですが、それはおかしくないですか?」
「セレス?」
今まで無言で話を聞いていたセレスが、真面目な顔でそう言った。
「本来教会とは、光魔法の使い手が集う場です。そして治癒を施したり、アンデッドを倒したり、呪いを解いたり。ですから、少なくとも一人は光魔法をきちんと使える人が居なくてはいけないはずです」
「そういうルールなのですから」とセレスは言う。
私は「アンデッドを倒したり」の辺りでビクッとして抱きついてきたアレクの頭を撫でて宥めつつ、セレスの言葉の続きを待つ。
「ですが、この教会には光魔法の使い手が居ない。適正があれば良いというわけではなく、光魔法を使えるかどうかが重要だから絶対一人は居るはずなのに……。もし居なかったとしても、責任者が代替わりした辺りでその報告をすれば光魔法を使える方が臨時で別の教会から派遣されるはずです」
「その人が代理で治癒とかしたり、適正がある子に魔法を教えたりって感じっすね」
「ミーク様」
「は、はい!」
セレスの静かな、しかし高貴さが滲み出ている声にミークさんはビクンとソファの上で一瞬跳ねた。セレスは慣れているのかまったく気にしていない様子で、しかし少しだけ張り詰めた空気を醸し出しながら言う。
「…………一年に一度、教会から王城に提出するはずの書類……書いてますか?」
「………へ?」
客間に、天使が通った。
無言が数秒間続いてから、ふとミークさんが動きを再開した。ミークさんは恐る恐る、顔を青褪めさせながら挙手をして、
「………そ、そんな書類が……あるんです…か……?」
と、酷く怯えた様子で言った。
「タバサ!いますぐこの教会の担当を調べなさい!ああいえ、貴方に今居なくなられるのは困るわ!魔道具で諜報が得意な者に連絡をして調べてもらって!」
「はいはーい、了解でっす」
ミークさんの言葉を聞いて、焦った様子でセレスが叫んだ。そして命令を受けたタバサはセレスを一旦膝から降ろし、連絡の為に客間の外に出て行った。
セレスは子供らしく愛らしい顔を、仕事に苦しめられる大人のような表情に歪ませながらソファに座り直した。あかん、貴族のお嬢様がする顔ちゃうよコレ。
「せ、セレス?大丈夫?」
とりあえず、精神を落ち着かせる為にもセレスの頭を軽く撫でる。
何度かセレスの頭の上で手を往復させていると、少し落ち着いたらしい。深い溜め息を吐いてから、
「……ありがとうございます、ミーヤ様。そうですわね、ここで悩んでいても仕方ありませんもの」
「お、おう、考えが纏まったっぽくて良かったであります……」
セレスはふふ、と私に微笑んでから、真面目な顔に戻ってミークさんへ向き直る。ミークさんは未だに青褪めた顔をしていた。
「……ミーク様、責任者が代わる時、書類を書きませんでしたか?」
「そ、それは書きました!」
「ですが……」と、ミークさんは呟く。
「……私は、まだ文字が読めるようになったばかりの頃でして……。出された書類にサインを書いただけなんです」
「出された」
ふむ、とセレスは目を細めた。10歳の娘、それも貴族の娘がする表情じゃねえ。
「……出された、と言いましたね?書類は基本的には教会関連の担当をしている者が教会に書類を届け、書類を受け取り、提出するという形……。その時、書類の内容についての説明はされましたか?」
「い、いえ……。神父様が亡くなった直後だったので、質問する余裕も無くて…。とにかく、責任者が居ないと教会が潰される可能性があるから、この書類にサインを、と……」
それ詐欺の常套句じゃない?とにかく書類にサインせいやって言ってくる奴程怖い存在居なくない?大丈夫?ミークさん、変な借金の連帯保証人にされてたりしないよね?
というかこの会話が全部本当なのが一番怖いよ。ミサンガがまったく反応しないもん。詐欺の被害者の話を聞いてる気分だ。いや、多分本当に詐欺事件の事情聴取みたいなモンなんだろうけど。
「それ以外に書類にサインをした事は?」
「ありません……。というか、書類自体が来てないです…」
「成る程……色々と見えてきましたわ」
「マジで?」
今の会話で何が見えたんだろう。私にはミークさんが詐欺を受けたっぽい事しかわからんぜよ。
私が理解していないのを察してか、セレスは人差し指を立てて説明してくれた。
「良いですか?まず、この教会に私のお父様が寄付金を出しています」
「うん」
正面のミークさんが初耳だったらしく「ええっ!?」と驚いているがスルーする。その反応を見たセレスの眉間に皺が寄ったが、これはセレスの頭を撫でて見なかった事に。
……よくよく考えると、私、ガチでこの件に無関係なんだよね……。
「ですが寄付金は届いていない……どころか、責任者であるミーク様ですら知らない。しかし毎月教会への寄付金分のお金は無くなっています。ミーヤ様から見て、それは何処へ行ったと思いますか?」
「えーと……寄付金を教会に受け渡すはずの人が横領…とか?」
「恐らくその通りかと。経理を担当している者は信頼に足る人物ですから、この辺りを管理している貴族が犯人だと思われます。……ミーク様!」
「ひゃい!」
セレスに名を呼ばれ、ミークさんはビクンと跳ねた。それを無視し、セレスは真剣な顔で問う。
「ミーク様に書類を書かせたという人間、恐らく貴族と思われますが……」
「は、はい!綺麗な服を着ていましたし、馬車で来てましたし、とても身嗜みが整っている方でしたので貴族で間違いないかと!」
「成る程、それなら確定でしょうね。しかも貴族としてのプライドが高く、一般の方々を見下している性格…………私が作成したクソ貴族ブラックリストに載っているかもしれませんわ」
クソ貴族て。
「というか、綺麗な服を着てて身嗜みを整えてて、そして馬車で来てるだけで貴族としてのプライド高男ってわかるものなの?そりゃ善良なるお嬢さんを騙すクソ野郎ではあるだろうけど」
「そうですね……」
私の質問にセレスは答える。
「まず、幼い子供が居る場所に馬車で来る人間は馬鹿です」
「そうなの?」
「はい。幼い子供は好奇心旺盛ですから。貴族の子なら馬車が何かを理解しているから大丈夫ですが、馬車を近くで見慣れていないだろう子供が居る場所に馬車で来るなど馬鹿のする事です」
「商人の子が相手ならまだ理解はあるでしょうが……」とセレスは続けた。
「興味を持った子供が枝で馬をつついたり、馬車の仕組みを理解しないまま乗ってしまう事もあり得ます。隠れる場所だと思って馬車の下に潜り込む子も居るかもしれません」
「あ、そっか」
元の世界で言う車と同じだもんね。
「それだと枝につつかれた馬が暴れ出したり、馬車の中を荒らしちゃったり、最悪車輪に子供が巻き込まれて大惨事になる可能性がある」
「そうなのです!」
セレスは「その程度の事すら理解していない愚か者が貴族を名乗るなど……!ああ腹立たしい!」と叫び、ソファを叩くのはマナー的に駄目だと思ったのか自分の膝を何度か叩いていた。
「しかも!文字を読めるようになったばかりの!心の拠り所でもあったであろう神父様を亡くした直後の少女に対しての詐欺行為!これは到底許せる事ではありません!ミーク様!」
「はい!」
叫ぶように名を呼ばれたミークさんは、流石にもう跳ねなかった。しかし緊張で手を握り締めすぎているのか、手が青白くなっていた。……うん、貴族の怒りって、何か、こう、内臓がヒュッてする怖さがあるよね…………初めて知ったヨ……。
セレスはミークさんに、真面目な声で聞く。
「その書類を持って来たという貴族の名、わかりますか?」
「……私はこの家の者だが、と、家名のような物を見せられましたが……その、文字の読み書きを覚えたばかりの頃だったので……」
「読めなかったと」
「申し訳ありません……」
「いえ、貴族のサインは個人の特徴が出ますもの。相手の文字が下手だっただけですわ」
申し訳無さそうにミークさんに、セレスは花が咲くような笑顔でそう言った。毒の花かな?
「すんません、遅くなりました」
すると、連絡をしていたタバサが戻って来た。その手には見覚えの無い紙束がある。
「おじょーさま、とりあえず諜報が得意な奴に頼んだ結果ソッコでこれ持って来てくれました。書類関係の情報渡したら早かったっすよ」
「でしょうね。あの時点でミーク様が書類を書いていないという事実があったもの。なら提出されている書類の筆跡から大体は炙り出せるわ。……それで、容疑者は?」
「三人まで絞れました。魔道具で撮った写真も送ってくれたんでかなりわかりやすいっすよ。お嬢様が嫌ってる大量の貴族の内の三人なんで、先に調べてた資料とかも送ってくれました」
そう言ってタバサはセレスに資料らしき紙を渡した。
…………写真、とな?
横に座っているセレスに渡された資料は、背丈の関係から私にも見えた。細かい文字が書かれている紙の上に、クリップのような物で写真が固定されていて………。
「あの、ちょっと良いかな?」
「はい?」
私は挙手してミークさんに話しかける。
「家名はわからなかったって言ってましたけど、顔は覚えてますか?」
「あ、はい!貴族の方を見る事なんて中々ありませんでしたし、とても整った見た目の方でしたから!覚えてます!」
「…………!」
私とミークさんのやり取りを聞いて、セレスも気付いたらしい。セレスは手に持った書類を…というか、写真をテーブルの上に並べた。
「ミーク様!この写真の中にミーク様が会ったという貴族の顔はありますか!?」
「え、えっと……」
セレスの気迫にミークさんは一瞬驚いたようだったが、すぐに立ち直ったらしく写真を確認し始めた。
三つの写真を見比べ、困ったように眉を顰め、
「あ!」
と思った瞬間、何かに気付いたように声を上げた。そのままミークさんは一枚の写真を手に取ってセレスに見せる。
「これ!この人です!この写真の人の付けてる指輪、前に見たから覚えてます!胸元の飾りも見覚えがありますから、間違い無いです!」
写真を受け取ったセレスは、無言で写真を見つめる。チラッと写真を覗いて見ると、女性受けしそうなイケメンが写っていた。パーティ中の写真か何かなのか、豪華なグラスを持つ手も一緒に写っている。……その手に光る、変わった細工の指輪も。
「おじょーさま、コイツって確か……」
「ええ………」
無言を貫いていたセレスはフッと笑って立ち上がり、
「お父様の信頼を裏切るなど言語道断!副団長という立場にありながらこのような行為、到底許せるものではありません!皆の者!即座にラチェスの悪行を全て調べ上げて来なさい!二度と太陽の下を歩けなくしてくれる!」
と叫んだ。そして同時に、
「「「「はっ!!」」」」
と、天井の方から複数名の返事も聞こえた。
「……タバサ?」
「ああうん、多分すぐに指示があるだろうからって天井裏に諜報系の奴等が待機してたんだ。うちの奴等だからケーカイしなくて良いっすよ」
「先に言って?驚くから。凄く驚くから」
「いやー、ミーヤの従魔の半数以上は気付いてたっぽいから良いかなって」
その言葉に皆の方を見ると、イースとコンとアレクとハイドが頷き、ハニーとラミィは首を横に振った。……気配察知得意だもんね、皆。イースは言わずもがな、コンは五感、アレクは恐らく魂を察知して、ハイドは……まあ、獲物の気配に敏感なんだろう。多分。
「まーでも、ラチェスの指輪とブローチに見覚えがあるなら間違い無いでしょーね。ブローチは当主の証で、指輪は当主に代々受け継がれてる家宝じゃなかったっけ」
「それは間違えねーわ……」
つまり必ず身に着けている物って事だもんね。これはラチェスとやら、人生ゲーム終了したな…。
「それではミーク様、ミーク様への質問などはこれで終了です。知りたい事は充分聞けましたもの」
「あ、は、はい」
天井から聞こえてきた返事に驚いて放心していたミークさんだったが、セレスの言葉で意識が戻ったらしい。どもりはしたものの返事を返した。
セレスはミークさんの動揺を華麗にスルーし、10歳とは思えない程綺麗に微笑む。
「後日また重要書類などを持って参りますわ。危ない契約をしていたら大変ですもの。それにこれからはミーク様がやる事になりますし。あ、一枚一枚説明致しますからご安心ください。気になる事があればちゃんと質問してくださいね、答えますから」
「は、はい」
「それと寄付金に関してですが、これは今までの分をラチェスから回収して教会に引き渡し……というのがルールですが、金銭的にかなり余裕が無いと見ました。ですのでこれも後日……いえ、明日には幾らか寄付金を持って参りますわ。即座に対処すべき事ですものね。明日は武道大会があるので早朝になってしまうのですが、よろしいですか?」
「も、問題無いです……」
「良かった。ではこれから食事にしましょう。食材はさっきの資料を持って来て貰った時に一緒に運んできてもらったのでご心配なく。うちのタバサは料理上手ですから、そこも期待しておいてください。ああ、食後なのですが、孤児院の子供達一人一人から色々と話を聞いてもよろしいでしょうか?今までの経験、何があったら良いか、何が無かったのが大変だったか、その他にも色々とお聞きしたい事がありまして」
「お任せします……」
…………怒涛の勢いで用事を伝えるセレスと、その勢いで息が出来て無さそうなミークさん。
そんな二人を見ながら私は、これでまだ昼ちょっと過ぎなんだよね……と、遠い目をするしか無かった。仕事終了の夜は遠い。




