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異世界で魔物使いやってます  作者:
異世界に来ました
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イース先生と魔物の授業



「んじゃあこの周辺にいる魔物の授業を開始するぜ~」


「はい!イース先生!」


「ん?いきなり質問かぁ?どうぞぉ」


「何でいきなり服をチェンジしてジャージ姿になったんですか!?」


「授業だからぁ♡」



 現在、青空教室で魔物の授業を受けてます。

 んじゃあ、って言った瞬間にイースの体部分をイースの本当の姿である黒い靄が覆い、靄が晴れた時には既にジャージを着用していた。というか赤いTシャツに白いジャージが似合いすぎだろうがよ!

 ジャージの前を開けてるからTシャツに浮いてる腹筋の形とか凄いクッキリ見えてるし!というかジャージってゆったり感が売りのはずなのに二の腕の辺りとか筋肉の形が思いっきり見えるんだけど!?セクシーボンバーかお前は!?セクシーボンバーな淫魔だったなお前は!



「……♡」



 心の中でツッコミまくってたらイースが凄い満足そうににんまりと笑った。今は男の姿だから私よりもずっと背が高いイースの視線は私を見下ろす形になっている。見下ろされながら怪しい紫の瞳の奥のハートを光らせられるとドキドキするじゃんか止めて!目を細めて微笑むな!



「ハハハ!凄い無理を言うなぁミーヤは。言うってよりは考える、だけどなぁ」



 爽やかに笑う姿すら色気漂うイケメンとか凄いなイース。

 えーっと、話を戻そう。話を逸らしたのは私だとか知らない。知らないったら知らない。色気ボンバーな淫魔が呼吸するレベルでナチュラルに理性を崩そうとしてくるのが悪い。

 で、現在私は草むらに正座して、イースはホワイトボードの前に立って指差し棒を装備している。

 ………うん、ホワイトボードです。異世界のホワイトボードって浮くんだナァ。



「いや、こっちの世界にはホワイトボードなんて無えよぉ?ミーヤの記憶の中から良さそうなのを探して幻覚で浮かせてるだけだからなぁ。ミーヤのレベルじゃ見えなかったみたいだが、淫魔の夢ってスキルで出してるんだぜ」


「淫魔の夢?」


「淫魔が使う幻覚スキルの事。相手と目を合わせるだけで思い通りの光景を見せれる上級の幻覚でぇす。ちなみに上級の幻覚だと五感も奪えるからぁ、痛みで強制的に解除も不可能でぇす」


「淫魔こっわ!?」



 いや、確かに人を惑わすのが淫魔だから幻覚使えるのには納得だけど、五感も奪えるとかやばいね!?本当に仲間で良かった!仲間になってくれてありがとうイース!



「……普通は仲間でもこんなん知ったら怯えるんだけどなぁ。ま、それでこそ俺が惚れたご主人様だ。ちなみにこのホワイトボードは幻覚だからぁ、解説と一緒にその魔物の立体的な映像が浮かびまぁす。これなら見た目も把握出来るしわかりやすいだろぉ?」


「初心者に優しい」


「淫魔を拝む人間なんて普通いないんだけどなぁ。ま、日本人はそういう奴なのか」



 イースを拝む私を不思議そうに見つめてから、私の記憶を見て勝手に納得したのかイースは一度頷いてからゴホンと咳払いをした。



「それじゃあまずはホーンラビットの説明。ホーンラビットは見た目は大きめのウサギでぇ、額に角があるのが特徴でぇす。魔法は使えない種族なんで、基本突進しかしてきませぇん。突進されても一撃目を避ければ距離を取るだけの時間は稼げまぁす」


「そんなんに殺されそうだったのか私は」


「頑丈だったりはしねぇから、叩けば普通に死にまぁす。魔法耐性も無いから燃やしたり風の刃で斬れば普通に死にまぁす。ホーンラビットの肉は町で普通に売られてるレベルで食用だから、金が足りない時と新米の時は大体こいつを狩りまぁす」


「成る程」



 イースの説明凄いわかりやすい。

 ホワイトボードにホーンラビットの映像が浮かんでるし、ゆっくりと回ってるから全体図が把握出来る。しかも突進の説明の時に人間役っぽい人型が出てきて突進の時の動きを再現して説明してくれた。テレビの色々解説してくれる感じの番組思い出す。

 何だろう、デフォルメ人形を動かして色々とどんな動きをするのかの解説をされている気分だ。実際解説されてる感じなんだけどさ。



「次ぃ、昼間コウモリ~。昼間に出てくるコウモリでぇ、基本的に果実を主食にしてまぁす」



 ホワイトボードに表示されるのは茶色のコウモリ。どこか目元が可愛らしい感じだ。

 ん?昼間?

 疑問を覚えて挙手をする。



「イース先生、昼間って事は夜に出てくるコウモリが居るんですか?」


「おう、大正解!色違いの夜間コウモリってのもいまぁす。夜間コウモリは肉食で、普通に初心者には危険なモンスターでぇす。強い光に弱いから、遭遇したら火の魔法か光の魔法で目潰しするようにしろよぉ。昼間コウモリと夜間コウモリは活動場所も違って昼間コウモリは果実が多い森、夜間コウモリは光が入らない洞窟などに生息していまぁす。だから洞窟に入る時は明かりの代わりに光魔法を仕込んだ魔石が必須と言われていまぁす」



 そう言いながら、イースはホワイトボードに人型を出した。

 あ、サイズは昼間コウモリは普通のコウモリサイズで、夜間コウモリはそれより一回り大きいくらい?確かにこのサイズだと下手にバトルしようとしたら小さくてやり辛いかも。飛ぶし。

 ちなみに夜間コウモリの色は黒で、顔は吸血鬼の近くにいそうな肉食系フェイスだった。



「昼間コウモリは果実を食べるだけだが、繁殖しやすいのでこまめに狩らないと果実を作ってるトコが被害に遭いまぁす。あと下手に人慣れされると人里に来て売り物を食べるから、昼間コウモリが付近に生息してるギルドでは常に討伐依頼が出されてまぁす。糞撒き散らされたりもするしなぁ」


「野生動物を餌付けしないでくださいって感じだね」


「あと昼間コウモリは超音波ってスキルで平衡感覚を失わせてくるからぁ、やられたらまず落ち着くまで動かない事。あいつら攻撃はして来ずに逃げようとするから慌てず騒がす回復優先。素手で強く握り締めでもしない限り噛み付いたりもしねぇからぁ」



 意外とおだやかだな昼間コウモリ。いや、うん、繁殖力高いのは問題だけどね。

 でも前にネットでコウモリは本当は穏やかとか見た気がするなあ。何だっけ、日本のコウモリ限定だったっけ?でも多分そっち系のコウモリなんだろうな、昼間コウモリは。

 その代わりに夜間コウモリが怖いけどね!必要無さげなら洞窟は出来るだけ避けよう!



「次ぃ、草食ヘビ。その名の通り草食で森や草原によくいまぁす。危険性は少ないが、色が緑なので保護色状態で子供が気付かず踏んづけたりして咬まれたりする事がありまぁす。毒は無いが普通に牙が鋭いので討伐対象になってまぁす」


「草食なのは良いけど、確かに保護色だと気付かないかも…」



 そして咬まれるのか。地味にダメージ大きそうだから嫌だな。

 というかホワイトボードに表示されてる草食ヘビ、ツチノコ体型なのが可愛い。

 ボールみたいでよく跳ねそう。



「ちなみにぃ、草食ヘビの卵は柔らかくて煮込み料理に使われる事が多いでぇす。中身の成長具合で売値も変化するので覚えておけよぉ?中身が大分育ってると食べた時に肉の味がするから、成長してる方が高値で売れまぁす。草食だから臭みも無いし、卵も柔らかいから美味いぞぉ」


「お、おう…。日本人には微妙にグロく感じる」


「妊娠した魚食う民族だろぉ?魚だと思えば美味いってぇ。んで、草食ヘビも普通に食えまぁす。臭み無いし脂も乗ってるから焼くも煮るもどっちもオススメ!ツチノコ体型だから逃げ足も遅いし初心者向けだぜ~」



 話を聞いてると凄い美味しそうだな、草食ヘビ。確かに草食動物は臭みが少ないって言うもんなー…とりあえず力加減間違えてミンチにしないように心がけよう。うん。



「屍喰いカラスはその名の通りぃ、屍を食う肉食のカラスでぇす。見た目もミーヤの世界のカラスと一緒だからすぐわかると思うぜ」


「あ、本当だ」



 ホワイトボードに表示される屍喰いカラスは、記憶にある日本のカラスそっくりだった。見た目も色もそのまんま。目が濁った血みたいな所が違うところかな?



「屍喰いカラスは主に死骸を食いまぁす。動物だけじゃなくて人間の死骸も食うから、人間からは害獣認定されてまぁす。町に来ると病気の原因になるし、死骸が少なくて食い物が少ないと生き物を襲って死骸にするからでぇす。あと繁殖力も高いので要注意。放置したままなせいで数が増えすぎて、死骸が少なくなった年に村一つが滅んだりした前例もありまぁす」


「こっわ!」


「なので積極的に狩ってくぞぉ。ただ問題点として、屍喰いカラスの肉はクッソ硬くてクッソまずいので食べれませぇん。屍喰いカラスは肉が臭いんだよなぁ。干し肉にすれば食えるから基本干し肉にされるんだが、だからこそ干し肉は冒険者でもよっぽどじゃないと食いたがらないシロモノでぇす」


「うっへぇ…。まあ、食べ物が確保出来なかったら食べるしかなさそうだけど、可能なら食べたくないね」


「過去に料理が趣味の勇者が調理してたが、手間がかかるからとやっぱり諦めてたんだよなぁ。辛うじて香草混ぜ込みまくって団子にすれば美味くなるみたいだけど、そこまでして調理する必要性は無いって事で今では忘れられたんだよなぁ、その調理法」



 今では忘れられたって、つまり過去にはあった調理法って事で、おそらく当時を知っているイースはその調理法を知ってるって意味な気がする。

 あ、イースがウインクした。やっぱ覚えてるんだ。



「覚えてるけど硬いカラス肉をミンチにするのが面倒なんだよなぁ。あとは闇魔法で老化させるのを応用して時間を倍速させたりして、臭み抜きをさっさと終わらせてシチューに使ってたりもしたなぁ。まあこれも勇者くらいしか出来ない方法だったし、倍速使わなかったら三日以上ミルクに浸けないと駄目だし、それをやっても何度か煮て臭み抜きしてたからなぁ…」


「本気で食用に向いてない肉なんだね…」


「保存食には向いてるけど、味が問題なんだよなぁ。他の魔物の干し肉ならまだスープに入れても美味いんだけどぉ、屍喰いカラスの干し肉を水で戻したりすると臭みが増すんだよ。だから他の魔物の干し肉は高くなるっていうなぁ…」


「美味しくないけど害はあるのか…」


「羽も加工し辛い性質だから、本気で死骸の使い道が無い魔物なんだよなぁ。売値も安いし。だから狩りまくった後に一箇所に集めて火魔法で燃やしたりが基本だなぁ。ただし燃やすと悪臭が酷いから、最後に風魔法で空気を入れ替えたり光魔法で臭いの浄化が必要でぇす」


「百害あって一利しか無いのか屍喰いカラスは」



 異世界なら人と共存しているカラスもいるんじゃないかと思ったが、元の世界より人間に嫌われていそうだなこの世界のカラスは。屍喰いカラスに比べると草食ヘビやホーンラビットみたいな家庭用食材が高級食材に見えてくるよ。

 …食材ってか、魔物だけど。



「あと、ミツドリって言う魔物もいまぁす。見た目はミーヤの世界でいうハチドリにソックリだが、人の頭部くらいのサイズなら丸呑みが可能なサイズでぇす」


「うわ、マジだ」



 新しくホワイトボードに表示されたミツドリとかいう鳥は、見た目こそハチドリのようだったが隣に置かれた人型の小さい事よ。いや小さいっていうか、隣に置かれた人型がミツドリと同じサイズなんだよね。そりゃ人間くらい丸呑み出来るよ。



「このミツドリは飛ぶ音が蜂のような音だし、何よりサイズのせいでうるっさいんだ。基本的に見かけたら殺すか逃げるかの二択な魔物でぇす」


「何でかって聞いてもオッケー?」


「おう、良い質問だなぁ。このミツドリを天敵とするキラービーって種族が居るんだが」



 ホワイトボードに映っていたミツドリが消え、キラービーの姿が映された。

 ……というか、これ蜂だよね?ミツバチだよね?私の知ってるミツバチよりも丸っこくてマスコットみたいだけど、これミツバチだよね?

 そう考えると、イースは男の色気を滲ませてニヤリと笑う。



「だぁいせいかぁい。キラービーは名前と違ってかなり穏やかな性格をしておりまぁす。基本的に甘い物が大好きでぇ、美味い蜂蜜を作ってる種族でぇす。ただし、少しでも敵意や害意を持ってキラービーに攻撃でもすれば途端に軍団で襲ってきて、地の果てまでも追っかけて殺しに来まぁす」


「何それ怖い!」


「敵意さえ無ければ問題無いし、ちゃんとした交渉さえすれば蜂蜜を分けてくれたりもしまぁす。花畑とかを使って交渉すれば人間との共存も出来る種族でぇす。ちなみにぃ、キラービー達が作る蜂蜜にはHP回復、MP回復、魔力の増強、状態異常回復など様々な恩恵があったりしまぁす。花の種類が関係するとか色々言われてるが、まだ解明はされておりませぇん」


「待って。この世界の蜂蜜の効力が凄すぎる」



 HPとMPの回復に魔力増強、状態異常まで回復とかどんな万能薬だよ。しかもまだ解明されてないって事は、まだ他にも凄い効果がある蜂蜜がある可能性があるって事じゃんね。



「ま、キラービーは穏やかだけどキレやすい性格って事を覚えとけよぉ。んでぇ、このキラービーの天敵がさっきのミツドリなわけだ。ミツドリはその名の通り蜜が大好きで特にキラービーの蜂蜜が大好物でぇす。しかも蜂蜜を飲むついでにキラービーやキラービーの幼虫を食ったりもしまぁす」


「うっわ、それは確かにキラービーの天敵だわ。食べ放題のレストランだとでも思ってるのかな」


「そうするとキラービーがブチ切れてミツドリを殺そうと軍団で戦いを始めまぁす。ミツドリは風の魔法を使えて、キラービーは火と風の魔法が使えまぁす。だから大体周りにもかなりの被害が出てとても大変な事になりまぁす」



 火に風を足すと火の勢いが増すって言うし、火も風も周りに広がるよね。森の中で火と風で戦い始めたら周りの被害がどれだけ大変な事になるのか…想像したくないな。

 でも知っておいた方が良いよね?私はスッと右手を上げた。



「具体的にはどんな感じで大変な事になるんですか?」


「具体的にはぁ、まずキラービーは大木に巣を作りまぁす。んで巣の近くに花畑がある場所だったりする事が多いでぇす。だから戦う前にキラービーは巣や花畑に被害が出ないようにミツドリを巣から遠い所に誘導する。でぇ、森に被害が出なさそうな場所でどっちかが倒れるまで殺し合いまぁす。こいつらは大体森から距離があって自然が比較的少ない、つまり村や町など人間の集落の近くで戦う事が多いでぇす」


「すっごい迷惑。人間からしたら流れ弾でしかない」


「そうなるなぁ。でも人間からしたらキラービーの蜂蜜は絶対に失わせちゃいけない大事な物なわけだ。だから大体はミツドリを討伐するって形になるなぁ。ミツドリの主食は蜂蜜だから、肉が甘くて美味いってのも手伝って狩られるのは大体ミツドリの方だなぁ」



 あ、ミツドリを見かけたら狩るか逃げるかの二択な理由がわかった気がする。



「つまり、ミツドリがキラービーの巣を襲う前に倒せそうなら倒す。倒せ無さそうなら逃げて報告して倒せる人に頼む。キラービーとのバトルが既に始まってたら巻き添えを食らうから逃げる、って事?」


「その通りぃ。キラービーの巣をミツドリに突っつかれる前に始末しておけば面倒な問題が起こらねぇだろ?あとキラービーは基本的に団体行動するってのと、対するミツドリは大体一羽で行動するってのも大きいなぁ。キラービーのサイズは大体人間の頭部よりも一回りデカいくらいなんだが、」



 イースがそう言うとホワイトボードに映ってるキラービーの横に人型が映し出される。うわ、本当に人間の頭よりも一回りデカい。女の子のベッドの枕元によく置いてあったりするテディベアみたいなサイズだ。わかりにくかったらごめんけど大体そんなくらいのサイズなんだよ。



「この通りサイズからするとミツドリの方が優勢だが、キラービーは一つの巣に………大体千匹以上いるからなぁ」


「千匹!?」


「ミーヤの世界のミツバチはサイズが小さいからか蜂の数はもっと多いだろぉ?こっちの世界ではキラービー1匹でもかなりの量の蜂蜜が採れるんだ。巣を作るにも相当デカい木が必要だしなぁ。だから一つの巣に平均千匹くらいだな」


「ほっへぇー…」


「ちなみにぃ、ミツドリ一羽と戦うのにキラービー三百匹は確実に犠牲になりまぁす。五百匹でようやく相打ちが出来るかって感じだからぁ、下手するとキラービーはミツドリ一羽に全滅させられる事もありまぁす」


「え!?キラービーが弱いのとミツドリが強いのとどっち!?」


「キラービーは強いが、ミツドリの羽毛は火耐性が高いんだ。しかも突くタイプの攻撃も風の魔法で横に流されたりするからなぁ。んでミツドリはキラービーをひょいぱく食べる。つまりぃ?」



 ………火の魔法で攻撃しても効かず、針攻撃も流される。しかしミツドリはどんどんキラービーの数を減らす事が出来るから…。



「そういう事ぉ。火の魔法でゴリ押しするか、レベル高いキラービーが毒針をどうにか刺してHPを削るか、数の暴力でミツドリの集中力切れを待つかって感じなんだよなぁ」


「そりゃミツドリの方を討伐対象として狙うよねー…」



 脅威としてはミツドリの方が討伐優先度が高いし。

 人間にとって助けになる蜂蜜を作る、敵意さえこっちが持たなければ穏やかな種族を守ろうとするのは当然、かな。あとこの二種族のバトルを食い止める為にもミツドリを始末する方が効率良いし。キラービーを敵に回すのは色んな意味でリスクが高い。


「そゆコトォ♡。この辺にはキラービーの巣があるからミツドリとエンカウントする可能性も高いんだ。見かけたらサーチ&キル!を心がけるようにぃ!」


「ラジャーです!」



 ビッ!と敬礼して答えると、イースは満足したように頷いてホワイトボードを消した。そして再び黒い靄がイースの体を包み、元の露出多めのアラビアンな服へと戻る。

 ホワイトボードとホワイトボードに映ってた映像、本物みたいだったけど幻覚なんだよね。確か淫魔の夢ってスキルだっけ?凄いなあ、淫魔って。

 ふぅ、と息を吐いてから前を見たイースは私のすぐ後ろを横目で確認して、悪い男のようにニンマリと笑いながら楽しそうにウインクし、その褐色の手を口の横に添えて言った。



「じゃ、そこに草食ヘビいるからぁ、レッツハント!」


「ええっ!?」



 振り向くと、確かに緑色でツチノコのような体型をした草食ヘビがもぐもぐと草を食べていた。

 いきなりチュートリアルバトルですか!?



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