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異世界で魔物使いやってます  作者:
異世界に来ました
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そろそろイルザーミラを出ようかな



 あの後ダンジョンから出てギルドに向かい、無事依頼達成の報告が出来た。短剣を依頼したお兄さんには泣きながら拝まれた。



「良かった…!これで俺の体臭は守られる…!本当に、本当に良かった……!ありがとうな、もう、本当、何か、感謝と安堵と喜びとその他諸々で言葉がありがとう以外の言葉が出てこないけど!マジでガチで本気で本当に大感謝だよありがとう!」



 うん、お兄さんの家のジンクス凄かったもんね。でも拝むなら私じゃなくてアレックスにしてねとだけ言っておいた。もしアレックスが居なかったらお兄さんに渡される短剣は毒の牙だったからね。体臭とはまた違うタイプの危険がこんにちはするところだったよ。本当にアレックス様様だ。

 ちなみにだが、ダンジョンを出て即行アイザックさんがアレックスを確保!とかのイベントは起きなかった。その結果アレックスは普通に宿屋まで付いてきた。ギルドで別れるのかなーと思ってたらまさかの宿屋まで同行コースでちょっとビビった。

 が、宿屋の人達は普通に受け入れてたからまあ良いかとスルーした。スルーは大事。

 いや、うん、そりゃ確かに宿屋まで来るってどうなんだ?とは思ったよ?思ったけどアルディスも宿屋まで来て宴してたし、ハニー達従魔もアレックスへの警戒レベルは少し下げてたのも合わさってまあ良いかなって。それに追い討ちのように、



「あら領主様!何?今日うちに泊まってくの?」


「出来るなら泊まりたいんだけど、流石に外泊はアイザックに殺されかねないから無理」


「あっはっは!そりゃアイザック様に仕事押し付けて外で泊まったりしたら本気でキレられるだろうな!」


「あたし達もアイザック様に「もしあの人が泊まるようなら連絡してくださいね。代金はきちんと出しますから」って言われてるから、百パー夜明け前に領主様が捕まりますね!」


「そして翌日は丸一日拘束されて忙殺コースか」


「え、俺の味方はしてくれないの?」


「あたしアイザック様派なんで!」


「俺は味方するぜ?ただし客の中に裏切り者が居たら無理だからな。諦めろ、領主様」


「もうちょっと頑張って俺を守って。というか今の俺は領主様じゃなくて、一般冒険者のアレックスだってば。アレックスって呼んで」


「はいはい、わかってるよ領主様」


「了解でーす領主様!」


「そんで領主様は何でうちに?晩飯ここで食ってく気か?領主様だからってタダで提供はしねえぞ!」


「様付けなのに人の事馬鹿にしてるよね?慣れてるから良いけどさ。あ、今日はここに宿泊してるミーヤ達のご飯を奢ろうと思って来ただけ。お金はちゃんと払うから俺の分も一緒に作っといてね」


「ほほう、あれか?ホの字ってやつか?」


「先輩それ古いでーす」


「うっせえ若者!んで?どうなんだよ」


「その通り♪ミーヤに惚れたからミーヤが滞在してる間にアタックしまくろうかなーって。というわけで気持ち豪華めでよろしくね」


「よっしゃ任せろ!他人の色恋程楽しいもんはねえからな!強めの酒仕込んどくからワンナイトチャンスを逃がすなよ!?」


「いやワンナイトじゃなくてロマンチックな方が良いんだけど。一夜限りとか絶対ヤダ」


「あーわかったわかった、じゃあレディキラー系の酒サービスでテーブルに持ってってやるから」


「せんぱーい、その辺にしないと先輩の頭部を煮えたぎった油にダンクしますよ」


「お前先輩に対して何て恐ろしい事を言うんだ!」



 という会話が繰り広げられた結果アレックスと私達で食事するのが決定したんだよね。ご飯の奢りには逆らえず、六人でテーブルを囲んでご飯を食べた。

 まあ逆らえずっていうか逆らってないけど。皆食べるの好きだから大喜びで食いつきました。はい、私も食いついたよ。甘い言葉より食べ物に反応するのは生き物として正しい姿だから仕方ないと思うんだ。年頃の女としては間違ってる自覚はあるからツッコミ不要でやんす。

 余談だが、レディキラー系の酒はマジで振る舞われた。既に酒が入っていたのも重なって全員が飲んだ。その結果、



「あらぁ、これ結構強めのお酒ねぇ」


「ミーヤしゃまぁ!らいしゅきれしゅよぉ!なれなでしへくらひゃい!」


「ん……お代わり」


「これ結構美味いな。俺もお代わり」


「もー!領主の仕事やれってアイザックがうるっさいんだよ!領主の才能あるのはアイザックの方なんだからアイザックがやれば良いと思うんだよね!ミーヤもそう思わない!?あっれミーヤ何か凄い輝いてる!可愛い!好き!抱いて!」


「………ハニーもアレックスも私の腕を掴む力を緩めてくれないかな?私の両腕が使用不可能状態になってるんだけど」



 というカオスが生まれた。

 残念ながら私と私の従魔達は、ハニーを除いて酒に強いのである。結果レディキラーに倒されたのはハニーとアレックスだけだった。というかアレックスが酔い潰れてどうするんだ。

 とりあえず酔っ払い二人を膝枕しながら寝かせ、アレックスを家まで送らないと駄目かなーと思ってたら走って来たらしいアイザックさんが宿屋に駆け込んで来た。どうやらアレックスが酔っ払った時点で宿屋の人が連絡してたらしい。



「申し訳ありませんミーヤさん!うちの馬鹿領主を引き取りに来ました!」


「あ、こんばんはですアイザックさん。アレックスなら私の膝で寝てますよ」


「本気で何をやってやがるんですかこの馬鹿は!」


「あはは。アレックス熟睡してますし、アイザックさんも一緒に飲みます?」


「……是非その誘いを受けたいのですが…仕事がまだあるので、今日は……。後日機会があったらご一緒させてください」



 流石というか、見本のような飲み会の断り方だった。そして本当に申し訳無さそうに謝罪しながら、アイザックさんはアレックスを引き摺って帰って行った。アイザックさん、本当に毎日大変そうだよね。

 まあそんな感じで翌日になり、またアレックスがダンジョン前で待ち伏せしてて一緒に潜る事になった。というかイルザーミラの町ではアレックスは私達と殆どの時間を一緒に行動していた。

 依頼は反省を生かして魔物討伐の依頼しか受けてないから同行理由は無いんだけど、同行を断る理由も無かったんだよね。最初の時ならハニー達が嫌がるからって理由が生まれるんだけど、一緒に飲み会をした時点でハニー達のアレックスへの警戒心は殆ど死滅してたから拒絶する理由が無い。食べ物は強い。



 そんなわけで、イルザーミラに来てから早くも五日が経過した今日も私達とアレックスは共に行動している。現在は一度ダンジョンから出てからの昼食タイム中である。ダンジョン内じゃ安心してご飯が食べれないからね。魔物大量発生中だし。



「ミーヤと出会ってもう五日になるんだね」



 から揚げを食べながらアレックスがそう言った。



「いっその事この町に永住する気ない?」


「他の町とかも色々見たいんでお断りしまーす」



 満面の笑みでそう言うアレックスの言葉に私も笑顔でお断りすると、アレックスはガックリと肩を落とす。



「また断られた……。今回のはプロポーズのつもりだったんだけどな」


「うん、だろうなと思ってお断りした」



 この数日間、隙を見てはアレックスが告白してきてたからね。流石に慣れてさらっとかわせるようになったよ。というか世間話のノリで言質を取ろうとするの止めて欲しい。



「そろそろ諦めては如何ですか?ミーヤ様は私達という嫁が居る限り、貴方に対して頷く事はありませんよ」



 フルーツの盛り合わせを摘まみつつ、ハニーはそう言った。



「いや、でも可能性がほんの少しでもあるならそれに賭けたいって思うのが男心でしょ?」


「……それはわからないでもねえけど」



 手羽先を骨ごと噛み砕いてから飲み込み、コンは独り言のように呟く。



「俺も、そう思ってミーヤについて行ったわけだしな」


「いや、コンの場合はついて行くじゃなくて先回りの待ち伏せだった」



 気付いたら居なくなってたもん、あの時。事情を理解してるのはイースとガルガさんだけだったし。私は何一つとしてわからないままブラシとか持たされて村を出ただけだよ。そしてしばらく歩いて、休憩場所に丁度良さそうな木がある~と思って近付いたらコンが「待ってたぞ」って座ってたんだよね。



「え、何それ。先回りしての待ち伏せって俺と同じじゃん。何で俺だけミーヤに断られてるの?」



 マジレスすると従魔じゃないからかな。

 従魔である以上は私もそういった対応を……いや、コンを従魔にした時はまだハーレムを認めてなかったね。コンが仲間になった日に和風ステーキの力で胃袋を完全掌握されて屈したんだった。

 ………そういえば、最初はハーレムに反対してたんだよね、私。今はもうすっかりうちの子でありうちの嫁扱いだけど。

 そう思ってあの日の夜を回想していると、コンがステーキを食べながらアレックスに答えた。



「俺は背水の陣ってやつをやったからな!」



 ……ドヤ顔なのは良いんだけど、コン?それって意味わかって使ってる?



「俺はミーヤについて行きたかった。一緒に居たかった。だから名前を付けてもらったんだ。そうすればミーヤは俺の主になるし、俺はミーヤ無しでは生きられなくなる」



 途中で区切り、果汁が入っているコップをグイッと煽ってからコンは言う。



「もしそれでミーヤが俺を受け入れてくれたなら最高だし、例えミーヤが受け入れてくれなかったとしてもミーヤに貰った名前を持ったまま死ぬ事が出来る。それは名無しのまま寂しく死ぬよりずっと幸せだ」



 ……あの時、そんな事考えてたのか。あー、でも確かにあの時のコンはかなりネガティブが強い時期だったからあり得る。自己否定強かったし。あと改めて言われてみればあの状況、完全に背水の陣だね。



「そしてミーヤは俺を受け入れてくれた。ミーヤが俺を受け入れなかったら俺が死ぬかも知れないってのもあったけど、でもミーヤはちゃんと色々と考えた上で、俺自身を受け入れてくれた。俺は命を賭けて、その賭けに勝った」



 コンは笑顔で、



「だから、俺はミーヤの従魔兼嫁になれたんだ。人生全部を賭けたギャンブルに勝った結果だからな」



 と言い切った。

 ……うん、まあ、確かにとんでも無い賭けではあったよね。ガチで命懸かってるし。そこは否定しない。否定しない、が!その結果が従魔兼嫁ってのは対価として見合ってるのかが甚だ疑問である。それ私しか得してなくない?

 しかし、アレックスはそれに納得したらしい。



「やっぱりもうちょっと強めにアタックすべきなのかな…」



 アレックスは口を尖らせながらそう言い、指先で毛先を弄り呟いた。すると、



「………アレックス…は、逃げ道、作ってる………から…」



 もぐもぐと、いやゴクゴクと食べ物を呑み込んでいたラミィが会話に混ざった。



「ミーヤ、真剣……には、真剣で……返す…。アレックス、想い、本物……。…だけど、断られても、次………また、挑戦する為…に、告白、コスト削減……してる…。だから、本気……で、断っても、もらえない……」


「…うっわ、真理突かれた気分」



 私にはラミィの言葉がよくわからなかったが、本人だからなのかアレックスにはわかったらしい。アレックスはくしゃりと苦々しい表情になり、机に顔を突っ伏した。

 …告白をコスト削減って何ぞや?



「それはねぇ?」



 私の心を読んでか、サラダを食べていたイースが手に持っていたフォークを置いて解説する。



「要するにぃ、軽めの告白をする事で自分に逃げ道を作ってるって事よぉ」


「逃げ道?」


「そう」



 妖艶に微笑み、イースは続ける。



「誰だってぇ、本気の告白を断られたらショックが大きいでしょう?だから軽めの告白をするのぉ。そうすれば断られてもダメージが少なくて済むものねぇ。それに本気の告白には本気の拒否も返って来るわぁ。もし本気で断られたらぁ、それはもう「次」が無いって事になっちゃうでしょう?」



 ふむ、まあ、確かに。本気で告白して本気で断られたら、もうスッパリ諦めるしかないもんね。本気で断られたのにその後もずっとアタックを続けてたら最悪の場合ストーカーだ。



「だから軽めの告白による逃げ道作りになるのよねぇ。本気で受け止めてはもらえないけど軽い気持ちで返事を返してもらえるわぁ。「好きだよ」「はいはい」ってねぇ。受け止めてはもらえないけど完全な拒絶をされるわけじゃない。だから軽い告白をする事でぇ、何度もアタック可能になるのよぉ」



 でもそれって気持ちを本気だと受け止めてもらえないから損じゃないかな。私も最初、恋人だの何だのとアレックスが言ってるのは冗談だと思ってたわけだし。そういうのが口癖みたいなナンパ男だと思ってたよ。



「うふふ、でもその方が軽い気持ちで受け止めてもらえるでしょう?」



 くすくすと微笑みながらも瞳に怪しい光を灯しながら、イースは言う。



「本気で告白しても受け入れてもらえる気がしない。だから軽い告白を何度も何度も重ねるのよぉ。下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、だったかしらぁ?つまりはまぐれでも何でも良いから、告白した内のどれか一つに頷いてもらえればそれで良いのぉ」


「成る程、結論を言ってしまえば」



 イースが続きを言う前に、答えに気付いたらしいハニーが答える。



「真正面から行って傷つきたくない臆病者が、自分の退路を確保しながら回りくどいやり方をしている、という事ですね」


「極端に言っちゃうとそうなるわねぇ」


「二人共出来るだけオブラートさんを使ってあげて?アレックスがさっきからピクリとも動かなくなっちゃってるから」



 直球過ぎるハニーの言葉、そしてそれを肯定しちゃったイースの言葉によりアレックスが完全に心の殻に閉じ篭ってしまった。腕を枕にするような体勢になっており表情がまったく窺えない……が、多分結構なダメージが入ったと思われる。私が想定するに心臓を槍で五回以上突かれたくらいのダメージじゃないかな。



「……皆、俺に対して酷くない?ここのご飯奢ってるの俺だよ?」


「はい、奢ってもらった事に対しての感謝として嘘偽り無い返答をしています」


「嘘偽りは確かに嫌だけどもうちょっと優しさが欲しい!」



 そう叫び、アレックスは深い溜め息を吐いた。そしてテンション低めのままもそもそとから揚げを頬張る。



「…そういえばミーヤってイルザーミラには何日滞在の予定なの?」


「明日の朝から昼までの間には出ようかなって思ってる」


「へー……え!?」



 アレックスの質問に答えると、アレックスは目玉が飛び出るんじゃないかというくらいに目を見開いた。



「聞いてないよ!?」



 あれ、言ってなかったっけ?



「え、知らなかったのか?」


「……アレックス、ずっと……一緒、だったから……」


「すっかり知っているものだと思っていました」


「知らないよ!?」



 ずっと一緒に行動してたからすっかりもう報告済みだと思っていたが、言ってなかったらしい。あれ?言ったと思ってたんだけどね?

 慌てているアレックスを見ながら私と従魔達で首を傾げていると、イースが口元を手で押さえながら笑いを堪えつつ、何故そんな誤解が生まれたのかを教えてくれた。



「……っふふ、あのねぇ?出発の日の事を話したのって何時の何処だったか覚えてるぅ?」


「えっと……宿屋」


「そう、夜にお酒飲んでた時だったわよねぇ」


「あ」



 あー、成る程。そういえばあの日の夜もまたアレックス酔ってたもんね。だからアレックスの記憶に残ってなかったのか。ハニーも同じく酔って眠っていたが翌朝起きた時にちゃんと言ったから出発予定日は知っていた。あ、これも重なってアレックスにも言ったと思ったのかな?あっちゃー。



「皆酷い!うっかり俺が知らないままだったらミーヤ達を見送る事すら出来ずにダンジョン前で丸一日待ち惚け状態になっちゃってたよ!?」


「うん、ごめん」



 確かに下手したらアレックスは一人置いていかれたかのような状態だったわ。申し訳ない。



「もー……」



 アレックスは拗ねたように頬を膨らませる。ぶりっ子みたいだけどそれが似合うからイケメンって凄いよね。そう思いながら見ていると、アレックスは悲しげにボソリと小声で呟いた。



「………いろんな意味でそろそろ終わりが迫ってるとは思ってたけど、タイムリミットが来るのが早いなぁ…」


「まあホラ、出会いとはすなわち別れであるって言うし」


「ミーヤは俺との別れをもうちょっと悲しんで?」



 そう言い、アレックスはへらりと微笑んで遠くを見つめる。



「……出来ればミーヤ達の旅に同行したいけど、俺の場合は立場があるせいで旅立てないんだよね」


「アレックスは領主様だもんね」



 流石に領主様が領地を放置して旅立ちは駄目だもんね。ところで領地を放置ってラップっぽくない?気のせい?



「そもそもミーヤ様と一緒に旅が出来るのは従魔だけです。心の底からミーヤ様に全てを預けるくらいの気持ちが無くては信頼出来ませんから」


「酷くない?」



 「俺ってそんなに信用無いの?」とアレックスは自分の毛先を弄りながら呟いた。

 いや、うん、信用はあるし信頼も出来ると思うけど、私の場合はちょっと機密事項があるから……。人間の法律に縛られない従魔じゃないとちょっと危険がごにょごにょって感じなんだよね。



「ま、仕方ないか」



 ふぅ、と息を吐き、アレックスはニッと笑った。



「それじゃあ今晩はミーヤとのお別れ会として、盛大に宴会を」


「あ」



 アレックスが続きを言う前に、私は思わず声を上げてしまう。だって、見えちゃったのだ。アレックスの背後に青筋を浮べながら立っている人が。



「宴会を開くのは構いませんが、貴方は屋敷で仕事をしていろ」


「げっ!?」



 その声を聞いた瞬間、アレックスは反射的に立ち上がって逃げようとするが彼の方が一枚上手だったらしい。ガッと肩を掴んで押さえる事で、椅子から立ち上がるに立ち上がれなくしていた。慌てたアレックスは必死に逃げようとするが、



「逃がすと思うのかこの野郎。ここ数日脱走しまくってたせいで領主様が終わらせるべき仕事が山積みになっているんですよ?大人しく連行されろ」


「ヒエッ」



 寝ていないのか、目の下にクッキリと刻まれた隈。そして充血した瞳でアレックスを睨みつけながら、ドスの利いた低い声でアイザックさんはそう言った。



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