日記
前に進めますように。
小説というにはおこがましいほどの思いを綴ります。
多分、途中で我に返って辞めます。
これは私がいつか忘れてしまう時が来た時のために残します。
誰も読んでくれなくていい、私の日記です。
日記を手元に残さずweb上に投げることで、私は記憶と永遠に向き合います。
どうしても、どうしても、好きな時はどうしますか?
3年間好きで、一途に追いかけてきたわけではないけど。
おこぼれをもらえることを期待し続けたぐらいには好きで。
彼氏といちゃいちゃしてても、そこは別枠で好きで。
その時の彼氏には言えないけど、情事の最中にあの人ならいいのにと思うくらいで。
LINEが苦しくなるのも、もはや好きで。
単になんの関係性もないのに喧嘩できることも好きで。
ダサい髪型が好きで。
何とも思ってないからこそされるアイアンクローも好きで。
数学を教えてくれたあの時間が好きで。
初めて教えてくれた時のテストであんまり点数が振るわなかったのを悔しくて泣いたら
何にも言ってくれなかったとこも好きで。
悪態つくとこも好きで。
広島に行っちゃったとこも意外に好きで。
家族のこと大好きなのも好きで。
誕生日にチョコレートくれるのも好きで。
友達思いで、情に熱いタイプなところも良くて。
メガネ外しても別に特別も格好良くなくて。
猫かぶりが上手いところも好きで。
正論を大人気なく吐き続けるところも好きで。
結婚しようって言ってくるところも嫌いじゃなくて。
あんまり上手に聞こえない歌を歌うところも好きで。
2週間で別れたのも、相手に何にも言えなかったのも初めてで
もっと言いたいことも、直接目を見たかったことも、もう言えなくて。
まだ大人じゃないから、進みたくないから、戻ってきてほしいから、
絶対連絡も取りたくなくて。
タバコを吸うようになってから、銘柄覚えておいたらよかったって後悔したし、
同じ銘柄を吸って、気分に浸りたかった。
一緒に帰った道を咥えタバコしながら歩きたかった。
忘れられないように何か残しておきたかった。
重い女が嫌いなはずだし、言いたくないなって思うけど。
未だに髪の毛を切ると泣いてしまう。
長い髪が好きなことをまだ覚えてるから。
長い髪でも愛してもらえないのに、短く切って余計愛されなくなる気がするから。
20歳になったよ、って報告したいなって思うけど
怖いし、そんな勇気もないし、3月になってもしないと思う。
大人っぽいを目指してたけど、大人になっちゃうよ。
もうあの頃より2年も過ぎたよ。
2年分私の成長を見てもらいたいし、付き合いたい。
可愛いねって言ってくれなくていい。
ブスが見れるブスになったな、髪の毛伸ばせって言ってほしい。
緊張して喋れない私に呆れてくれていい。
お前のことやっぱり嫌いって言ってくれていい。
無言になってくれていい。
もうこれはストーカー罪に引っかかるのかもしれないけど
姿を見れるだけで、遠くから見るだけで、それだけでいい。
横に彼女がいてもいい、横に奥さんと子供がいてもいい。
お願い、会いたい。
誰にもあの頃の私の気持ちも、今の私の気持ちも伝えたくない。
知ってほしくない、知ってほしい、知ってほしくない。
ずっと好きなことも、タイプが全部その人なことも、
今でも写真を持ってることも。
もしこれを1日後でも、何ヶ月後でも見返すことがあれば
これは19歳の私にとって大きな愛で、トラウマだということを覚えていてください。
全てをさらけ出すような恋をしたことを覚えていてください。
たまに思い出して泣く私のことをどうか覚えていてあげてほしい。
どんな私も私自身が覚えていてほしい。
これから頼れる人を見つけられるかは分からないけど、
誰にも頼れなくなった私のことを覚えていてほしい。
欲を言えば、誰か新しい好きな人を見つけといてほしいけど期待はしていません。
拝啓未来の私。