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世界よ、さようなら  作者: 家正丸
7/7

とある教会の一室にて

当時ミラは東條未来として中学に通う普通の学生であった。

学校の帰り道、ふと何かを踏んだ気がして立ち止まる。足元を見て足を退かすがそこには何も踏んだ形跡はなかった。

視線を前方に向けるとそこには何もない平原でポツリと自分が立っていた。風が吹けば平原の草がそよぎ、天高くには地球上の生物ではない翼竜が群れを無し飛んでいた。

それが翼竜であったのはかなり後になってだとミラは笑いながら話す。


「まぁ…それで色々あってねー教会に住みながら冒険者をやってるの。当時途方にくれてた私をここの教会の神父さんが拾ってくれてね。だからここには返したくても返せないくらい沢山の恩があるの。教会では孤児の保護もしてるから、休みの日は子供たちのお世話したり…もちろん、ちゃんと教会にもお金入れてるわよ?」


そう言ってミラは微笑むがどこか悲しそうでもある。


「それで、あのマスクはなんなんですか?」


「あれはね、ダンジョンに潜ったときたまたま見つけてね。気持ち悪いって最初は思ったんだけど…鑑定しても呪いは掛かっていなかったみたいだし、着けてからじゃないとマスク自体の効果は分からなくて」


流石のミラも苦笑いしながら話す。

多分着けたのだろう。


「それで、効果がこれよ」


何処からともなくミラの手にはマスクが握られている。そしてミラは透明な小さな四角形の石を取り出す。


「鑑定」


ミラが一言発すると透明の四角形からホログラムが出てくる。そこにはマスクの効果が書かれていた。


名前 狂気の仮面

状態 通常

効果 使用者を興奮、狂気状態にする変わり筋力、俊敏、を飛躍的に向上させる効果がある。


「これは…」


明穂はマスクの効果にも驚くが、鑑定している道具や何処からかマスクを出したことにも驚いく。


「この石は鑑定石っていってね。ある程度の物なら効果や使用方法、あとは状態なんかが分かる道具よ。突然道具を出したのは私が空間魔術を使えるからよ〜こう見えても私すごいのよ?」


ミラが力こぶを作りながらウィンクするが今の明穂からすればギャップがすごすぎてあまり納得できずにいる。


「それで、このマスクの効果は見たと思うけどね…ついついマスクの効果が強力すぎて頼りすぎちゃうのよね。しかも悪い事に狂気状態になると言葉も仕草も野蛮になるというかなんか…プラスばかりじゃないのよね…」


「それにしても、なんかかなりヤバイ通名でしたよね…しかも盗賊の頭集めてませんでした…?」


痛いところを突かれたとばかりにミラは視線を逸らす。


「かなり盗賊狩りしてるからね…背に腹は変えられないのよ。盗賊狩りは報酬もいいし、死なせてしまっても罰せられないし。だからって命を奪うことが好きなわけじゃないわよ。当然、神父さんは私のしていることに賛成しているわけじゃないし。だけど金額がねぇ…」


何やら色々ありそうだと思う明穂である。


「あ…そういえば神父さんが後で来ると思うから。あなたに会って詳しい話があるそうよ。私もまだ話したいことも聞きたいこともあるけど、君もまだ気持ちが落ち着かないでしょ?晩御飯たべたらまた話ましょ。少し休んでて。私は子供のお世話と食器片付けてくるわね」


ミラは食器が乗ったワゴンを押しながら「じゃまたね後ね」と部屋を出ていく。


ミラが部屋が出て行き明穂はベッドに横になると溜息をつく。

頭のことをよぎるのはミラの話や昨日の出来事、まだまだ知らなければいけないことは沢山ある。

急に瞼が重くなり数秒後には穏やかな寝息に変わった。

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