日常
こんにちは
このたびは拙作を開いていただき、その時点で感無量です。ありがとうございます。
シリーズ第一話ということで人物紹介と会話に重点を置いてますので非常に読みづらいかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。
昔から何でもできた。
特に手先が器用なわけでもなく、物凄い努力をしたわけでもない。
ただ漠然と、なんとなくだが何でもできた。これといって不自由はなかった。
見た目は中の下、運動神経と勉強は平均以上。それが僕だった。
「ふぁ~~。」
現在午前七時二十分、俺_間宮真司は学校に向かっていた。理由はなんてことない、こちとら高校二年生なのである。春先は妙に眠くなって仕方ない。最近進級して二年生なり立て。まさしく俺の青春はこれからだ!といった状況なのだが・・・・
「真司ぃ~。」
「どーした竜也。まぁ大方予想つくけどな。」
刈谷竜也 中学からずっと同じクラスの腐れ縁。短い髪をつんつんにしたオールバックでなんとも残念なヤンキーのような雰囲気を出す俺の親友(仮)だ。
「仮ってなんだよ仮って!」
「わりわり。んで、どーしたんだ?朝っぱらから怨霊みたいな声で呼びやがって」
「実はな・・・深刻な話なんだ」
「おう・・・?」
「お前にしか話せないんだが・・・」
「おう」
「今朝朝飯食いそびれちまって。てへ」
取りあえず一発殴った。割と本気で。
「ひでーよなぁ真司の奴。」
「朝っぱらから深刻な顔で自分の胃袋事情を告白するお前が悪い。」
教室はいつも通りの喧騒だ。
普段と何も変わらない景色。ふとそんなことを思ってしまった。
「なにー?また喧嘩ー?」
「そーなんだよう春香ちゃぁん」
おい。さっきまでの死にそうな顔はどこ行ったんだチャラ男
「はいはい。刈谷君は朝から元気だねぇ」
「いつもの事だろ。もうこれは竜也の病気みたいなもんだな。うん。」
「なんで病人扱いなんだよ失礼な!」
「刈谷さん・・大変申し上げにくいのですが・・・もう。」
「え、末期なの!?もう俺は助からないの間宮せんせぇ!!」
「あははははっ。もう、二人はやっぱり面白いね。」
「そうか?俺と竜也の会話にそんな笑う要素ないと思うが」
竜也はまだなんか泣き叫んでるし・・・残された妻と子どもがぁってお前どこまで話広げてんだ!!
「あ、そろそろ先生きちゃうね。またね間宮くん。」
「ん?あぁまた」
時計を見るともうとっくに八時過ぎ。そろそろ先生が来る頃だろう。その前にこの妄想ガン患者を何とかしなければ・・・
「真司・・・あとは頼んだぜ・・・」がくっ
死んだ!?
先の女子は沢峰春香進級と同時に同じクラスになったやつ。
肩までの黒い髪とぱっちりした目が印象的な女子だ。かわいさはというと・・・まあさっきの竜也の反応でわかるかな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんでもない時間。なんでもない風景。
昔から勉強で苦労はしなかった。運動も特に困ることはなかった。
テストの成績もスポーツテストの結果も大体上位。
だからこそ
だからこそ
俺は
自分がわからなくなった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放課後_
帰り道の途中にいろいろ見るのはいい。ウィンドウショッピングというやつだ。魚屋は今日のおすすめを売り、電気屋ではテレビから最近多発している誘拐事件のニュースが流れ、服屋では明らかに似合ってない服を着ているマダムに店員が苦笑いを浮かべている。
変だと思うかもしれないが俺は何でもない日常を見るのが好きだ。
昔からなんというか感傷的になりやすいタチらしい。こんな何でもない風景で心が洗われる。
こんな平和がいつまでも続いてくれると・・・
「きゃぁぁぁーーーーーーー!」
もしかしてフラグたてた?俺・・・
読んでいただきありがとうございました!
前書きにもあった通りの読みにくさと展開のなさだったと思いますが、どーも私一話が苦手でして、会話が長くなってしまうんですよね・・・どうしたものか
次回からきちんと展開します。ここから厨二まっしぐらで頑張ります!できれば次回もよろしくお願いいたします!
春香ちゃんのビジュアルはご想像におまかせするんだぜッ☆