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一話目 小学四年生の夏
っと俺もようやく仕事が終わって帰って来たとこさ。
そうだったな、昨日の話の続きだったな。
テレビを切った瞬間・・・。
『カチッ・・バツンッ!』
唐突にテレビの電源が入ったんだ。
怖くなった俺は慌ててテレビの電源コードを抜いたんだが、それでも切れることはなく、突然画面が切り替わり、黒い人影のようなものが俺に話しかけてきたんだ・・・。
『ネェ、雪斗クン・・僕と遊ぼうよ・・』
そう言った後、ソイツは楽しそうに笑っていた・・。
俺はますます寒気がして走って両親を呼びに行った。
そうして、あれこれ両親に試してもらったのだが、消えることはなく、その日は別の部屋で寝ることにした。
朝起きてもう一度部屋に行くと、何事もなかったのようにテレビは元通りになっていた・・。
これが俺の最初に語る体験談だ。
ごめんな?いきなり怖い話で。
だけどまあ、時期的にもちょうどいいだろ?
そんじゃ、今日はここまで。
次はもっと面白い話をするから、期待して待っててくれ。じゃあな!