七月半ばの夜に
たぶん耳鳴りと夜特有の畝り
ぼんやりとした風
遠く斑に光る鉄塔
瞳を閉じない都会
たよりない脳に喝を入れた
ドキュメント映像は
病魔と闘う少年の姿
その想いに打ちひしがれる
夜のスピードは加速する
体内時計の歪み
心の甘さ
素通りした靄
きっと不可思議な空洞
弾けてしまった緊張の糸
いつの間にか失くした真摯
慣れという傲慢は
翼を開かせない
不調と不信が相まって
ガクガク震える肢体
鳴り止まない絶望歌
もう一度
もう一回
追いかける希望の歌
工場の煙は消えることはない
働き続ける人たち
何のために
もう一度
もう一回
星が見えない空を仰いでみる