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第三話「ガイド」

見てくださりありがとうございますぅ

6000文字になってしまった。

次の日、信号待ちをしていたわたしは桃華ちゃんから連絡があることに気づいた。

『うちのリーダーが今の御崎ちゃんの状況はかなりまずいって言ってるんだよ!詳しい話はそっちに向かってするって!家の場所を教えて欲しい!』

目を疑った。わたしの状況って変なのかな?って思った。桃華ちゃんのところのリーダーがどんな人なのかわからないけど信用...できるよね?

『〇〇町△△西区17番地だよ!』

『おけ!絶対外に出ちゃダメだしうちがすっとこどっこいって言ってからドアを開けてね!』

『あ、今コンビニから帰っているところなんだよね』

少し間があく。信号が青に変わる。そのとき、

『急いで公園とか人がいないところに向かって!!リーダーとうちとメンバーの1人とでそっちに向かう!

絶対に怪異には近づかないでね!』

え!こっちに来るの!?そんなに緊急事態なんだ。急いで公園に行こう!

『わかったよ!□□公園にいるね!』

『承知!』

急ごう!ここを曲がって少し進んだところにあるからそこに行こう!

わたしはいろいろ入ったバッグをがっちり抱えて走る。そんな中わたしは道端の雑草に小さい影を見た。

なんだろう?この影?わたしは少し興味が湧いてしまった。その影を通り過ぎるタイミングでその影が私のふくらはぎに張り付いた!

「ああああああああああああああ!!!!!!」

なにこれなにこれなにこれなにこれええええ!!??

わたし虫無理なんだけどおおおお!!?わたしはパニックになってずどーんと転んでしまう。バックの中から買ったものが飛び出してしまう。

「キュー!」

その鳴き声とともに私は少し冷静さを取り戻す。恐る恐る感触のするところを見る。

そこにはまるっこい一つ目の怪異がいた。わたしの方を潤んだ目で見つめている。

なにこれ...かわいいんですけど!!わたしは桃華ちゃんの警告を思い出すが、この怪異から以前の怪異たちのような殺意や邪悪さを感じない。わたしは欲望に負けた。バッグから出て手元にあった菓子パンを千切って渡してみる。そうするとその怪異はちっちゃい口で菓子パンを咥えてわたしの足元に降りてパクパク食べ始めた。かわいいいい!こんな怪異がいるんだ!てっきり悪い奴らしかいないと思ってた。わたしは危機感を忘れこの怪異を愛でる。その時着信音が鳴ると同時にわたしは正気に戻った。

スマホを確認すると桃華ちゃんからのメッセージだった。

『こっちは着いたよ!気をつけてこっちに来てね!』

「あ!ごめんね!わたし、待ち合わせの約束があるから!またね!」

怪異は残念そうにするが、元気よく御崎に感謝を伝える。

「キューー...」

【異能力:重力操作】〈超両圧重力〉

ばっしゅ。怪異は消し飛んだ。わたしの目の前で。

「え...?」

わたしは震えた。何が起きたのかわからなかった。

「対象の殲滅完了。ん?あなたは...」

黒に灰色のラインが入った服を着ている女性がわたしに手を構える。

「あなた。何者?悪いけど規定通り問答無用でやらせてもらうわ」

わたしが逃げ出そうとしようとした瞬間、女性は手を振り上げる。その片目は緑色に輝いている。

【異能力:重力操作】〈重力・零〉

「え!なにこれ!?身体が...動かない!」

「対象の拘束完了。今から拠点へ運搬する。」

謎の女性が歩き出す瞬間。

「ちょっとまったーー!!」

桃華ちゃんの声とした。それと同時に気づいたらわたしは少し離れた場所に移動していた。白い髪の女に手を繋がれた状態で。そして、視線の先には桃華ちゃんと例の女性がいる。

「ギリギリ、、、アウトだね。これ」

そう白い髪の女性は言う。

「規定違反よ。邪魔はやめてすぐにその子を引き渡しなさい。」

冷たい声で桃華ちゃん達に命令する。

「嫌だ!だってうちらが先に待ち合わせの連絡をしたんだよ!」

「証拠もあるわ。それにあなたの言う規約は「脅威になりうる霊能師」に対する対応。本来の正しい対応は対談のはず。それをしなかったあなたのほうに問題があるんじゃないかしら?」

2人の反応に呆れた表情を示す女性。

「はあ。あなたたちみたいな未熟者には見えてないのね。彼女から発せられる力を。それを「脅威」とみなしたに過ぎないよ。仮に君たちが連絡を取っていたとしても、その子が君たちを騙していたらなら君たち。一体、どのように責任をとるつもりなの?」

「それこそ騙した証拠なんてないし!」

「それはもしの話。あの力は十分脅威。」

「だとしても異能力の使用はやり過ぎでしょ!」

「易々と危害を加えられる異能力ではない。脅威となりうるなら手加減はリスクがある。合理的な判断でしょ?」

桃華と謎の女性が口論を続ける中、白い髪の女性の独り言が漏れる

状況は劣勢だね。相手は規定通りに動いているだけだ。それに私たちには情報が足りなさ過ぎている。それなら警戒するのが最も正しい対応だ。仕方ない。使うつもりはなかったけど最終手段だ。

「桃華、、、任せよう」

そう言って白い髪の女性はもう片方の腕を例の女性に向ける。その手の中にはスマートフォン。

『理樹さん。[雨夜 零璃あまやれいり]です。このたびは自分の連絡ミスでお手を煩わせてしまって申し訳ございません。彼女、「黒宮御崎」は自分がこちらに招くようにとそこの彼女らに頼んだのです。彼女は「突発性の覚醒者」であると考えられます。今日、その確認をする予定でいたのですが、理樹さんが任務中で滞在しているとは知らず、連絡ができませんでした。本当に申し訳ございません。御崎の件に関しては自分が全責任を持って遂行していくので、理樹さんはゆっくり休んで行ってください。』

「、、、状況は理解した。零璃くん。ここからは君に任せよう。あと、もう一つ言いたいことがあるんだけど、君、私よりランク上でしょう?いい加減私に敬語使うのやめなさい。敬語使われると肩身が狭いのよ、、、」

そう言いながら理樹という女性は去った。

姿が見えなくなった瞬間桃華ともう一人の女性から肩の力が抜ける。

「ふぅ。かなりピリついてたね。ごめんね、御崎ちゃん?でいいよね?」

そう白い髪の女性は聞く。

「は、はい。え、えと。あなたの名前はなんでいうんですか?桃華ちゃんのいわゆるメンバーってやつ...?」

御崎がおどおどと尋ねると、その女性はにっこりとした顔で自己紹介をする。

「メンバーって言うとなんか距離感じちゃうから嫌だけどそうだよー。あたしは[白石 現世(しらいし あらせ)]って名前。好きに呼んでくれていいよー。あ、敬語はなしー」

そう自己紹介を終えた瞬間、桃華が御崎に飛びつく。

「無事でよかったあ!異能力で拘束されてるときはめっちゃ焦ったんだからね!」

「れいくんに和解してもらうつもりはなかったんだけどねー。」

苦笑いしながら現世は言う。

すると公園の方からスマホから聞いた声の人が近付いてきた。

「仕方ないさ。まさか、理樹さんから足止めを喰らっているとは思わなかった。二人がコンビニからのルートを遡ったから間に合ったんだ。」

うげ、近くに居たのか。わたしが少し後退ったのに気づいてくれた桃華ちゃんが手を握ってくれたおかげでなんとか平静を保てた。

「ひとまずここで立ち話するよりかは屋内でリラックスできるところで話をしよう。ここからなら俺たちの事務所が近い。」

「おっけー!向かいながらちょっとだけ説明しよよ!現世ちゃんが!」

そう桃華が言う。現世は納得して御崎に問う。

「あたしかい!まあいいか。少し聞きたいんだけど、御崎ちゃんって「怪異」についてはどんくらい知ってるの?」

御崎は少し考えて答える。

「えーと。怪異そのものについてはほとんど知りませ...知らないな」

現世はふむふむと頷く。

「なるほどね。じゃあ「怪異とは何か」から説明したほうが良さげだねー。じゃあ行こうか。」

一行は目的地に向かい歩き始める。その間に現世は説明を始めた。


 まず怪異とは何か。それは「思念が具現化した存在」だよー。この怪異には大きく分けて二つの種類に分類されるんだー。それは「死霊」と「生霊」!日本でメジャーなのは「死霊」のほうだからこっちを説明するねー。死霊は普通の人には見えなくて、いわゆる「霊感が高い人」にしか見えない。そしてその死霊には人間に攻撃的な個体が多くいる。それらを討伐する人が「異能力者」と呼ばれる人たちだよー。さっきの理樹さんも、あたしも、ももちゃんも「異能力者」なんだよー。ほとんどの異能力者は「異能力」という特別な力を使って怪異に対抗するの。実は異能力を発動する時は片目の色が変化するだー、

色の変化の法則は

赤色が「攻撃系」

青色が「防御系」

黄色が「変化系」

緑色が「操作系」

橙色は「情報系」

紫色が「精神系」

白色が「思想系」

ってな感じだねー。異能力以外にも異能力者の武器になるものがあと二つあるんだよー。それは「霊具」と「霊気操作技術」っていうもの。「霊具」っていうのは武器版異能力者ってな感じのイメージだねー。もっと詳しい説明はできるんだけどここで説明するには少し難しい話だからやめとくねー。そして、「霊気操作技術」っていうのはその名の通り「霊気」というエネルギーを操作する技術のこと。霊気っていうのは異能力を使う上での源であり、死霊を構成する力でもあるんだよー。この霊気操作技術は多くの人が霊気操作って呼ぶし、あたしもそう言うことが多いんだよねー。霊気操作は難易度によって段位があって二段までの修得が義務付けられているんだー。だけどあたしみたいに苦手とする人もいるし、霊気が少なくて使う余裕がないっていう人もいるんだよねー。それに多くの人は異能力を使った方が強いし楽っていうことから使うことがなくなってくるんだよねー。でも極めてる人を見るとすごいなあーってなるんだよ!。

さて着いたね。あたしたちの拠点!


半分何言ってるのかよくわからなくなってきてたけど大丈夫かな?それより、ついに来たんだ。緊張するぅぅー。

敷地に入ってドキドキしているわたしに桃華ちゃんはグッドポーズをする、

「ダイジョーブ!怖いところじゃないから!もしかしたら二つ目の家になるかもしれないしね!」

二つ目の家....?そういえばあの零璃?っていう男の人、ずっと黙ってる。先頭を歩いてたからどんな表情かはわからないけど、怖いなあ。

一行は扉を開け中に入る。

「さあ御崎ちゃん!あたしらの事務所「怪異現象相談室」へようこそ!」


この建物は二階建てのようだ。正面の続くわかりやすい入り口からじゃなくて裏側にある人一人入れるような扉から入った。玄関を抜けて綺麗に整えられた部屋に出る。どうやらここが相談室のようだ。近くに台所があるのでもともとあった家のリビングを改造したのだろうか?わたしはそのまま二階へ案内される。階段を登った先には三つの扉が見えた。その中でも一番手前の部屋に入った。その部屋は相談室ほどではないがくつろぐ分には十分な広さがあった。しかし、相談室のような生活感があるようなところではなくが手前に小さいちゃぶ台が一つ、それを囲むようにソファが3つ、窓際に椅子が2つあった。どうやらここは客室エリアのようだ。私は向かって左、桃華ちゃんと現世ちゃんは手前、そして零璃さんが右側のソファに座った。

いったい、何が始まるんだあ!

御崎と零璃の目が合う。

御崎は緊張で思考が止まる。

そんな中零璃は一息つけ口を開く。

「御崎さん。突然呼び出してしまい申し訳ない。事情を今から説明する。聞いてくれ。お茶は好きに飲んでくれ。」

テーブルにあるお茶を飲んで御崎の緊張は少し解ける。

「桃華からは「危険な状態」と聞かされてると思う。これには二つの事情がある。具体的に言うと「怪異の介入」と「人間の介入」の二つの危険性だなんだ。「怪異の介入」による危険性は単純な外傷などの他に誘拐や霊障や異能力による精神崩壊などの危害が主な危険である。これはイメージしやすいだろう。そしてもう一つが「人間の介入」だ。正直、こっちのほうが厄介なんだ。君も体験した通り、認定されていない異能力者を見つけると即拘束し連れて行かれる。怪異には逃げ切れる余地があるんだが、人間のほうは逃亡を許さない。見つかれば終わりなんだ。今回はギリギリセーフで今がある。もし、二人が御崎さんのいる方向へ向かっていなかったら今頃は大変なことになっていただろう。そのような危険な状態から匿うために呼び出したという訳だ。そして、もう一つ呼び出したのには理由があるんだ。これが本題である」

零璃は間を置く。御崎は状況は理解し、唾を飲み込む。

「君が、「ここに所属する」か「怪異連合に所属する」か。どっちを選びたいかを考えさせるために呼んだんだ。ちなみにどちらにも所属しないというのはなしだ。それは君の安全が著しく低下するし、俺らも敵対せざるを得なくなる。だから、俺たちの「怪異現象相談室」と「怪異連合」について大まかに解説をする。それを聞いた上で答えて欲しい。」

どうして危険だったのか理解できた。そして、その選択はわたしにとって一択だ。

「俺らの組織についてから話そう。俺らは業務は主に「怪異の保護」と「住民の安全確保」である。「怪異の保護」と言ってもすべての怪異が対象ではない。怪異の中でも人間に危害を加える程度の力がなかったり、温厚な性格の怪異がざっくりとした保護対象だ。もちろん、住民の安全が優先されるため、危害を加える恐れのある怪異は漏れなく討伐しているよ。もし、君に何かしらの目標や目的があるのならは全員で協力しよう。そして、怪異連合だ。この組織は「怪異の殲滅」と「反社会組織の排除」がメインとなってくる。怪異の殲滅については俺らのとこと違い、すべての怪異、例外なく殲滅する。また、反社会組織の排除については俺らは特別に召集がない限りはすることはないがあっちではよくある。力を怪異ではなく人に向けるんだ。それなりの覚悟が必要。だが、その分、生き残る術を身につけやすいな。これが大まかな組織の概要だ。正直、この状況をすぐに飲み込めるとは思っていないから、今すぐ決める必要はない。一週間後ぐらいに聞かせてく...」

「大丈夫です。もう決めてます。」

そうだ。わたしは「未来ちゃん」を探さなければならないんだ。あの夜、一体何があったのか。

この人たちはきっと信頼できる。

わたしの返事にその場にいた全員が驚愕していた。わたしはそれに少し遅れて気づいた。

「え、何か。ありますか...?」

少し心配した声色で御崎は問う。

「いや、単純に驚いただけだよ。元々普通の生活を送っていた人がこんな非現実的なことを一気に話されたら受け止め切れないんだ。」

「そうだよ!うちも最初聞いた時は何かの宗教とか妄言とかだと思ったんだよ!」

桃華は少し興奮気味に言う。

「ちょっとこれは予想外だよねー。それで、どっちに所属するつもりなの?」

現世は少し心配そうに聞く。

「わたしは...」

少し間を置く。緊張するから。

「ここの仲間に...!」

その瞬間部屋に緊急アラートのような音と共にある音声が聞こえた。

強力な怪異の出現を確認!

説明が長い!この話がたぶん一番説明してる

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