≪俺復活☆≫
とある洋館…その日外は10年に一度来るか来ないかの暴風雨が吹き荒れていた。
{ダダダダダダダダ‼}
甲冑を着たダンディーな男が慌てて部屋に飛び込んでくる。
「間に合ったか⁉どうだ⁉我が子は元気なのか⁉」
ベッドで聖母かと思うかのような柔らかい、そして優しさに溢れる笑顔でこの家の当主であり夫のレイド・グランクに語り掛ける。
「レイド様大丈夫ですよ。私達の子はこの通り元気でございます。」
「戻って来られたばかりでお疲れでしょうが、この子の契約の儀を先にお願い致します。」
レイドの妻であるパルラ・グランクが言う。
「まぁ先ずはその天使のような子を我が元に。」
レイドは使用人から天使を預かりこれ以上ないほど最大の愛を持って抱きしめる。
「この子の名はもう決めてあるのだ。女であれば伝説の聖女のクリア、男であれば始祖のサマナーと言われているディールにする!」
「おぉ‼そうだ‼我が息子の事だ龍型の可能性もある!」
息子の名前を聞きパルラも万遍の笑みである。
「ディール…。とても良い名前でございます。我が愛しのディール…」
レイドとパルラは幸せムードを噛みしめつつ生まれてからの1大イベントをしなくてはならない。
その部屋にいる夫婦と使用人達総勢6人に緊張が走る。