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そのはち その頃の中庭 羽虫とトイレ
ブンブン、ブンブン、ご機嫌に青空をとんでる羽虫。
時々、炎にあきて氷の塊吐き出してる。
真夏に冷たいひんやり空気。
「羽虫が大きくなってきたら、氷も吐き出すようになってね。イェティーさんの家までたくさんの人から頼まれ物をしたよ。イェティーさん大人気だから」
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ニコニコ笑顔のウィル・フィル。
頭上にブンブン、ブンブン飛ぶ羽虫。
たまーにでっかい氷はく。
いたいそ、羽虫。
殺す気か?
見上げる大空から、でん、とでっかい糞落ちてきた。
大国、リオンの王宮の中庭で。
でっかい羽虫の糞が落ちてきた。
「片付けなくていいわ。博物館からポマスの父と、マークさんを呼んできて」
冷静なお姫様。
ぽんぽん ぽんぽん 話すめる。
「ごめんね、トイレのしつけまだたった」
ますます落ちこむウィル・フィル。
相変わらず、ブンブン羽虫
「大丈夫ですわ」
にっこり笑顔のお姫様。
実は、腹黒全開お姫様。
この羽虫の糞は貴重品。農家の肥料でも薬の研究でも、大事な羽虫のう○こ。
早速、大商人、アークとレッドに売り込もう。
あと、どこに羽虫のトイレつくろうかしら?
中庭はやっぱり嫌なお姫様。
羽虫のお家は作るけど。