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生まれ変わっても  作者: 零
1/1

愛する人はただ一人

よろしくお願い致します!

どうしてこんなことになったんだろう・・・


「詩織!利之さんが!」


朝、あなたは笑顔で、私を抱き締めてくれたのに・・・


「先生!心肺停止状態です!」


目の前にいるあなたは血だらけで・・・


「残念ですが・・・」


私を置いて、逝ってしまった・・・


泣いて、泣いて、あなたのいない世界に価値などなくて・・・


私は死を選んだ。






ふと気がつくと、真っ白な空間にいた。


確かに私は、海に飛び込み死んだはず。


なのに服は濡れてない・・・


「ホントに死んでしまう人がいるなんて・・・」


誰もいないはずだったのに、突然後ろから話掛けられた。


「・・・あなた、誰?」


目の前には知らない女の人がいる。


「私は女神。あなたよりも前にここに来た人との約束だから、あなたを転生させる為にここに呼んだの。」


「転生?約束?私はそんなこと望んでない。」


愛する人がいない世界なんて・・・


「あなたの意志は関係ないの。約束は、果たさなければならない。だから、あなたには異世界で生まれ変わってもらうわ。ただ、そのままってなるとすぐ死んじゃいそうだから1つだけ願いを聞いてあげる。」


「神様って随分勝手なのね。私から大切な人を奪っておいて、私には生きろと言うし。・・・なら、力をちょうだい。男達にも負けないような力を。私は、あの人だけを想って生きていくわ。誰も愛さないし、力で屈服させられるのも嫌。」


異世界に行くなら、力が全てよね。


絶対に強くなってみせる。


あの人に誇れる自分でいるために。


「・・・分かったわ。あなたの人生に幸多からんことを。」


女神の言葉を最後に、意識が薄れていった・・・

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