私の世界は一変した
はじめまして。初めて小説を書きます。
更新頻度はそこまで早くないと思いますがよろしければお付き合いください。
「「雪、それじゃあ行ってくるね」」
「いってらっしゃい」
その時はまだこの会話が最後の会話になるなんて微塵も思ってはいなかった。
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アメリカのニューヨーク
私がこの地にやってきたのは6年前、父親の転勤だった。当時高校1年生だった私は(まぁ今も変わらないけど)本の虫で昼休みや放課後は常に図書室に篭って本を読んでいた。人間関係もそれ程得意ではなく、特にその時通っていた学校は私の苦手なテンションの高い、所謂ウェイ系の人達が多く、特に学校に未練も無なく突然の海外への引越しもすんなりと受け入れる事が出来た。
しかし、ここからが大変だった。
私は英語が全く喋れなかったのだ。
英語が無くても生きていける日本で育った私の英語力なんてたかが知れたもので、受験の時に猛勉強した中卒レベルの英語ではアメリカで生活するなんて絶望的だった。せめて引越しの前に多少は勉強しておきたいと思って取り掛かったが、世の中はそこまで甘く無くちんぷんかんぷんのまま1か月後にはアメリカの地に降り立っていた。
そんなこんなで始まった新しい地での生活は皆さんの察しがいく通り波乱で満ち溢れていた。
買い物するのも、バスに乗るのも、隣人に挨拶するのも一苦労で日常生活を営むこともやっとだった。
そんな生活に疲れた私は家に引きこもり本で現実逃避をしようとしたが、勿論この地には英語の本しか売ってなく、泣く泣く諦めたのを今でもよく覚えている。
しかしそんな生活の中で不幸中の幸いだったのが、父の会社の計らいで日系の人達が通うスクールに通わせてもらえた事だった。そこにはクラスメイト、教師共に優しい人たちが多く、日本で通っていた高校より自分に合っていた。そしてそこの人達が英語やここの文化等を一つ一つ丁寧に教えてくれ、何とかこの地に馴染むことができ、今では英語も日常程度ならなんの問題もなく話せるレベルまで成長した。
そして大学生になった私は相変わらず本の虫だけれど、多くはないが気の合う仲の良い友人達とそれなりに楽しい生活を送っていた。
はずだった...
あの日は確か雨だった。
父親が日本へ出張ということで、私はバイトがあり断ったが母親は一緒に付いていくことになった。
そして、久しぶりの故郷を堪能してくると言う2人を笑顔で送り出した後、私はいつも通り部屋へ引きこもり本を読んでいた。
読み始めて何時間たっただろうか、すっかり本の世界に入り込んでいた私を現実に戻したのは1本の電話だった。
あまり人と連絡を取らない私は知らない番号から掛かってきたそれを不審に思いながらも電話を手に取った。
「もしもし...?」
少し掠れた声に反応したのは知らない男の声で、その声の後ろはなんだか騒がしく、私は酷く胸騒ぎがした。そして声の主が私を落ち着かせるように話しかけてきた。
「君の両親か事故に巻き込まれた。即死だ。」
この時私の世界は大きく変わった。