第四話 “自由にさせてくれッ”
“姉”は、本人から見て傍系2親等の年長の女性、通常は同じ父と母(またはどちらか一方が同じ)から生まれた年長の女性をいう。お姉さん、お姉ちゃん、姉さんなどの呼び方がある。以上がwiki●ディアさん参照の姉の定義である。妹と姉とどちらが欲しいかと問われれば変態国家Japanの男児諸君(一部)ならば妹だと大多数が選ぶだろう。
話は変わるが、ポルノサイトに近親相姦Hentaiというカテゴリーがある。おかしい気がするのは自分だけだけじゃないと信じたい!しかも日本のエロサイトには近親相姦というカテゴリーも堂々と存在する。確かに海外にも存在するが、日本以上に先進的ではない。
本当に妹や姉を持つ人物ならばわかるだろうが、彼女らの下着は母の物と同義という認識だぞ。彼奴らは高校生まではクソ生意気で、外面だけは可愛く見せようとしている存在だ。そして、大学に上がった頃には何故だか分からないが急に優しくなるのだ。顔面をぶん殴りたくなる。
まぁ、話は現状に戻そう。姉との会話を扉越しに行い彼此半日くらい経っただろうか。そう、半日も立ったのだ。
「いい加減にしろ、ヴァレリ!」
貞操逆転世界に置いて、一日何もせずに家にいるとは何事かと思うだろうが、此れが現実だ。
「あら、私はこのまま会話を続けても良いわよ?」
鍵穴からこちらの様子を伺う姉。怖すぎる。
「会話って、ヴァレリが俺とのシチュエーションFU◯Kの内容ただ淡々と語ってだだけじゃねぇーか!」
殆ど下の話だ。早く此奴をどうにかしなければ精神が可笑しくなってしまう。
「はぁ、俺とアンタは兄弟だ。未来永劫そんな事は起こらない。」
ガタン!
扉が強く叩かれる。
「未来は変わるわ!」
ガタン ガタン
ドアノブをガチャガチャ回すヴァレリ。
「なんでだよ、ヴァレリ、アンタなら男にモテるだろう?」
そう、例え此処が貞操が逆転したとは言え、彼女は超絶美少女なのだ。モテない筈がない。
「あら、そんな事は百も承知よ。それが何か関係あるのかしら。」
「だから、俺に構うんじゃなくて、彼氏を作れば良いんじゃないのかって言ってるんだ。」
ガンガンガンガンガンガンガンガン ガチャ キィー
ドアノブが壊れ、ホラー映画のように扉がゆっくりと開く。
「ジョンくん、私は貴方しかダメなの。貴方じゃなきゃ私の身体は満足しない。」
揺られゆらりと近づいてくる。ジョンはベッドへと飛び乗り距離をとるが徐々に距離を狭まれる。
「ねぇ、私と愛し合いましょう?」
額と額がコツンと当たる。彼女からはほのかに甘い香りがした。
「.............無理だ」ガン
「痛いッ!?」
ヘッドバットをして距離を離す。
「血の繋がりなんて関係ないって言うがな、大いに関係あるわ!将来的にどうする?世間体は良くない!奇形児が生まれやすい!親とも疎遠になる!友人たちに何て説明する?」
ベッドの上に立ち上がりヴァレリへと説教をするジョン。
「うぁ............かっこいい//」
だがヴァレリの反応は想像するものとは大いに違ったものだった。
「そこまで私との未来を考えてくれていたのね。大丈夫よ。子供が何かしらの問題を抱えていたとしても私達が愛してあげるの。其れに一人だけでは寂しいでしょうし、子供は三人以上ね。お金なら心配しなくても結構よ。私ね、お母さんには黙ってるけど密かに株とかもやってるの。そう、貴方との未来を見据えた投資ね。それに付け加えてね、私のブログって意外に有名でね、其処でも稼いでいるのよ。あ、テレビやモデルもやってるんだったわ。男優(女優)さんとかがね、私をナンパしてくるのよ、あの業界。自信があるのか断られる事は想定していないのよね、あの人達。滑稽よね、ふふ。」
長いし怖いわ!ヴァレリはどうやら本気のようだし。
「...........もし仮に俺に好きな人が出来たらどうするんだ?」
瞳からハイライトが消えるヴァレリ。
「.......殺せば良いんじゃないのかしら。」
あ〜、うん。どうやら俺は間違えた世界に来てしまったようだ。