第二話 “姉の束縛が激し過ぎて死にそう”
文章が若干変わってるのがポイント高いよね!
世間のオタクどもはどうも妹萌えなるものが流行っているらしい。いつの時代だよ!と言う輩もいるだろう。
“やっぱし小学生は最高だぜ!”
妹萌えよりも幼女趣味やロリコンの方が現代日本に置いては多いな。まぁそいつた犯罪者予備軍の話は置いといて個人的には姉萌えを押そう!もちろん、現実の姉とは切り離して考えている事は悪しからず。
“ヴァレリは嫌だ”
この事実は覆えらない。最近のアニメやラノベのタイトルでは妹や幼女と言う言葉が少なからず入っている作品を目にするだろう。しかし、姉系が少なすぎる!!一体どういう事なんだ.........日本人はロリコンが多すぎる。
小学生はやっぱり最高何ですかねぇ(ドン引き
という事で貞操観念逆転世界にいつの間にやら迷い込んでいた自分は現在、姉の膝の上に乗っていたのである。
「おい。」
「何かしら?」
「離してくれ。」
「ダメよ。」
既に登校時間を超えているというのにリビングのソファー(姉の膝の上)に座らされ、拘束されている。
「うふふ、後で私にも変わってね、ヴァレリちゃん♩」
「イヤよ。」
「もぅ、ケチッ!」
母に至ってはこの様な態度だ。
(あれ?貞操観念の逆転した世界だよな、ここ。)
何でこんなに拘束されているんだ?
「其れは貴方を愛しているからよ、ジョン。」
ナチュラルに思考を読まないで貰いたい。
「それじゃあお母さん、お仕事頑張ってきまぁーす♪ジョンきゅん、また後でね♡」
母は自分達を残し、家を出る。
「_____二人きりね。」
やめてくれヴァレリ、その言葉は俺に効く。
(恐怖でしかないんですがぁ!!)
腕による拘束が更に強まる。抜け出そうにも圧倒的膂力に抗えない。
「_____二人きりね。」
その言葉はもう聞いた。分かったから現実を叩きつけないでくれ。
「ねぇ、何で返事をくれないのかしら?」ギロリ
(ひぃぃ!!)
体の向きを無理矢理と変えられる対面座位の体勢になる。もちろん自分が上だ。
「が、学校、遅刻するから、行こう?」
怯えながらも言葉を紡ぐ。
「あら、貴方は行かなくてもいいのよ。」
「じゃ、じゃあヴァレリ「ん?」......ちゃんは行かなくて良いのか?」
「私はほら、貴方を見ていなきゃいけないのだし。」
「いやいや、俺は大丈夫だから。」
姉の表情が曇る。
「お姉ちゃんの事は嫌いかしら?」
姉の眼光が鋭すぎて、身体が無意識の内に震えるのを感じる。
(嫌いです!)
「嫌いじゃあない。」
「それじゃあなん「苦手なんだよ、」
流石にこれ以上、姉の思うままに行くのも行けないと思い反抗の意を見せる。
「今........何て言ったのかしら?」
自分を抱きしめる手の力が緩む。それを好機と思い即座に姉の元から立ちあがった。
「ヴァレリ、アンタ、オレの事を嫌ってただろ?」
「嫌う?」
間違えた.........そうだ、これは逆転世界なのだ。前の姉ではない。
「い、いや、今の言葉は忘れてくれ。」
即座に訂正し、距離を置くと姉は瞳から涙を流した。
「うぅ......ヴァレリはジョンくんの事嫌いじゃないのよ。何でそんな事言うの?」
一人称が私から名前になった。
「...........」
罪悪感が半端ない。だが、言ってしまった以上、しょうがない。
「ヴァレリはオレの自由を奪ってばかりだ。オレの事が嫌いじゃないなら何でこんな嫌がる事をするんだよ。」
無論、女性との触れ合い、セクハラ防止、依存などの数々の理由があるのだろう。
「だって.......ジョンくんを取られたくないんだもん。」
もんって可愛いな、おい!だが俺は女が涙を見せたからとて優しくする男ではないのだ。
「知らないよ。」
しかし姉はその言葉とともに涙を拭き立ち上がった。
「そうよね。知らないのはしょうがない事だわ。」
徐々に近づいてくる。自分はと言うと後ろへと下がるのだが、壁際へと追い込まれてしまった。
ガンッ!
両手を使った壁ドンにより左右を防がれる。
「だがら、私がどれだけ貴方を愛しているのかを教えて上げるわ。」
息が荒い姉。少し顔も火照る様に紅くなっていた。そして彼女はとんでもない言葉を口にする。
「私とジョンとの一生を使ってね♡」