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第十六話 "身勝手の極意"

この女はつくづくと頭が可笑しいとは思っていたが、


「さぁジョン、私のアソコを舐めなさい。」


眼を覚ますと奇麗なピンク色の秘部が目に入った。此処はノクターンではないと言う事をこの女の頭に理解させてやりたい。


「あのさ、今何時だと思ってる。それと早く下着を着ろ。」


一応言っておくが此処は貞操世界が逆転した世界である。そしてこの女がした事を現実に例えると女の前でチ○コを曝け出しているようなものだ。


「変態」


そう言葉にするとヴァレリは嬉しそうに身震いをした。


「朝の5時だけれど、何か問題でもあるのかしら?」


「問題だらけだ!て言うかいい加減にしろよ!アンタのせいで友達一人も出来ないんだよ!」


学校に通える様になったまではいいが、ヴァレリは常に自分といようとする。そしてマコトもこの姐に影響されてついてきている。


「あら、私とマコトで逆ハーレムじゃない。友達なんて必要ないでしょ。良かったわね、こんな美少女に囲まれて。幸せ過ぎてセッ○スしたくなってきたのではないかしら?さぁ早く脱ぎなさい。」


もうやだ。この姉と普通に会話出来ない。て言うか貞操逆転してるのにこの女、なんでこんなに強いの。普通ありえないでしょう。


「脱ぐわけねーだろーが!て言うかもう部屋から出てけ!土下座するから、本当に勘弁してくれ!」


一日中、この女に引っ掻き回されてもう疲労困憊だ。


「はぁ、仕方ないわね。優しい姉に感謝しなさい。」


しょうがないと言った様子で部屋を後にするヴァレリ。


トゥルル トゥルル


すると携帯の着信がなってきた。


(誰だ、こんな時間に?)


携帯を確認するとマコトからだった。


「はい、もしもし?」


「愛しています。誰よりも貴方を愛しています。結婚して下さい。全部私が世話をしますので一緒になって下さい。絶対に幸せにしてます。好きです。大好きです。そのサラサラとした髪も、整った容姿も、適度に鍛えられた身体も全てが愛おしいです。」


「お、おう.......」


「セッ○ス王」の夢は恐らく叶わないのだろう。貞操が逆転した世界に来たからといって幸せになれるとは限らないよね........

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