第十二話 "クラスメイトっ!"
(_________この状況、普通じゃねぇーかんな!)某モノマネ芸人風
教室のど真ん中最前席へと座る俺は全ての教室にいる生徒達から視線を受けていた。
「ねぇ、ちょっと、かっこよすぎない?」ひそひそ
「やばいでしょ、」ひそひそ
「テレビとかエロ動画とかで見る男優より物凄すぎて.....ん♡濡れるんですけど//」ひそひそ
「ちょ、やめろよ、気持ち悪い.......私もそう言う気持ちになってくるから言葉に出すなよぉ」ヒソヒソ
彼女らは恐れ多くも近寄れずにいた。未だにホームルームの時間ではないと言うのに既に着席している状態にある。話を掛けたいが、余りの容姿の美しさに恐れ多くも声をかけられないのだ。※貞操逆転効果
(あれ?貞操世界ってもっとアグレッシブな女子が多いと思ってたけど......)
全然話しかけて来ねぇ!いやいや可笑しい!そもそも何故女子どもは全員碇ゲ○ドウ座りをしているんだ。
「あ、あの.......瀬名先輩の弟さん、ですよね?」
すると隣の席の子が話を掛けてくれた。
(春が来ましたよぉ皆さん!ハーレム第1号ですかー!)
あぁ、何だろう安堵の余りにこの子に惚れてしまいそうだ。まさにぃ→だぁい↗︎どん↗︎でん↗︎返しッ!!
「あ、あぁ、そうだよ。」
「は、はぃいいぃありがとうございます//」
その子は嬉しさのあまり気絶してしまった。可笑しいなぁ返事を返しただけなのだが。
「そ、そういえば、この学校って他に男子生徒とかっているの?」
取り敢えず反対の椅子に座る子に話を掛けてみよう。
「はぅ///一学年上になりますけど、ひ、一人、いますぅ//」
めっちゃ目泳いでるやん!ていうか顔が茹蛸みたいにものっそい赤いんですが。
(このクラスの女子、めっちゃ処女臭いな.............よし、此処は攻めた質問でもしてみるか。)
「彼氏とかって「「「「いません!!!!!!!!!!!!!」」」」
クラスメイト全員が声を上げ答える。
「..................................お、おう。」
誇れる様な事でもないと思うんだが。
「「「ちなみに私達は処女です!!!」」」
いやいや聞いてないから。本当にこんなので学校生活なんて出来るのだろうか。
☆
「瀬名さんの弟が学校に登校したんだって!」「うそ!?」「ホントだって!!」
学校中は瀬名の話題について持ちきりだった。其れもその筈だ。学校には二人の男子生徒しか在籍していなく貴重な存在である男は女性にとっては憧れの存在なのだ。
この世界の大半の女性は処女で生涯を終える。もちろんオ◯ニーなどで消失するケースが大半だが、事実上は処女である。
男性の精子は貴重な為、国から選定された女性にしか配布されない。其れも限られた人数にだ。
その為に人口は毎年、現象し続ける一方なのである。過去には男性の所有数で戦争にもなった事もある程だ。
しかし、各国の男性らが立ち上がりプロテストを行った。
“我らはお前たち女の所有物ではない”
一時期は集団で自害をする男性集団などもいた程だ。現在は其れらの過去を踏まえ各国政府は男性の扱いについて慎重に成らざるを得なくなっていた。
「ねぇ、話しかけてみようよ!」「え~絶対に相手にされないよぉ。」「チャンスを貰えるかも知れないんだよ!」
人の尊厳。其れは男性を守る事に重きを置かれている。
「此れが貞操世界に置ける優越感か。悪くない、ふふ。」
そして貞操の逆転した世界に置いて、男は慎重にならざるを得ない。何故ならば一人一人の女は重いのだ。一度抱くと彼女面をして抱いた男を手放さないだろう。
「みんな可愛いなぁ.........何て言うか、色気がめっちゃムンムンしてる。」
男以上に欲するものなどこの世には存在しない。だからこそ女は男を求め続けるのだ。例えその容姿が醜く在ろうと棒が生えていれば男である。その一点を求めて女どもは荒れ狂う。
「ジョン、さっきから一人で呟いているのかしら?」
「...........ヴァレリ」
「約束したわよね。昼食時も私といると。」
...........
「あ、弟様!見つけましたよ!」
ヴァレリの舎弟ことマコトがトコトコと此方へと走ってくる。
「マコトさん、ハウス。」
「私は犬じゃありませんよ、姉さん。」
あぁ、捕まってしまった。せっかくの有意義な時間がまたしても邪魔される。
「瀬名さんの弟さん、すっごくセクシーだわぁ」「分かる!めっちゃえっち」「えッッッッ!」
うぅこいつらのせいで誰も近寄って来てくれない。
(.............ヴァレリのせいで俺の学校ハーレム化セッ○ス計画が台無しだ。)
お前ら!俺が貞操観念逆転世界において姉が束縛系ヤンデレ女子すぎて助けて欲しいのですがっ!
20話完結としていましたが.......15話で終わりそうです
うん、という事で読者どもー”ANIMEの世界からようこそ!”読もうぜ!!