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5通目

拝敬

 挨拶は割愛です。こんにちは。

 君がお手紙では二度もお返事くれたので、メールでもそろそろお返事くれるのかと思って送ったら、まったく音沙汰なしだったので、再び筆をとった次第です。なんですかその変なポリシー。だから君はモテないし、友達は秋道くんだけなのです。

 と、あまり暴言を吐くとお手紙のお返事も貰えなくなりそうなのでこの辺にしておきます。

 

 さて、君が書いてきた内容に不服があったので反論です。

 私が「自分が幸せになれるかなれないかという決断を、必ず間違って選択」をするとはどういう了見でしょうか。撤回を求めます。断固撤回を要求します。

 私は、君が私に告白してきたことに頷いてお付き合いしたことも、すぐに君が突然私をふった時に泣きすがったことも、決して間違った選択などと思っていません。

 それを言うなら、快くんの方が随分間違った選択をしているでしょう。そっくりそのままお言葉を返します。

 こんな面倒な女に告白したりなんかするから、納得させずに一方的にふったりするから、こうやってしつこく酒の場に誘われるのです。ざまあみろ。

 

 少し真面目なことを書きます。心して聞いてください。いや、手紙だから見てくださいかな。どっちでもいいか。

 君は、バレてないと思っているかもしれませんが、私が快くんにふられた理由は、秋道くんに教えてもらいました。

 君も秘密を話す相手は吟味することです。彼はうちの部活きってのお喋り男だったのですから。

 

 君は、私が一人でも複数人でも酒を飲みに行くのを嫌がりましたね。だから私は酒を飲むのをやめました。それが、私のふられた理由だと、秋道くんは言うのです。意味がわかりません。どうして、君の嫌がることをやめた途端、ふられるのですか。納得いきません。納得いかないまま別れて、卒業して、会わなくなって、そんな時にふと理由を知って、それでますます納得がいかない。こんな理不尽許されません。

 君は、私に会ってきちんと話すべきです。私が納得する理由を、話してください。でないと、私の中にずっと快くんがいるんです。

 

 今の彼氏は好きで、結婚まで考えるくらい好きで、彼となら迷わず結婚できると思っていたのに。私の好意の100%を彼に注げない。やっぱり君が邪魔をするんです。それは3%とか、下手したら1%もないかもしれません。それでも、不純な好意になってしまう。君を好きな私が混ざってるなんて、彼にも、失礼でしょう。私がいまだ、結婚の返事を彼に言えないのは、君の所為です。

 どうしても、会いたくないなら、もう手紙でもいいです。せめて、君の言葉で、私の中の快くんの存在を消してください。


                 かしこ

ご覧下さりありがとうございました

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゜●。お品書き。●゜
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