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7「姉と私だけいる世界」

7話目「姉と私だけいる世界」


今回は賛否両論ありそうな話です。



ではどうぞ。

「……またやってしまった、どうしよう、どうしよう、ねぇ、涼佳、どうしよう?どうしよう?どうしようどうしようどうしよう」


 今日もお姉ちゃんの混乱タイムが始まりました。ちなみに涼佳は私の名前です。うちのお姉ちゃんは普段は私を守ってくれる、いいお姉ちゃんなのですが、たまにこうなってしまいます。その度、私は


「大丈夫、お姉ちゃんは何も悪くない、何も悪くないから落ち着いて」とお姉ちゃんの手を取るのです。


 お姉ちゃんがこうなってしまったきっかけは数年前の事でした。姉はかなり努力家で頭が良く、秀才と何度も呼ばれてきました。


 しかし、そんな姉を努力家ということを理解しようとせず、妬み続けた人も沢山いたようです。

 その結果いじめが始まり、姉は壮絶ないじめに遭っていたようです。


 私は姉の口からそれを聞いたことはないのですが、知っている限りでは、羽交い締めにされてお腹を何度も殴られたり、髪を掴んで引きずり回されたり、といった肉体的ないじめや集団で無視するなどの精神的ないじめを受けていたようです。


 それがきっかけで姉は普段は落ち着いてはいるものの、ちょっとした事が引き金になって、こうやってパニックを起こしたり、退行を引き起こして暴れたりしています。


 そんなこともあり、姉は15の時学校をやめました。その時姉は


「ねぇ、私の何が悪かったんだろう?頑張りすぎたからかな?」と言っていました。もちろん姉は全く悪くありません。


 悪いのはいじめた側の人間なのですが、姉はパニックを起こす度、「私が悪いんだ」と言っています。


 ちなみに普段は家事全般ができ、勉強も教えてくれる優しいお姉ちゃんです。勉強は学校をやめてからは私の教科書などを見て、私に教えることができるように勉強しているそうです。


「ねぇ涼佳、久しぶりに買い物行きたいなぁ」


 やっと落ち着いたお姉ちゃんが私にそう言ってきます。お姉ちゃんは私以外の人を見ると過呼吸を起こすことがあるので私がいないと外に中々出ることができません。


「はいはい、じゃあ行こっか」


ーーーーーーーーーー


「涼佳は最近どう?勉強とか」


「英文法が少しつまづき気味かな、お姉ちゃんは私が学校に行ってる間は大丈夫?」


「まぁ、大丈夫かな、たまに集金の人とかが来て焦るけど、荷物の受け取りくらいは出来るようになってるかもね」


「ふふっ、無理しないでね」


 私たち姉妹はそんな感じの会話をしながら夕食の材料を買います。今はお姉ちゃんと一緒にこうして普通に買い物をしたり、会話ができる事がとても幸せです。


「涼佳が苦労しないように私も内職、頑張らないとね」


「ありがと、お姉ちゃん」


 私たちはこうして今日も幸せに暮らしています。

彼女はPTSD(心的外傷後ストレス障害)にあたるのですかね?何にせよ、いじめはダメでございます。



もしかしたら6話と7話は連載として独立投稿するかもしれません。

良ければ感想ください。楽しみにしています。


心的外傷(≒トラウマ):事故や災害などの「急性トラウマ」と虐待などに起因する「慢性トラウマ」に分けられる事が多い。今回のケースだと後者であると推測される。

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