一陣の風(200文字小説)
デート中のハプニング。
200文字小説です。
柔らかな日差しの中。
彼女と一緒に河川敷を歩く。
暖かくなった季節。白のワンピースがまぶしい。
突然、一陣の風が舞う。
彼女の可愛い悲鳴と共に、スカートがふわりとひるがえる。
リンゴだ。そこにはリンゴがあった。
「ちょっと見たでしょ! パンツの中!」
「ばっ、パンツの中なんて見えるわけないじゃん!
見えたのはスカートの中だよっ!」
「なーんだ、ちゃっかり見てんじゃん。ぷー」
「あ」
ふくれる彼女の顔にも、リンゴがあった。
なんとなく、疲れた頭に浮かんできました。