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the fierce battle in the croquet court 3

チェシャーネコの元へ行こうとする俺たちの前に、トランプの兵隊が五人立ちふさがる。


「どけえええええええええええええ!」


俺はハンマーを振りおろし、風圧でトランプの兵隊たちを風圧で吹き飛ばす。


なおも、他の兵隊たちが俺たちの元へと駆け寄ろうとするが。


「あなたたちの相手は。」


「俺らだっつーの。」


すぐさま衝撃波と弾丸が飛来し、黒い錠前を切り裂き、撃ち砕いていく。


錠前を破壊された兵隊たちは、次々とその場に崩れ落ちていった。


よし、二人は大丈夫だな。


これで、背後のことを気にせず戦える。


「詩織、文字魔法!」


「はい!」


詩織は大きな白い万年筆で、その場に白く輝く文字を書き始める。


「シャアアアアアア!」


仕掛けるつもりなのが分かったのか、チェシャーネコはすぐさま詩織の元へと転移して、その長く鋭い爪で詩織に襲いかかる。


その両手による攻撃は、予め掛けておいた詩織の『守護』の文字魔法に阻まれる。


「ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


だがチェシャーネコは一歩も引くことなく、尻尾と全身の黒い鎖を振るって、詩織に嵐のような連撃を与える。


「くっ…!」


見えない障壁が詩織を守っているが、詩織の文字を描く速度は落ちる。


このままではダメだ。


「鎧坂!詩織を守れ!」


「はい!行けっ、空虚!トランスフォーム、ゴーレム!」


鎧坂の鎧が白い光を纏い、見る見る巨大化して、ゴーレム形態へと変化する。


ゴーレムは詩織の元へと駆け寄り、その体全体で包み込むにして詩織と鎧坂をガードする。


「ニャア?!」


チェシャーネコはゴーレムへと激しい攻撃を加えるが、鎧坂のゴーレムはびくともしない。


「シャアアアアアア!!」


それでもチェシャーネコは、なんとか攻撃を詩織に当てようと、ゴーレムの体の隙間に鎖をねじ込もうとする。


「やらせるかよおおおぉぉぉ!」


俺はすぐさま、その鎖をハンマーでぶち壊していく。


「ミイイイイイイ…、ナアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


詩織に攻撃することがかなわないとみたか、チェシャーネコは俺へと標的を変えて、爪を振るう。


「オラアアアアアアアアアアアア!」


俺はハンマーを振るって、爪をはじき返し、鎖を砕く。


きっとそんなことをしなくても、詩織の文字魔法が俺を守ってくれるだろう。


だが、俺は出来るだけ自分の力でチェシャーネコの攻撃を防いだ。


詩織の負担を少しでも減らし、文字魔法の有効時間を伸ばしたかったからだ。


だが、パワーで攻めるタイプの俺には、手数と速度で攻めてくるチェシャーネコは相性が悪い。


爪、尻尾、鎖を使い、転移を繰り返してくるチェシャーネコに、俺は少しずつ押されていく。


『龍太!無理しちゃダメだよ!』


「荒木先輩!」


「うるせえっ!」


あと少し、あと少しだけ時間を稼げればいいんだ。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


俺は限界ギリギリまで、ハンマーを振るい続ける。


そしてついに。


「荒木さん、準備できました!」


さあ、反撃の時間だ。









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