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empty armor in front of the crazy house 3

「うおっ!?」


弾正さんは驚いて、鎧から手を放して慌ててその場から飛び退く。


「ど、どうなってんだ?てっきり中に人がいるのかと…。」


「不思議。」


弾正さんと鞘華は首を傾げる。


「リョウ、これってどういうことだ?」


『あれー、おっかしいなー?あの鎧、というかもはやロボットスーツ、鞘華や弾正の武器と同じ気配がしたから、てっきり中に僕たちと同じように巻き込まれた人が入ってると思ったのにー。』


リョウにも分からないようだ。


「あはは、あはははは。」


突然背後から笑い声がした。


俺たちが驚いて振り向くと、後ろの茂みから学ラン姿の少年が飛び出して来た。


「あははは、ビックリしました?ビックリしたでしょう!」


『「「「…。」」」』


突然の少年の登場に混乱して、俺たちは声がでない。


「いやー、この鎧を使えるようになってから、一度でいいから今の誰かにやってみたかったんですよねー。あははは。」


『「「「…。」」」』


驚きによる沈黙が、次第に少年への呆れによる沈黙へと変わっていく。


この瞬間、俺たちの心は一つになっていた。


なんだこの調子乗った中坊、と。


「それにしてもそこのお兄さんのリアクションすげー面白かったですよねー。『うおっ!?』ですよ『うおっ!?』何度思い出しても笑えます。ぷっ、あはははは。」


「…。」


思いだし笑いをしている少年に、弾正さんが黙ったまま近づいて行く。


その表情はこちらからは見えない。


「あれ、どうしました?あ、もしかして怒ってます?いやーすいません、悪気はなかったんですよー。いや、あれ?キレてます?え、あ、ちょっと。ごめんなさい。本当にごめんなさい。ワザとじゃないんです。あ、ワザとか。あ、ちょっとま、いてて、いてててててててててててて。」


弾正さんのアイアンクローが少年の顔面に見事に決まった。


これが、滅多にキレそうにない弾正さんがキレた、貴重な瞬間であった。


俺は学習した。


弾正さんはキレると怖いことを。


…今後とも弾正さんを怒らせないようにしよう。








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