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the mad monster and white bullets 6

「なっ、やべえ!」


俺は慌てて後退る、が。


「おお、中々迫力あるな、このワンちゃん。」


「かわいい。」


『かわいーねー。超大型犬って感じだねー。』


他の三人は逆に近寄って行く。


「ちょっ、お前ら何近づいてんだよ、危ね―だろーが!」


『えー、危なくないよー。かわいーじゃん。』


「そうそう、こんなに人懐っこいのに。なに怖がってんだ、兄ちゃん?」


「犬嫌い?」


弾正さんもリョウも、巨犬をペタペタ触っている。


鞘華なんて抱き付いて茶色の毛皮に顔をうずめている。


「別に怖がってるわけじゃねーけど、その大きさだぞ!じゃれつかれるだけでこっちは下手したら死ぬだろ!」


「そんな心配しなくていーじゃねーか。デカかろうがただのワンちゃんだろ?」


「見て、このつぶらな瞳。これを見てもこの子が悪いことすると思う?」


「ハッハッハッハッ。」


巨犬は鞘華たちのされるがままになりながら、尻尾を振って舌を出している。


その様子は先ほどまでの獰猛な獣といった感じよりも…。


『まるで子犬だねー。』


そう、子犬だ。


もし普通の大きさならばペットショップにでもいる、人懐っこいごく普通の子犬だろう。


あくまで普通の大きさならばだけど。


「ほらほら、兄ちゃんもこのワンちゃん撫でてみろよー。癖になるぞ。」


「…ふかふかもふもふ。」


「そ、そこまで言うなら…。」


鞘華と弾正さんに促されて、俺も巨犬に恐る恐る近づく。


「ハッハッハッハッ。」


巨犬は大きなくりくりした目でこちらをじっと見つめてくるだけで、襲ってくる気配はない。


俺はそっと手を伸ばして、巨犬の黒く湿気ている鼻面に触れようとして。

「わうっ!」


「えうあうぃあちぃおくのdヴぃいお!!!」


上半身を丸ごとガブリと行かれた。


『龍太ー!?』


「荒木!?」


「に、兄ちゃん!?」





…まあ、甘噛みだったけれど。





数十秒もガジガジ齧られ続けて、俺はやっと解放された。


口の中で揉みくちゃにされて、涎まみれだったが。


「だ、大丈夫か兄ちゃん…?」


「…生きてる?」


『死んじゃダメだよー龍太―。』


「生きてるわ!でも死ぬかと思ったわ!」








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