funny animals in wonderland 1
ネズミが起き上がったのを皮切りに、動物たちは続々と意識を取り戻し始めた。
辺りは一気に騒がしくなる。
「全くひどい目にあった!地面に叩き付けられたときはおなかの中のものが全部出てくるかと思ったよ!」
ネズミがキイキイ声で喚く。
ごめん、なんかごめん。
「お前はまだいい方じゃない!わたしたちなんかハンマーを甲羅に叩き付けられたんだよ、思わず泡を吹いて倒れちまったよ!」
カニの親子がぶくぶく泡を吹きながら怒鳴った。
ごめん、本当にごめん。でも泡を吹いたのは俺のせいじゃないと思う。
「私は体には特にダメージはないけどね…。顔の目の前に刀が振り下ろされたときは死んだかと思ったわ。もう顔面真っ青よ!もうしばらく刃物は見たくもないわ!」
青い羽根のインコはぼやく。
きっと今も顔は真っ青なのだろう。羽のせいでいつも青く見えるけど。
「死ぬかと思った。」
「もう疲れたよ。」
「すっかり泥だらけになっちゃったわ、どうしよう。」
ワイワイガヤガヤ。
「え、えっと…。」
「なんだか、ごめんなさい?」
俺と鞘華が罪悪感から謝ると、ネズミが出しゃばってきた。
「そうだ、お前らが悪いんだ!ぼくたちは操られてただけで悪くないのに!」
すると他の動物たちも便乗して俺たちを責めてきた。
「そうだそうだ!」
「あんたらが悪い!」
「どうしてくれるんだ!」
「王様と女王様に裁判を開いてもらおう!」
「打ち首だ!打ち首だ!」
わーわーぎゃーぎゃー。
…ブチっ。
「…いい加減にして…。また叩きのめされたいの…?」
ついに鞘華がキレて刀に手を掛ける。
「…全員斬れば、静かになるよね…。」
「「「「「「「「「ヒ、ヒイイイィィィー。」」」」」」」」」
動物たちが一斉に後退る中、俺とリョウは必死に鞘華を抑えた。
「ちょ、それはマズいって!」
『そうだよー。もう黒い鎖は全員取れてるんだから、これ以上傷つけるのは危ないよー。』
「…リョウ君に免じて許す。」
俺は?!
その場が混迷を極める中、突然一つの声が響き渡った。
「静まれ!吾輩によい考えがある!」
動物たちの群れの中から出てきたのは、見たこともないような珍妙な鳥だった。




