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brutality of the two monsters 9

「それじゃあ、手筈通りに頼むぞ、鎧坂。」


「り、了解です、任せてください。」


俺が頼むと、鎧坂は胸を張る。


まあ、本人は相変わらず何もしないんだが。


「来い、空虚!トランスフォーム、ロボットスーツ!」


鎧坂は鎧を呼び出し、ロボットスーツへと変形させる。


「それじゃあ、やるぞ。」


「はい!」


俺はハンマーを下に向けて。


「うおらああああああああああああああああああああああああああああ!!」


思い切り振り上げて、鎧を打ち上げた。


鎧は巨大な弾丸となり、降り注ぐ羽を撃ち砕きながら、グリフォンへと一直線に飛んでいく。


「グギャア!!」


だが、あともう少しところでグリフォンに躱される。


鎧はそのまま灰色の空へと飛んでいった。


くそっ、やっぱり躱されたか。


「詩織!」


「はい!文字魔法、封印!対象、グリフォン!」


詩織が文字魔法を発動しようとする。


これでグリフォンの羽を飛ばす能力か、飛行能力を奪えればと思ったんだが。


「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


グリフォンが咆哮すると、詩織の書いた文字がブレて、散る。


「なっ、これは…。」


「ウミガメもどきと同じ…。」


俺と詩織は驚く。


「もしかしてあのグリフォンがさっき破壊したのは、ウミガメもどきを縛って操っていた錠前だったんじゃないですか?そしてそれを破壊して取り込むことで、ウミガメもどきと同じ力を手に入れたとか?」


鎧坂が推理する。


「まあ、例えそうでも結局やることは変わらねえ。鎧坂、そろそろだろ?」


「はい、もう変形は済ませてます。」


俺たちは上を見上げる。


上空に、巨大な影が現れる。


「グギャ?」


異変に気付いたグリフォンも、俺たちに向かって羽を撃つのをやめて上空を振り返る。


その時にはすでに、無数の腕を大きく広げた白い千手観音がすぐそばへと迫っていた。


そう、俺たちのやったことは単純だ。


まず俺が鎧坂の鎧を攻撃と見せかけて上空へと打ち上げる。


上空へと打ちあがった鎧を鎧坂が操作し、鎧に翼を生やさせてグリフォンの真上まで滑空させる。


そしてそこから自由落下させ、グリフォンにぶつかる直前に千手観音像へと変化させたのだ。


「グギャア?!」


グリフォンは慌てて避けようとするが、もう遅い。


鎧は無数の手を伸ばして、グリフォンへと組みつく。


「今だ!」


「はい、トランスフォーム、ゴーレム!」


そしてその瞬間、鎧坂は鎧を千手観音像からゴーレムへと変化させる。


一気に巨大になり、重たくなった鎧のせいで、グリフォンはバランスを崩し、地面へと落ちた。


「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


墜落しても、グリフォンはのしかかる鎧を押しのけようと四肢に力を入れる。


このままだと、鎧は押しのけられるだろう。


だが、このままにしておくわけがない。


俺たちが、この隙を逃すはずがない。


「せいやああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


俺は飛び上がって、グリフォンの脳天に思い切りハンマーを打ち付けた。


グリフォンは頭を思い切り地面へと叩き付けられ、くちばしが無防備になる。


「もらった。」


そこで鞘華が衝撃波を飛ばし、黒い錠前を切り裂いた。


「グ、グエ…。」


グリフォンはそのまま力を抜いて、意識を失った。


「つ、疲れた…。」


俺も疲れと安心感から、その場で意識を手放した。








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