brutality of the two monsters 5
「らあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「はあああっっっ!!」
俺と鞘華は同時にグリフォンへと躍りかかり、武器を振るう。
「クエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
それに対して、グリフォンは二本脚で立ち上がり、かぎ爪のある二本の前脚を振るい、俺たちに対抗する。
俺は全力でハンマーを叩き付けるが、グリフォンはそれを軽く片脚で受け止める。
一方鞘華は、目にも留まらぬ速さで刀を振るっていくが、それも全てグリフォンの片脚で捌かれていた。
こいつ、パワーだけじゃなくて、反射神経までヤバい。
俺たちが全力だして、拮抗するのが精いっぱいなんて…。
だが、その拮抗さえもすぐに終わった。
「ぐえっ!!」
唐突な脇腹への衝撃。
力が緩んだその瞬間に、俺は弾き飛ばされた。
後ろへと飛ばされながら見ると、さっきまで俺がいた位置にあったのは、グリフォンの尻尾。
どうやらさっきの不意打ちは、尻尾によるものらしい。
「荒木っ!!ぐっ!!」
鞘華が吹っ飛ばされた俺を見て思わず声を上げるが、すぐに両手によるかぎ爪の攻撃を受けて鞘華も後ろに弾き飛ばされる。
「鞘華!!」
俺は空中で体勢を整えて着地し、間髪入れずに飛んできた鞘華を受け止める。
「大丈夫か、鞘華!!」
「…ん、大丈夫。荒木こそ、大丈夫?」
「ああ、なんとかな。」
俺たちは再び武器を構えて、グリフォンへと向き直る。
「闇雲に攻撃しても、あいつには通じねえ。上手く連携を取って時間を稼ぐぞ。」
「了解。私が荒木をサポートする。荒木は、思い切り行って。」
「ああ、頼む。」
俺は細かい動きは出来ない。
メインかサブならメインをやるしかない。
『龍太!来るよ!』
リョウの警告が飛ぶ。
グリフォンは四肢に力を込め、こちらに向かって一気に駈け出して来る。
翼を羽ばたかせることによって、更にスピードを上げる。
そうして途方もない風圧を纏いながら、俺たちに向かって突進してきた。
俺はハンマーを構えて、静かに待つ。
「クエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
グリフォンは俺を爪で引き裂かんと、前脚を振り上げた。




