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brutality of the two monsters 1

「さっきの人たちは全員、女王様のクロッケーの参加者だったんです。ところが全員、女王様の怒りに触れてしまって、投獄されるんです。」


「ひでえ。」


「あとで王様に釈放されるんですけどね。」


公爵夫人に教えてもらった方向へ向かいながら、俺たちはさっきの人たちが物語でどういう風な役回りなのか詩織から聞いていた。


「公爵夫人以外は、クロッケーをしている途中で自分の番を忘れたり、おしゃべりしていたり、下手だったりして、みんな処刑を言い渡されるんです。最終的に、プレイヤーは王様と女王様、そしてアリスだけになってしまうんです。」


カオス過ぎるだろ。


「あれ、じゃあなんで公爵夫人は投獄されてたんだ?」


「公爵夫人は遅刻したんです。」


「なんか公爵夫人だけわりとまともな投獄理由だな。」


まあ、そんな理由で処刑するのも間違ってるだろうけど。


「そんなことより嬢ちゃん、これから先のことを教えてくれねえか?ウミガメもどきってなんなんだ?」


弾正さんが詩織に尋ねる。


「そうですね。ウミガメもどきは、いつも悲しんでいるけど、実は悲しむ理由なんて何一つないそうです。」


「また、わけのわからない生き物ですね…。」


鎧坂があきれる。


「詩織。そいつはかわいい?」


鞘華、大事なのはそこじゃない。


「それなんですが、ウミガメもどきがどんな見た目なのか、覚えてないんです。私が忘れているだけか、そもそも直接の描写がなかったのか…。」


詩織、そんな真剣に考えなくてもいいだろ。


「じゃあ、もしそいつが襲い掛かってくるなら、どういう風に戦うのか分からねえんだな?」


弾正さんが更に尋ねる。


「はい…。ただ、ウミガメもどきは水の中で過ごせて、体が硬いはずです。だから、普通のウミガメに近いかもしれません。」


「そりゃあ、ウミガメもどきって言うくらいだしな。」


「あ、いえ。ウミガメもどきはウミガメみたいだからウミガメもどきって呼ぶんじゃないそうです。」


へ?


『じゃあなんでー?』


「なんでも、ウミガメもどきスープっていうスープの材料だそうですよ。」


スープの材料かよ!!


「あ、それとグリフォンも出てくるかもしれません。」


「グリフォン!グリフォンって、あのグリフォンですか?!」


詩織の一言に、急に鎧坂が食いつく。


「え、ええ…。どのグリフォンか分かりませんが、伝説上のグリフォンの姿そのままだと思います。」


「よっしゃキター!!グリフォンの実物がこの目で拝めるとは、なんという幸運!」


何故か鎧坂のテンションが上がった。


「詩織、そいつはかわいい?」


だから鞘華、そういう問題じゃない…。








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